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2017-04-18 02:58:45

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診療マル秘裏話   号外Vol.576 平成28年6月15日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)季節性インフルエンザウイルスの抗原変異を予測の新技術
2)遊離脂肪酸の作用でメラニン産生上昇の炎症性物質

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 季節性インフルエンザウイルスの抗原変異を予測の新技術

 
 
 
 
 
東京大学医科学研究所の河岡
義裕教授らの研究グループは、
季節性インフルエンザウイルス
の抗原変異を予測する新技術を
開発しました。さまざまな変異
を持つウイルスを人工的に作り
出せる「リバースジェネティク
ス法」で作製したライブラリー
を基に、既知の流行ウイルスの
変異を特定、将来流行しそうな
変異株を、高精度で予測します。
効果の高いワクチンの製造に、つな
がる事が期待されます。

より効果がある季節性インフ
ルエンザワクチンを製造するた
めには、頻繁に抗原変異が起こ
る季節性ウイルスでは毎年、ワ
クチン株を、見直す必要があり
ます。しかし抗原変異を高精度
で予測する技術はありませんで
した。

ウイルスライブラリーから、
さまざまな抗原変異数を単離、
遺伝子性状や抗原性状を分析す
ることで、将来流行する季節性
ウイルスの抗原変異を高精度で
予測します。

現在、流行している季節性イ
ンフルエンザはA/H1N1p
dm、香港型A/H3N2、B
型の3種類です。このうちA/
H1N1pdmを基に作製した
ライブラリーを使って検証しま
した。この結果、変異株(16
-1/4)を特定し今後、自然
界で流行する可能性があるとし
ました。また、香港型A/H3
N2ウイルスの抗原変異分析か
ら、実際のインフルエンザ流行
シーズンに起きた、抗原変異を
事前に予測することにも成功し
ました。

インフルエンザウイルスについ

て解説している動画です。



 
 
 
 
懸賞を賭けて、効果を検証す
る。笑

 
 
 
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2】 遊離脂肪酸の作用でメラニン産生上昇の炎症性物質

 
 
 
 
ポーラ化成工業は、皮脂成分
の一つである遊離脂肪酸の作用
により、メラニン産生を上昇さ
せる炎症性物質「GM-CSF」
が表皮細胞内で増加し、トラネ
キサム酸とエンメイソウエキス
がGM-CSFの増加を抑制す
るという新たな知見を見いだし
ました。これらの研究成果は、
化粧品に応用することでシミの
改善につながることが期待され、
ポーラから今夏に、発売される
化粧品に活用される予定だそう
です。

紫外線や物理的刺激などによ
り表皮細胞は炎症性物質を分泌
し、これらはメラニン産生細胞
を刺激し、メラニン産生を上昇
させ、色素沈着やシミを生じさ
せると考えられています。一方、
肌の表面にうるおいと柔軟性を
与えて肌を保護する役割の皮脂
は遊離脂肪酸、トリグリセリド、
スクワレンなどを主成分としま
すが、夏場には気温が上昇し、
皮脂そのものの分泌が増加し、
遊離脂肪酸の発生に、関与する
皮膚常在菌が増加するため遊離
脂肪酸の量が増加します。過剰
な遊離脂肪酸は肌に刺激を与え、
乾燥性の肌荒れを起こし、キメ
を悪化させることが報告されて
います。

ポーラ化成は、遊離脂肪酸の
表皮細胞の影響を研究した結果、
GM-CSFの産生を増加させ
ることを見いだしました。更に
これを抑制する素材を探索した
結果、トラネキサム酸とエンメ
イソウエキスの組み合わせに、
その作用があることが分かりま
した。

免疫のしくみについて解説して

いる動画です。



 
 
酸性物質の産生。笑

 
 
 
 
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編集後記
季節性インフルエンザウイル
スの抗原変異を予測する新技術
が開発されたのは画期的な医療
の進歩と言えましょう。予測で
はなく、全ての変異ウイルスに
共通の抗体を作ることに成功し
ていましたが、予測が高精度で
あれば、そのような難しい技術
を使うことなくインフルエンザ
の予防が可能になります。表面
の抗原が変わるのは、A型です。
A型さえ、その流行が、事前に
高精度で予測できれば、少なく
ともパンデミックのような悲劇
は予防することができるのでは、
ないでしょうか?
皮脂成分の一つである、遊離
脂肪酸の作用により、メラニン
産生を上昇させる炎症性物質「
GM-CSF」が表皮細胞内で
増加し、トラネキサム酸とエン
メイソウエキスがGM-CSF
の増加を抑制するという新たな
知見が得られそれを元に新商品
を開発するのは、非常にエレガ
ントな手法と、言えましょう。
トラネキサム酸とエンメイソウ
エキスの組み合わせに、どのよ
うな相加相乗作用があるのか、
興味があります。

菱エキスで皮脂の糖化を抑制
する。笑

 
 
 
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