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2017-05-01 07:09:55

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診療マル秘裏話   号外Vol.587 平成28年6月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)膵臓ガン発症に蛋白質分解酵素複合体活性化必要
2)重症下肢虚血治療CD34陽性細胞移植で血管再生

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 膵臓ガン発症に蛋白質分解酵素複合体活性化必要

 
 
 
 
 
 
東京医科歯科大学大学院田中
真二教授の研究グループは田邉
稔教授および京都大学川口義弥
教授との共同研究で、膵臓ガン
の発症に蛋白質分解酵素複合体
「プロテアソーム」の活性化が
必要であることを世界で初めて
明らかにしました。 同研究の
成果により膵臓ガンの早期診断
や新規治療法開発への応用が、
期待できるとしています。

膵臓ガンを含む多くの進行が
んではプロテアソームの活性が
上昇していることが知られ、す
でに、プロテアソーム阻害剤は
多発性骨髄腫などの治療で第1
選択薬となっています。しかし、
生体内におけるプロテアソーム
の活性を評価することが困難な
ため、発ガンの初期におけるプ
ロテアソームの変化については
解明されていませんでした。

同研究チームでは、生体内の
プロテアソーム活性を直接観察
することができる遺伝子改変マ
ウスを新たに作成しました。マ
ウスの膵臓を観察したところ、
正常の膵臓はプロテアソームの
活性が低いことが判明しました。
このマウスにKRASガン遺伝
子を導入し膵臓ガンを誘発した
結果、膵臓ガンの発症初期(前
ガン病変)に、プロテアソーム
活性の上昇が起きていることを
つきとめました。さらにプロテ
アソーム阻害剤を投与した結果、
プロテアソーム活性の上昇が抑
えられるとともに、前ガン病変
の発生も抑えられることが分か
りました。

膵臓ガンの前兆現象についての

動画です。



 
 
常勝の丞相の上昇志向。 笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 重症下肢虚血治療CD34陽性細胞移植で血管再生

 
 
 
 
 
 
 
脚の動脈の血流が滞り、潰瘍
ができたり、皮膚が壊死(えし)
したりする病気「重症下肢虚血」
の新治療法の臨床試験(治験)
を、神戸市中央区の先端医療セ
ンター病院が今秋にも始めます。
新たな血管を作る細胞を、患者
さんの血液から取り出して患部
に移植する方法で、2020年
の公的保険適用を目指していま
す。

同病院の川本篤彦再生治療ユ
ニット長(53)が3月に医薬
品医療機器総合機構(PMDA)
へ治験計画を提出、4月に許可
されました。

重症下肢虚血の患者さんは、
高齢化の進展に加え、糖尿病や
透析患者さんの増加を背景に増
え続け、全国で約18万人に上る
と推計されます。脚の動脈硬化
で歩行障害が起こる閉塞性動脈
硬化症や国指定難病のバージャ
ー病などで発症します。 標準
治療では薬物治療や、カテーテ
ル(医療用の細い管)などを使
った血行再建術を施します。

しかし、手術をしても血行が
戻らず細胞の壊死が進行し重篤
な感染症などを伴って1年以内
に死亡する患者さんは25%に
上り、再発率も高いとされてい
ます。 初期治療の段階で患者
さんの25%が脚を切断したと
いうデータもあります。

治験では、患者さんの血液か
ら、特殊な分離器を使って血管
を作る血管内皮前駆細胞「CD
34陽性細胞」を抽出しました。
同細胞を再び患部周辺の約20
カ所に注射で移植します。

CD34陽性細胞による血管
再生のメカニズムは1990年
代に明らかになりました。川本
ユニット長らは2003~07
年、今回とほぼ同じ内容の臨床
究を実施しました。移植した17
人のうち2年以内に死亡した例
はなく、4年以内の再発率も2
割以下でした。08~12年に
分離器の薬事承認を目指して行
った治験でも、移植した11人
は1年以内の死亡例がないなど、
標準治療に比べ優位性が示され
たということです。

今回の治験は、全国の5~7
カ所の医療施設と、共同で行う
予定で、足に潰瘍や皮膚の壊死、
慢性的な痛みのある閉塞性動脈
硬化症の患者さん15人と、バー
ジャー病の患者5人を対象に、
CD34陽性細胞を移植しまし
た。標準治療の患者と比較して
安全・有効性などを調べます。

川本ユニット長は「細胞移植
を受けた多くの人は1カ月から
半年程度で血流が再開し、経過
も良好。 血流の回復が難しい
患者に対する新たな治療法とし
て確立させるため、治験は早け
れば9月にも始めたい」と話し
ています。治験は、一般の医療
機関を通じ実施施設へ紹介され
た患者が対象です。先端医療セ
ンター病院TEL078-30
4-5200

重症虚血肢について解説してい

る動画です。



 
 
陣形の先端から戦端が開かれ
た。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
膵臓ガンの発症に蛋白質分解
酵素複合体「プロテアソーム」
の活性化が必要である事を世界
で初めて明らかにしたのは偉大
な業績です。KRASガン遺伝
子を導入し膵臓ガンを誘発した
結果、膵臓ガンの発症初期(前
ガン病変)に、プロテアソーム
活性の上昇が起きていることを
つきとめて、更にプロテアソー
ム阻害剤を投与した結果、プロ
テアソーム活性の上昇が抑えら
れると共に、前ガン病変の発生
も抑えられることが分かったの
は、早期発見さえできれば膵臓
ガンは、治療が容易になる可能
性があるということでしょう。
今は、適応外なので適応拡大を
申請することが必要となります。
重症下肢虚血の患者さんは、
高齢化の進展に加え、糖尿病や
透析患者さんの増加を背景に増
え続け、全国で約18万人に上る
と推計されており、手術をして
も血行が戻らず、細胞の壊死が
進行し重篤な感染症などを伴っ
て1年以内に死亡する患者さん
は25%に上り、再発率も高い
とされていて、初期治療の段階
で患者さんの25%が脚を切断
したというデータもあるという
事実は、本当に恐ろしい病気と
言う他ないと思います。2003~
07年に、今回とほぼ同じ内容の
臨床究を実施し、移植した17人
のうち2年以内に死亡した例は
なく、4年以内の再発率も2割
以下というのは、驚異的な数字
であることは間違いありません。
私の予想では、標準治療の患者
さんが、治験を続けるにあたり
可哀そうになって、臨床試験が
中止されるか、レスキュー治療
をあらかじめ設定しておいて、
標準治療の患者さんを文字通り
助けるというやり方もあります。

最近の知見を元に治験を行う。


 
 
 
 
 
 
 
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