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2017-04-25 00:03:34

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診療マル秘裏話   号外Vol.582 平成28年6月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)慢性腎臓病予後推定に血中D-アミノ 酸測定が有効
2)大動脈内を、直接観察できる内視鏡の臨床研究

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 慢性腎臓病予後推定に血中D-アミノ 酸測定が有効

 
 
 
 
 
 
大阪大学の研究グループは、
これまで有効な方法がなかっ
た慢性腎臓病の予後の推定に、
血中のD-アミノ酸の測定が
有効であることを突き止めま
した。微量にしか存在しない
D体のアミノ酸量を正確に把握す
ることによって、これを指標
(バイオマーカー)にして、
人工透析を回避できる可能性
があります。

今回見つけたのは、代謝物
を網羅的に解析するメタボロ
ーム解析装置(2次元HPL
Cシステム)を用いて、フェ
ントモルのオーダーで血中に
微量にしか存在しないD-ア
ミノ酸を測定する方法です。
同解析装置の技術は、九州大
の浜瀬健司准教授のグループ
が開発したアミノ酸をD体と
L体を、分離して測定できる
技術だそうです。

研究グループは、解析装置
による測定と患者さんの透析
開始時期を追跡する両面から、
腎疾患の進展に関するキラル
体を検討しました。その結果、
16種類のD-アミノ酸が患者
さんの血中から測定されまし
た。そのうちD-セリンと、
D-アスパラギンの血中濃度
によって腎疾患の進展速度を
予測できることが判明しまし
た。 血中濃度の違いにより、
腎疾患進展リスクが2~4倍
程度変動するため、これらを
組み合わせて測定することで、
予後を推定できる可能性があ
るということです。

また、推定により患者さん
に適した治療を施すことによ
って腎疾患の進行を抑制し、
透析の導入を回避できる可能
性もでてきます。

D-アミノ酸をめぐっては、
資生堂が美肌効果の研究成果
を挙げるなど、機能に関わる
研究が、動き出しています。
今回の成果は、バイオマーカ
ーへの応用展開が、予想され
ます。成果は英科学雑誌「S
cientific Rep
orts(サイエンティフィ
ック・リポーツ)」電子版で
公開されました。

慢性腎臓病は、日本で人口
の約1割が、罹患していると
推定されています。進行する
と心不全などの合併症リスク
が高まります。32万人の患者
さんに透析療法が導入され、
その患者数は毎年3万人以上
増えています。

慢性腎臓病について解説して

いる動画です。



 
 
透析導入に腹をたて、透析
装置に投石し、党籍を剥奪さ
れた。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 大動脈内を、直接観察できる内視鏡の臨床研究

 
 
 
 
 
 
心臓から全身に、血液を送る
大動脈が、内側から裂ける「大
動脈解離」。突然死を引き起こ
すこの病気の兆候を見つけよう
と大阪の医師が大動脈内を直接
観察できる内視鏡を開発し臨床
研究を進めています。 大阪・
梅田で2月、乗用車が暴走し11
人が死傷した事故では、運転手
の男性が発症して、意識を失い、
暴走したと推定されます。医師
は「悲劇を防ぎたい」と力を込
めて述べました。

循環器内科医で大阪警察病院
名誉院長の児玉和久さん(77)
が開発しました。直径約2ミリ
のひも状で、ふとももから血管
に入れて大動脈まで届かせ、内
側の画像をモニターに映し出し
て診断します。

児玉さんは元々、心臓を取り
囲む冠動脈の詰まりが原因で起
きる心筋梗塞(こうそく)や、
狭心症の治療が専門で、20年
以上前に冠動脈の内視鏡を開発
した実績があります。先端から
透明な液体を出して、血管内の
視界を確保することで、血流を
止めずに使用できる点が画期的
と評価され、医療現場で活用さ
れてきました。

2014年、仲間の医師が、この
内視鏡を使用していたところ、
冠動脈から抜けて偶然大動脈に
入り、映像が映りました。「大
動脈にも使えるのでは」と推測
した訳です。液体の出る量を増
やし、血流が多い大動脈で使え
るように改良しました。

大動脈の検査には、エックス
線撮影や超音波などが用いられ
ますが血管内を直接のぞくもの
ではないため異常を詳しく把握
するのは難しいとされています。
日本心臓病学会理事長で日本大
主任教授の平山篤志さん(63)
は「内視鏡なら、解剖と同じよ
うな所見が得られる」と評価し
ています。

児玉さんや平山さんらのグル
ープは15年から、内視鏡を大
動脈解離等の診断に用いる臨床
研究を進めています。 心臓病
患者500 人の大動脈を調べ発症
につながる変化を解明するのが
目標です。 兆候が分かれば、
人工血管に置き換えるなどして
発症を防ぐことができます。

児玉さんは「働き盛りの男性
にも起きやすい病気。内視鏡を
使った診断を軌道に乗せ、多く
の命を守りたい」と、話してい
ます。

大動脈解離について解説してい

る動画です。



 
 
軌道に機動的に探査機を投入
し、起動した。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
慢性腎臓病の予後の推定に、
血中のD-アミノ酸の測定が、
有効であることを突き止めたの
は、素晴らしい業績と言えまし
ょう。 微量にしか存在しないD
体のアミノ 酸量を正確に把握する
ことによって、これを指標(バ
イオマーカー)にして人工透析
を回避できる可能性を追及して
欲しいものです。透析しなけれ
ば生命を維持できない人が多数
いるおかげで、医療費は、益々
高騰すると考えられます。透析
の患者さんの何%かでも透析の
導入を回避できたら、医療費の
抑制は有効となる気がします。
大動脈内を、直接観察できる
内視鏡を開発し臨床研究を進め
ているのは、画期的な業績と言
えましょう。内視鏡の先端から
の液体の出る量を増やし、血流
が多い大動脈で、使えるように
改良するなどの工夫は、素晴ら
しいと言う他ありません。内視
鏡を使った診断を軌道に乗せ、
多くの解離性大動脈瘤の患者さ
んの命を救って欲しいものです。
しかし、マルファン症候群の様
に、手術で縫っても縫っても、
中膜が、裂けてくる様な症例で
は、ステントを入れてもムダと
言えましょう。そのような難治
の解離性動脈瘤の患者さんも救
う方法を考えて頂きたいもので
す。

症例の精査を奨励する。笑

 
 
 
 
 
 
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