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2017-04-16 00:09:53

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診療マル秘裏話 Vol.597 平成27年5月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)細胞や組織のセリン 合成で細胞内恒常性を維持
2)新たにガンと診断の数と死亡数の予測を算出

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 細胞や組織のセリン 合成で細胞内恒常性を維持

 
 
 
 
 
 
九州大学は,4月28日、細胞や
組織が、非必須アミノ酸である
セリンを自ら合成することで、
強力な細胞毒性を持つデオキシ
スフィンゴ脂質類の合成と細胞
内への蓄積を防いで細胞内恒常
性を維持するという、アミノ酸
の新たな働きを明らかにしたと
発表しました。
これは、同大大学院農学研究
院の古屋茂樹教授ら研究グルー
プと、理化学研究所・脳科学総合
研究センターの江崎加代子研究
員(分子精神科学研究チーム)、
平林義雄チームリーダー(神経
膜機能研究チーム)らとの共同
研究により得られた成果です。
米国生化学・分子生物学会誌
「Journal of Biological Chemi
stry」オンライン版に4月23日
付で掲載されました。
研究グループは、質量分析
装置によるスフィンゴ脂質類の
網羅的一斉分析システム(リピ
ドミクス)を新たに構築しまし
た。
今回の研究では、この分析シ
ステムにより、Phgdh 欠損マウ
ス胚性線維芽細胞(KO-MEF)と
脳特異的Phgdh 欠損マウス中枢
神経系において、セリンが合成
できなくなると細胞障害性を持
つデオキシスフィンゴ脂質類が
蓄積し、それらが細胞内に出現
する脂肪の液滴内に溜め込まれ
ることを見出したということで
す。
細胞の生存に重要な役割を果
たすスフィンゴ脂質に欠かせな
いセリンとパルミトイルCoA の
組み合わせに対し、細胞毒性の
高いデオキシスフィンゴ脂質類
は、アラニンとパルミトイル
CoA により合成される脂質です。
今回の研究結果により、細胞
内でのセリン合成能力が弱くな
ると細胞内のアラニン/セリン
比が増大し、アラニンがスフィ
ンゴ脂質合成経路に入り込み、
細胞内の脂質代謝と小器官構造
が変化して、生存力に影響する
ことが分かったそうです。
さらにこれらの脂質は、細胞
内でアラニン/セリン比が4 倍
を越えると出現し、細胞増殖の
抑制や細胞死の誘発など極めて
強い細胞毒性を持つことを見出
しました。
デオキシスフィンゴ脂質類は、
組織・細胞のアミノ酸不均衡、
特にセリン欠乏の特異的で鋭敏
なバイオマーカーとなることを
示しているそうです。
このデオキシスフィンゴ脂質
類は、ある種の遺伝性ニューロ
パチー(HSAN1)、肥満、2型糖
尿病等の生活習慣病患者からも
検出されていることから、これ
らの疾患の悪化や、末梢組織の
病態進行にも寄与している可能
性があります。
そのため、セリンを摂取する
ことで、アラニン/セリン比の
増大を抑制し、デオキシスフィ
ンゴ脂質類の合成と蓄積を防ぐ
ことで、生活習慣病症状の改善
や発症遅延に貢献できる可能性
があると研究グループは述べて
います。

セリンについて解説している

動画です。



 
 
デオキシスフィンゴ脂質の悪
い資質。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 新たにガンと診断の数と死亡数の予測を算出

 
 
 
 
 
国立ガン研究センターは,4月
28日、同センターのガン対策
情報センターが、2015年に新た
にガンと診断される数(罹患数)
と死亡数の予測を算出し、ガン
情報の総合サイト「ガン情報サ
ービス」で公開しました。
予測ガン罹患数は、982,100
例(男性560,300例、女性421,8
00例)で、2014年予測値より約
10万例増加しました。これは、
高齢化とガン登録精度の向上が
要因と予想されています。
また部位別罹患数では、大腸
ガン、前立腺ガンの罹患が増加
し、男性では、前立腺が最多で
す。ガン登録の精度向上と前立
腺ガンのPSA 検診の普及が要因
と考えられるとしています。
その他では、肺、胃、乳ガン
の罹患数が多いという結果がで
ました。
死亡数に関しては、370,900
人(男性219,200人、女性15,17
00人)で、2014年の予測値より
約4 千人増加で大きな変化は見
られませんでした。部位別死亡
数予測では、全体では大腸の
順位が上がりましたが、男女別
での順位変動はなく2014年と
同様の傾向だったそうです。
罹患においては、地域ガン
登録による2011年の推計が、死
亡数においては人口動態統計に
よる2013年の実測値が、それぞ
れ過去の実測値の最新統計とし
て公開されています。
国や地域の確実なガン対策の
ためには、実測値と将来予測の
両方のデータを見る必要があり、
同センターでは2014年から罹患
数、死亡数の予測を算出し公開
しています。 この短期予測を
活用することで、ガン対策の
目標設定、評価を行うことに役
立つそうです。
また、予測値はこれまでの
傾向が続いた場合を前提に算出
するため、後に公開される当該
年の実測値と突き合わせること
により、ガン対策でどれだけの
罹患、死亡を減らせたかの評価、
分析を行うことも可能になると
しています。

『世界ガンデー』の啓発動画

です。



 
泰作の大作に対抗する対策。


 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
細胞や組織が、非必須アミノ
酸であるセリンを自ら合成する
ことで、強力な細胞毒性を持つ
デオキシスフィンゴ脂質類の
合成と細胞内への蓄積を防いで
細胞内恒常性を維持するという、
アミノ酸の新たな働きが解明さ
れたのは、素晴らしい業績です。
セリンを摂取することで、ア
ラニン/セリン比の増大を抑制
し、デオキシスフィンゴ脂質類
の合成と蓄積を防ぐことで、
生活習慣病症状の改善や、発症
遅延に貢献できる可能性を追及
して欲しいと思いました。
新たにガンと診断される数
(罹患数)と死亡数の予測値は
これまでの傾向が続いた場合を
前提に算出するため、後に公開
される当該年の実測値と突き合
わせることにより、ガン対策で
どれだけの罹患、死亡を減らせ
たかの評価、分析を行うことが
できるのは、当然だと思います。
ぜひ、ガン対策でどれだけの
罹患、死亡を減らせたかの評価、
分析を公表して欲しいものです。

後見人が認知症の患者さんの
生活の質向上に貢献。笑

 
 
 
 
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