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2017-05-25 06:36:05

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診療マル秘裏話   号外Vol.608 平成28年7月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)マーモセットの遺伝子をゲノム編集で改変、免疫不全に
2)脂肪幹細胞抽出機器で変形性関節症を治療する

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 マーモセットの遺伝子をゲノム編集で改変、免疫不全に

 
 
 
 
 
小型サルの、マーモセットの
遺伝子を「ゲノム編集」という
技術で改変し、免疫不全にする
ことに成功したと実験動物中央
研究所(川崎市)と慶応大など
の研究チームが、30日付の米
科学誌 セル・ステム・セルに
発表しました。サル類で遺伝子
操作によって病気を発症させた
のは世界で初めてだそうです。
マウスより、ヒトに近いサルで
実験できることで、さまざまな
病気の原因解明や治療法開発に
役立つということです。

免疫不全症は、病原体などか
ら体を守る免疫が働かなくなる
病気で、「IL2rg遺伝子」
に異常があると発症します。チ
ームは、この遺伝子を破壊する
酵素をマーモセットの受精卵に
注入し、雌の子宮に移植しまし
た。生まれた子21頭の血液を
調べたところ、8頭は免疫細胞
が減少しており、ヒトの先天性
免疫不全症と症状が似ていまし
た。うち3頭は、生後1年以上
たった今も生きています。

免疫不全のマーモセットは、
他の個体由来の細胞などを移植
しても、免疫抑制剤を投与する
必要がなく、iPS細胞(人工
多能性幹細胞)等を使った再生
医療の研究などへの応用も期待
できるようです。

これまで、マウスでは、特定
の遺伝子を改変したES細胞(
胚性幹細胞)を受精卵に移植す
る方法で、目的の病気を引き起
こすことができ、実験に使われ
てきました。しかし、他の多く
の動物では移植したES細胞が
受精卵の中で生き残れませんで
した。

チームによると、今回の手法
は免疫不全症だけでなく、自閉
症や統合失調症、糖尿病など、
原因遺伝子が予測されている他
の病気への応用が可能だという
ことです。

ゲノム編集について分かり易く

解説している動画です。



 
 
捜査で遺伝子操作を行う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 脂肪幹細胞抽出機器で変形性関節症を治療する

 
 
 
 
 
 
サイトリ・セラピューティク
ス日本法人(東京都港区、ジョ
ン・ハリス社長)は、このほど、
同社の脂肪組織由来幹細胞抽出
機器「セリューションシステム」
を用いた変形性関節症に対する
細胞治療の実施計画申請が関東
信越厚生局に受理されたと発表
しました。

東京ひざ関節症クリニック(
東京都中央区)が、再生医療等
安全性確保法に基づき、同実施
計画を申請しました。患者さん
の脂肪組織から抽出した幹細胞
を患者さんの膝に移植すること
で、変形性関節症を治療します。
脂肪組織由来幹細胞が持つ免疫
調節作用によって炎症が抑制さ
れるとともに、細胞の生成する
さまざまな成長因子によって、
軟骨組織の修復が起こることが
期待されています。サイトリの
幹細胞抽出機器は全自動型製品
で、2012年に国内で医療機器と
しての承認を取得しているそう
です。

脂肪幹細胞について解説してい

る動画です。



 
 
児童が、全自動洗濯機を使う。


 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
小型サルの、マーモセットの
遺伝子を「ゲノム編集」という
技術で改変し、免疫不全にする
ことに成功したのは偉大な業績
です。マウスでは、特定の遺伝
子を改変したES細胞(胚性幹
細胞)を受精卵に移植する方法
で、先天性免疫不全症を引き起
こすことができ、実験に使われ
てきました。しかし、他の多く
の動物では移植したES細胞が
受精卵の中で生き残れないとい
う壁があった訳です。その壁を
見事に打ち破る快挙といえまし
ょう。
脂肪組織由来幹細胞抽出機器
「セリューションシステム」を
用いた、変形性関節症に対する
細胞治療の実施計画申請が関東
信越厚生局に受理されたのは、
喜ばしいことです。脂肪幹細胞
を使った再生医療は本当に始ま
ったばかりです。 骨髄幹細胞
より優秀な脂肪幹細胞が、これ
から再生医療の中軸を担う存在
になることを期待して、止みま
せん。

神聖なる実施計画申請。笑

 
 
 
 
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