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2017-04-20 01:04:42

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診療マル秘裏話   号外Vol.578 平成28年6月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)血小板輸血の事項追記で血液製剤使用指針改訂
2)遺伝的にアルデヒド 分解酵素活性低値で、脂肪肝

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 血小板輸血の事項追記で血液製剤使用指針改訂

 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省は血液製剤の使用
指針の改正案をまとめました。
血小板減少患者の出血予防や、
手術時に行われる血小板輸血に
関する事項を追記したもので、
アナフィラキシーショック等の
重篤な副作用が観察された場合、
副作用が少ないとされる、洗浄
血小板製剤の使用を推奨してい
ます。

血小板製剤の輸血をめぐって
は発熱やアレルギー反応、アナ
フィラキシー等の副作用が報告
されており、副作用の発生との
関連があるとされる、生理活性
物質が含まれた血漿を除去した
洗浄血小板製剤が、使われてい
ます。ただ、院内で血漿の除去
ができない施設もあり医療機関
や、関連学会から洗浄血小板の
製剤化を求める声が、出ていま
した。

3月28日付で日本赤十字社の
照射洗浄血小板―LR「日赤」と
同HLA-LR「日赤」の製造販売が
承認されたことを踏まえ、血液
製剤の使用指針に、洗浄・置換
血小板の適応や、調整に関する
項目を新たに設け、その対象と
なる患者さんを示しました。

アナフィラキシーショック等
の重篤な副作用が一度でも観察
された場合や、薬剤の事前投与
で予防できない発熱や呼吸困難、
じんましん、血圧低下などの副
作用が2回以上観察された場合、
「血小板を洗浄した後、患者さ
んに投与することが望ましい」
と記載しました。

また、やむを得ずABO 血液型
不適合の血液製剤を輸血する際、
低年齢の小児などのケースにつ
いても同様に洗浄後に投与する
よう勧めています。

この改正案は薬事・食品衛生
審議会の血液事業部会適正使用
調査会に提示済みで今後、血液
事業部会運営委員会などの了承
を得られれば、今秋にも、洗浄
血小板製剤の流通・使用が始ま
る見通しだそうです。

院内で調整するため、職員に
負担が掛かり、品質にも違いが
出かねない洗浄血小板について、
厚労省は移行期間を設けた上で
日赤の製剤に統一し、医療現場
の省力化や品質の安定化を図り
たい考えです。

血小板輸血の手順を示す動画

です。



 
 
船上の戦場で洗浄血小板を使
う。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 遺伝的にアルデヒド 分解酵素活性低値で、脂肪肝

 
 
 
 
 
 
 
熊本大学は5月24日、お酒に
弱いとされる、遺伝的に活性ア
ルデヒドを分解する酵素の働き
が低い人は、飲酒習慣がなくて
も脂肪肝の発症リスクが高い事
が、人間ドック受診者を対象と
した臨床研究で初めて明らかに
なったと発表しました。 この
研究は、同大学大学院生命科学
研究部(薬学系)薬物治療学
分野の鬼木健太郎助教、同博士
課程3年の守田和憲氏らと、日
本赤十字社熊本健康管理センタ
ーの大竹宏治医師らの共同研究
によるものです。
研究成果は、英国科学誌「Nutr
ition & Diabetes」に5月23日
付で発表されました。
アルコールの多飲(習慣的飲酒)
は脂肪肝を引き起こすことが、
よく知られていますがそれ以外
にも食べ過ぎや運動不足などが
原因で肝臓に中性脂肪が溜まり、
肝機能障害を引き起こす「非ア
ルコール性脂肪性肝疾患」が、
近年の食の欧米化に伴い、日本
で増加傾向にあります。 自覚
症状が少ないため見過ごされや
すく、肝硬変など進行した状態
で発見されることも多いことか
ら、早期発見・予防が重要とさ
れています。アルデヒド脱水素
酵素2(ALDH2)は、アルコール
を分解する際に生成されるアセ
トアルデヒドをはじめ、肝障害
の原因となる種々の活性アルデ
ヒドを分解する酵素です。この
酵素の活性が遺伝的に低い人は、
飲酒に伴う顔面紅潮や気分不良
を引き起こしやすく、飲酒量は
減少します。
一方、ALDH2 の活性が遺伝的に
高い人は、多量飲酒によるアル
コール性の脂肪肝といった飲酒
関連疾患のリスクが高いとされ
てきました。近年のマウスを用
いた研究では、アルコール摂取
の有無に関わらずALDH2 の働き
を活性化させると肝臓への中性
脂肪の蓄積が抑えられることが
わかり、非アルコール性脂肪性
肝疾患の発症とALDH2 遺伝子型
の間に関連性があると考えられ
ます。しかしながら、これまで
このような研究報告はありませ
んでした。
今回の研究では、ALDH2 遺伝子
型が、非アルコール性脂肪性肝
疾患発症に及ぼす影響について、
日本赤十字社熊本健康管理セン
ターの人間ドック受診者のうち、
飲酒習慣のある人を、除外した
341 人を対象に検討を実施しま
した。その結果、ALDH2 の低活
性遺伝子型の人では、活性遺伝
子型の人に比べて非アルコール
性脂肪性肝疾患の罹患率が約2
倍高いことが判明しました。
さらに、ALDH2 の低活性遺伝子
型の人は、肝機能検査値γ(ガ
ンマ)-グルタミルトランスフ
ェラーゼ(γ-GTもしくはγ-GT
P)が25.5 IU/Lというそれほど
高くない値であっても、脂肪肝
の発症リスクが高くなることが
示されました。これらの結果か
ら、ALDH2 の低活性遺伝子型の
人に対する脂肪肝予防のための
γ-GTPの継続的なチェックや、
生活改善などの積極的介入が望
まれるとしています。
今後、非アルコール性脂肪性肝
疾患の発症・進展に関わる他の
遺伝子型やその他の因子の影響
を明らかにできれば、その早期
予測が可能になり、リスクが高
い人の早期抽出と積極的な生活
改善指導・治療によって、効率
的な予防・治療と医療費の削減
が期待できる、と研究グループ
は述べています。

アルコール代謝のメカニズムに

ついて解説している動画です。



 
 
四足の動物の速度予測。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
アナフィラキシーショック等
の重篤な副作用が、観察された
場合、副作用が少ないとされる、
洗浄血小板製剤の使用を推奨す
るようになったことは喜ばしい
ことです。血小板製剤の輸血を
めぐっては、発熱やアレルギー
反応、アナフィラキシー等の副
作用が報告されており、副作用
の発生との関連があるとされる、
生理活性物質が含まれた血漿を
除去した洗浄血小板製剤が使わ
れれば、安全性が増すのは、間
違いありません。
遺伝的に、活性アルデヒドを
分解する酵素の働きが低い人は、
飲酒習慣がなくても、脂肪肝の
発症リスクが高い事が分かった
のは、脂肪肝の予防につながる
と私は、考えています。果物の
過量摂取でも、脂肪肝が引き起
こされることが分かっているの
で、活性アルデヒドを分解する
酵素の働きが低い人は、十分に
果物の過量摂取に注意するべき
でしょう。

加療に使う、過量の注射製剤。


 
 
 
 
 
 
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