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2017-05-22 06:33:43

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診療マル秘裏話   号外Vol.605 平成28年7月19日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)iPS 細胞由来細胞で、ドライ型加齢黄斑変性治療
2)コレラ,毒素原性大腸菌を対象とした経口コメ型ワクチン

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 iPS 細胞由来細胞で、ドライ型加齢黄斑変性治療

 
 
 
 
 
 
富士フイルムの米再生医療子
会社セルラー・ダイナミクス・
インターナショナル(CDI)
は23日、米国国立眼科研究所
(NEI)と他家iPS細胞(
人工多能性幹細胞)由来の網膜
色素上皮細胞を用いたドライ型
加齢黄斑変性(AMD)治療に
関する共同研究開発契約を締結
したと発表しました。

契約に基づき、CDI社は、
免疫拒絶を起こしにくいHLA
(ヒト白血球抗原)タイプの、
他家iPS細胞由来 網膜色素
上皮細胞と細胞培養・冷凍保存
用培地について、GMPに準拠
して開発・製造しNEIに提供
します。富士フイルムが開発し
た細胞外マトリックス「リコン
ビナントペプチド」(RCP)
も供与します。

NEIは、CDI社から提供
された細胞、培地、RCPを用
いて、移植用組織の培養を行う
とともに、培養組織の冷凍保存
試験と、動物モデルでの有効性
試験を実施します。

この他家iPS細胞由来網膜
色素上皮細胞を用いた臨床試験
の開始時期は未定という事です。

また、NEIとCDI社は、
自家iPS細胞由来の網膜色素
上皮細胞についても共同開発中
で、来年1月からNEIがドラ
イ型AMDに対する臨床試験を
開始する計画だそうです。

加齢黄斑変性には,滲出型(ウ
エット型)と萎縮型(ドライ型 )
の2つの種類があり、症状は、
同様であるものの発症のメカニ
ズムが異なっています。黄斑の
ある網膜の下部には、網膜色素
上皮細胞(Retinal Pigment Epi
thelium : RPE細胞)という一層
の細胞があり、その下に脈絡膜
という血管に富んだ組織があり
ます。網膜が正しく働き、正常
な視力を得るためには、網膜の
下にあるRPE 細胞やその下にあ
る脈絡膜が正しく働く必要があ
ります。

滲出型(ウエット型)加齢黄斑
変性は、RPE 細胞が老化に伴う
様々な原因で障害されることに
より脈絡膜から異常な新生血管
がRPE細胞の下またはRPE細胞と
視細胞の間につくられ、そこか
らの出血や血液成分の漏出など
により、視細胞の機能が障害を
受ける疾患です。一方の萎縮型
(ドライ型)の加齢黄斑変性は、
老化による炎症がRPE 細胞に起
こり、RPE 細胞と共にその上部
にある視細胞が失われることで、
視力の障害が生じる疾患です。

黄斑変性症について解説してい

る動画です。ドライ(萎縮)型

は、治療がないと言っています。



 
 
 
死力を尽くして、視力を守る。


 
 
 
 
 
 
 
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2】 コレラ,毒素原性大腸菌を対象とした経口コメ型ワクチン

 
 
 
 
 
 
アステラス製薬株式会社と東
京大学医科学研究所は6月23日、
コレラ、毒素原性大腸菌を対象
とした経口コメ型ワクチン「Mu
coRice-CTB(ムコライス)」に
関する共同研究契約を締結しま
した。
発展途上国では、コレラや毒素
原性大腸菌などの起炎菌による
下痢症が、乳幼児の死亡の大き
な原因のひとつとなっています。
現在、発展途上国で使用されて
いるコレラワクチンは、コール
ドチェーンの必要性、毒素原性
大腸菌に対して効果が期待でき
ないなどの点で課題があります。
ムコライスは、遺伝子組み換え
技術を用い、コメの内在性貯蔵
蛋白質にコレラ毒素Bサブユニ
ット(Cholera toxin B subuni
t )を発現させた、経口コメ型
ワクチンで、同研究所国際粘膜
ワクチン開発研究センターの、
清野宏教授、幸義和特任研究員
らにより開発されました。
その特徴としては、室温で安定、
簡便に製造できることなどが挙
げられ、既存のコレラワクチン
のアンメットニーズを充足する
ことが期待されています。現在、
MEXT(文部科学省)・AMED(日
本医療研究開発機構)橋渡し研
究加速ネットワークプログラム
により、医科学研究所附属病院
において医師主導治験(第1相
試験)を実施し、データをとり
まとめています。
今回締結された契約のもと、
今後実施予定のコレラ、毒素原
性大腸菌を対象とした、ムコラ
イスの第1相及び第2相臨床試験
に関して、東京大学医科学研究
所は当該臨床試験のために必要
な臨床試験用サンプルや試験デ
ータなどを提供し、アステラス
製薬は、当該臨床開発を担当し
ます。
共同研究を通じて、発展途上国
に影響を及ぼす感染症ワクチン
の開発に取り組むとともに保健
医療へのアクセス(Access to
Health)課題の解決に貢献して
いきたいと、同研究所と同社は
述べています。

南スーダンでの10万人の経口

コレラワクチンの接種の動画

です。



 
 
後見人が、患者さんに貢献。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
他家iPS細胞(人工多能性
幹細胞)由来の、網膜色素上皮
細胞を用いたドライ型加齢黄斑
変性(AMD)治療に関する、
共同研究開発契約を締結された
のは、喜ばしいことです。米国
の医学界と言えども日本の再生
医療技術を必要とすることが、
明らかになった訳です。この様
な国際共同研究開発計画が沢山
結ばれて、沢山の患者さんが、
救われる事を期待しております。
発展途上国ではコレラや毒素
原性大腸菌などの起炎菌による
下痢症が、乳幼児の死亡の大き
な原因のひとつとなっている事
から、遺伝子組み換え技術を用
い、コメの内在性貯蔵蛋白質に
コレラ毒素Bサブユニット(Ch
olera toxin B subunit )を、
発現させた経口コメ型ワクチン
を開発するなど画期的な、ワク
チン開発がニーズをもとに達成
されました。乳幼児死亡率を下
げたいという善なる思いが天に
通じた結果だと私は考えており
ます。

画期的なワクチンで活気がで
る。笑

 
 
 
 
 
 
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