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2017-06-09 04:12:32

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診療マル秘裏話   号外Vol.621 平成28年8月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)原発性骨髄線維症病態を,遺伝子改変マウスで再現
2)初めて新規ガン患者が,100万人を超えると予測

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 原発性骨髄線維症病態を,遺伝子改変マウスで再現

 
 
 
 
 
 
千葉大学と熊本大学は7月12
日、高齢者に多いガンのひとつ
であり有効な治療法がない原発
性骨髄線維症の病態を、遺伝子
改変マウスにおいて再現する事
に成功したと発表しました。そ
の解析から、発症メカニズムに
つながるガン遺伝子発現異常を
発見し、ガン遺伝子の発現を抑
える薬剤の治療薬としての有効
性を確認したとしています。こ
の研究は、千葉大学大学院医学
研究院の岩間厚志教授と熊本大
学国際先端医学研究機構の指田
吾郎特別招聘准教授の研究グル
ープによるものです。論文は、
米国学術誌「The Journal of
Experimental Medicine 」に、
発表されました。
原発性骨髄線維症とは、骨髄の
中で血小板を作る巨核球と骨髄
球系細胞が、腫瘍性に増殖して
骨髄の線維化と造血障害を生じ
る血液ガンで、脾臓などで異所
性の造血をきたします。 65歳
以上の高齢者に多く、10万人あ
たり2人以下という希な疾患で、
平均生存期間は3年程度、主な
死因は感染症、出血と白血病へ
の移行です。病気の原因として、
遺伝子変異が知られ、約半数の
患者さんでJAK2キナーゼの活性
化変異が見られます。その他に
共存する遺伝子変異としてエピ
ゲノム制御因子であるEZH2やTE
T2遺伝子の変異が知られ、悪性
度との関連が言われています。
今回、研究グループは、こう
したJAK2変異体とEZH2変異体の
両方をもつ遺伝子改変マウスを
作製して同様の変異を持つ患者
さんと同様に悪性度の高い骨髄
線維症をマウスにて再現する事
に成功しました。
作製した骨髄線維症マウスの
造血細胞を採取して遺伝子発現
およびエピゲノム変化を解析し
ました。これらの統合的な検証
によって複数のガン遺伝子候補
を含めた243 遺伝子の活性化を
確認しこのうち患者さんの腫瘍
細胞でも発現上昇が知られるHM
GA2 などを骨髄線維症のガン遺
伝子として同定しました。実際、
HMGA2 ガン遺伝子を造血細胞に
強制発現させると、骨髄線維症
の病態の一部を再現できたとし
ています。
こうしたガン遺伝子の発現を
抑制するため遺伝子発現を活性
化する機構を抑制するブロモド
メイン阻害剤をマウスに投与し
たところ骨髄線維症の進行抑制
効果を確認しました。既に臨床
応用されている、JAK2キナーゼ
阻害剤(一般名:ルキソリチニ
ブ商品名:ジャカビ)との併用
に効果があるか注目されます。
今後は、患者さんで認められる
遺伝子変異を導入したこの骨髄
線維症マウスを用いたより詳細
な発症メカニズムの解明が求め
られます。また、唯一の治癒的
治療法の造血幹細胞移植術に、
適応のない高齢者患者に対して、
こうしたガン遺伝子と発現メカ
ニズムを標的とした、新規治療
戦略の進展と臨床応用が期待さ
れる、と研究グループは述べて
います。

骨髄線維症の画像診断について

の動画です。



 
 
 
商才の詳細を明らかにする。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 初めて新規ガン患者が,100万人を超えると予測

 
 
 
 
 
 
 
国立ガン研究センターは15日、
2016年に新たにガンと診断され
る患者は、101万200人、ガンで
死亡する人は37万4 千人になる
との予測を発表しました。新規
の患者の予測が100 万人を超え
るのは初めてで、高齢者の増加
に伴い、発症する人が、増える
とみています。

予測は、国や地域のガン対策
の目標設定などに役立てるのが
目的です。患者数の予測は昨年
より2万8千人増えました。実際
の統計でも患者数は1970年代か
ら一貫して増え続けているとい
うことです。

予測された部位別の患者で最
も多いのは、大腸ガンの14万72
00人。胃ガン、肺ガン、前立腺
ガン、乳ガンと続き、上位5位
は昨年と同じでした。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
 
造花が増加する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
原発性骨髄線維症の病態を、
遺伝子改変マウスにおいて再現
する事に成功したのは、偉大な
業績です。将来有望と期待され
ているブロモドメイン阻害剤で
骨髄線維症の進行が抑制された
のは、患者さんにとって大きな
福音となるでしょう。 ただし
ブロモドメイン阻害剤には、副
作用として記憶障害などがある
ようですから、血液脳関門を越
えないブロモドメイン阻害剤を
開発する必要がありそうです。
新規のガン患者さんが100 万
人を超える予想は初めてで、高
齢者の増加に伴い、発症する人
が、増えると考えるのは、妥当
であると私も思います。しかし
ながら、ガン治療の技術の進歩
も、日進月歩であることは間違
いないので、そこに期待しつつ
高齢以外の増える要因を、徹底
分析するべきだと考えています。
検診を100%にしても、ガン保険
の会社が儲かるだけで、長期的
には、あまり有効な対策とは、
言えないと私は、考えています。

シンポジウムで進歩を確信す
る。笑

 
 
 
 
 
 
 
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