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2017-06-10 00:22:10

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診療マル秘裏話   号外Vol.622 平成28年8月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
 
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目次

1)ギラン・バレー症候群は、早期発見早期治療が必要
2)マウスの実験で、ガン転移の新しいメカニズム を解明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 ギラン・バレー症候群は、早期発見早期治療が必要

 
 
 
 
 
ギラン・バレー症候群は筋肉
を動かす末梢神経(運動神経)
に障害が起きて手足などが動か
なくなる病気です。人口10万
人当たり年間1人程度が発症す
ると推測されています。千葉大
医学部神経内科の桑原聡(くわ
ばらさとし)教授(56)による
と、細菌やウイルスに対して、
つくられた抗体が誤って神経を
攻撃することで発症すると考え
られます。 神経と細菌などの
一部の構造が似ているためとみ
られています。
筋力の低下は両側の手足から
始まる事が多いそうです。通常
は1、2週間でピークを迎える
まで急速に進みます。呼吸する
筋肉に及ぶと人工呼吸器が必要
になることもあり、肺炎等合併
症で死に至ることもあります。
末梢神経は原則、時間の経過と
ともに再生しますが、2割程度
の人は歩行障害などが残ります。
しびれや痛みが出る場合もあり
ます。
後遺症を残さないためにも早
い治療が大切です。以前に紹介
した千葉県の美容師の女性(67)
のように、抗体が神経を攻撃す
るのを抑える血液製剤「免疫グ
ロブリン」を、点滴する治療が
主流です。血液中の抗体を機器
を使って取り除く「血漿(けっ
しょう)交換療法」もあります。
患者さんの約7割は発症する
1、2週間前に、風邪を引いた
り、下痢をしたりといった「先
行感染」の症状がみられます。
こうした症状が現れない人もい
ます。先行感染の原因として最
も多いのが、食中毒を引き起こ
す細菌「カンピロバクター」だ
そうです。 カンピロバクター
食中毒にかかった1千人あたり
1人程度が、ギラン・バレー症
候群を発症します。桑原さんは
「下痢や風邪などの症状の後、
手足の筋力低下などに気づいた
ら神経内科を受診してほしい」
と呼びかけています。
ギラン・バレー症候群は、年齢
に関係なく発症します。大森赤
十字病院(東京都大田区)の、
中瀬浩文(なかせひろふみ)院
長=神経内科=は「予防のため
にも日頃からカンピロバクター
食中毒を防ぐ注意点を守ること
が大切」と話しています。
カンピロバクターの主な感染
源は鶏肉を始めとする食肉です。
▽生や加熱が不十分な肉を食べ
ない。
▽調理器具は熱湯消毒してよく
乾燥させる▽肉を触った後は、
十分に手を洗う▽二次汚染を防
ぐため、肉とほかの食品の調理
器具を分けるなどが注意点とな
ります。

ギランバレー症候群について

解説している動画です。



 
器具を分けて、カンピロバク
ターを危惧する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 マウスの実験で、ガン転移の新しいメカニズム を解明

 
 
 
 
 
 
 
北大遺伝子 病制御 研究所の
樋田京子特任准教授の研究チー
ムが、マウスの実験で、ガンが
転移する、新しいメカニズムを
解明しました。ガン細胞が血管
の中を通って他の臓器に転移す
る際、血管から分泌された蛋白
質におびき寄せられていたこと
を確認しました。ガンの転移の
早期診断や、治療薬の開発につ
ながることが期待されます。

ガン細胞が、もともとあった
場所(原発巣)から血管内に入
り込み、他の臓器に転移する事
は知られていましたが、血管は
ガン細胞の通り道でしかないと
思われていました。

研究チームの実験では、マウ
スのガンの中を走る血管の細胞
から蛋白質が分泌され、これを
感知した、ガン細胞が活性化、
血管の内部に入り込んでいる事
を確認しました。

さらに大腸ガンや肝臓ガンが
転移した人の血管を調べても、
この蛋白質が分泌されていた事
が分かりました。 正常組織の
血管からは、この蛋白質は分泌
されないということです。血管
から分泌される蛋白質がガンの
転移を促すことを突き止めたの
は、世界で初めてだそうです。

ガン転移のメカニズムについて

解説している動画です。



 
 
典医が恐れるガン転移。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
先行感染の原因として、最も
多いのが、食中毒を引き起こす
細菌「カンピロバクター」であ
るということは、私が医学生で
あった頃は、分かっていません
でした。何が原因かよく分から
ないギランバレー症候群と教え
られました。自己免疫性疾患で
あることが分かった以上、先行
感染を防ぐことが一番の予防と
なります。生肉を食べるなどの
先行感染を誘発する行動は厳に
慎まなくては、ならないと思い
ます。
マウスの実験で、ガンが転移
する、新しいメカニズムを解明
し、ガン細胞が血管の中を通っ
て他の臓器に転移する際、血管
から分泌された蛋白質におびき
寄せられていたことが分かった
のは、偉大な業績です。ガンが
怖いのは、転移がおこるからで
す。転移を抑制できれば、原発
巣の治療に専念できるからです。
蛋白質の産生を抑制できれば、
転移を抑制することもできるの
では、ないでしょうか?

酸性物質の産生に注意する。


 
 
 
 
 
 
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