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2017-06-03 00:25:11

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診療マル秘裏話   号外Vol.616 平成28年8月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)一部早期胃ガンでESD の予後が外科手術に勝る
2)ガン末期に質の高いケアが実施されていない現実

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 一部早期胃ガンでESD の予後が外科手術に勝る

 
 
 
 
 
大阪市立大学は7月7日、一部
の早期胃ガン(ガン細胞が粘膜
層または粘膜下層までにとどま
っているもの)において、内視
鏡治療の長期予後が外科手術よ
りも優れており、偶発症も少な
かった事を明らかにしたと発表
しました。この研究は、同大学
大学院医学研究科消化器内科学
の福永周生医員らの研究グルー
プによるものです。研究成果は、
米国の医学誌「Gastrointestin
al Endoscopy」に6月27日付け
でオンライン掲載されています。
これまで後ろ向き研究で患者
背景を補正する解析方法を用い
た検討も報告されていますが、
悪性度の異なるガンが含まれて
おり、内視鏡的粘膜下層剥離術
(ESD )と外科手術は差がない
という結果でした。 このため
研究グループは、分化型で内視
鏡治療の適応拡大治癒切除基準
を満たす早期胃ガンを対象とし、
ESD を受けた患者さんのほうが
外科手術よりも長生きしている
のではないかという仮説をたて、
ESD と外科手術を比較して、そ
れらの長期予後と偶発症を検討
することを目的として、研究を
実施しました。
1997年から2012年の間に、同院
でESDまたは外科手術を受けた1
,500人の早期胃ガン患者さんの
内、分化型で内視鏡治療の適応
拡大治癒切除基準を満たす早期
胃ガン患者さんはESDが224人、
外科手術が133 人でした。予後
に影響を与えると思われる他臓
器にガンを合併した患者を除き、
ESD181人、外科手術127 人が、
解析の対象となりました。
5年全生存率は、ESD群が98.5%、
外科手術群が91.9%で、統計学
的な有意差を認めませんでした。
しかし患者背景をそろえる傾向
スコアマッチ法を用いると、5
年全生存率はESD 群が97.1%、
外科手術群が85.8%と、ESD 群
の予後が有意に良好でした。特
に、並存疾患のある患者さんの
予後が有意に良好でした。また、
患者さんの予後に与える影響度
に重み付けをして、解析を行う
方法(IPTW)でも、外科手術は
ESD よりも予後を悪くするとい
う結果でした。さらに、偶発症
の頻度もESD群が6.8%、外科手
術群が28.4%と、ESD のほうが
有意に低率だったとしています。
これらの結果は、今まで外科
手術が標準的とされていた一部
の早期胃ガンの患者さん、特に
並存疾患のある患者さんが内視
鏡治療を受ける事で、より負担
が少ないだけでなく、より長生
きできる可能性を示唆していま
す。一部の分化型早期胃ガンに
おいては、外科手術に代わって
ESD が第一選択となる根拠にな
り得る重要な成果であると研究
グループは述べています。

ESDについて解説している動画

です。



 
 
各題で適応拡大が行われる。


 
 
 
 
 
 
 
 
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2】 ガン末期に質の高いケアが実施されていない現実

 
 
 
 
 
 
ガン患者さんの半数が、ガン
専門病院以外の一般の病院で
看取られ、痛みやつらい症状を
取り除く緩和ケア外来の利用率
も低い、という調査結果をガン
患者支援団体がまとめました。
ガンの末期に質の高いケアが
十分受けられていないとみられ
ています。

NPO法人「HOPEプロジ
ェクト」が昨年11月、患者さん
を看取った遺族200人に調査
を実施しました。看取った場所
として最も多かったのは「総合
病院の一般病棟」(51%)で、
「自宅」が20%、ガンセンタ
ーや、全国のガン診療連携拠点
病院などの「ガン専門病院」が
12%、末期ガン患者さんに、
対応する「緩和ケア病棟」が10
%でした。

一方、通院しながら痛みのコ
ントロールなどを行う「緩和ケ
ア外来」を利用したのは16%
だけで、平均利用日数も,月3.5
日にとどまりました。

桜井なおみ理事長は「ガンが
進行し、有効な治療がなくなる
と、専門病院から一般の病院に
転院せざるを得ない患者が多い。
痛みを、コントロールしながら
生活できる体制の確立が必要」
と話しています。

緩和ケアーについて解説してい

る動画です。



 
 
体制の維持を目標にする人が
大勢を占める。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
一部の早期胃ガン(ガン細胞
が粘膜層または粘膜下層までに
とどまっているもの)において、
内視鏡治療の長期予後が、外科
手術よりも優れており、偶発症
も少なかったことを証明したの
は、偉大な業績です。 一部の
分化型早期胃ガンにおいては、
外科手術に代わってESD が第一
選択となる根拠になり得ると私
も考えています。 患者さんの
肉体的負担が少なく済む内視鏡
治療が主流になる前触れという
気が致します。さらに内視鏡の
治療より肉体的負担が少なく済
む治療を私は、実践して行きた
いと考えています。
ガン患者さんの半数が、ガン
専門病院以外の一般の病院で
看取られ、痛みやつらい症状を
取り除く緩和ケア外来の利用率
も低い、という調査結果が出た
のは、由々しき事態であると私
は、思います。ガン専門病院で
診てもらっていた患者さんが、
転移病巣が見つかっただけで、
他の病院に、紹介状を書かれて
しまい、紹介状を書いて以降は、
その患者さんが希望しても患者
さんの状態が悪くなり転院先の
病院にいけない状態になってい
ても、絶対自分の所では、入院
を認めないという態度の病院を
知っているからです。患者さん
と患者さんの家族は、怒りを顕
わにしていました。 結局その
患者さんは、私が在宅で、緩和
医療を行いました。

伊興に遺稿をもって8月以降
に行こう。笑

 
 
 
 
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