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2017-04-04 06:13:33

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診療マル秘裏話   号外Vol.564 平成28年6月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)禁煙補助薬に関する大規模臨床試験の結果発表
2)精神科で身体拘束を受けた患者が10年前の2倍

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 禁煙補助薬に関する大規模臨床試験の結果発表

 
 
 
 
 
 
米ファイザー社は、4月22日、
販売承認取得済みの禁煙補助薬
に関する大規模臨床試験「EAGL
ES試験」(Evaluating Adverse
Events in a Global Smoking
Cessation Study )の結果を、
発表しました。この試験は精神
疾患の既往歴のある、および同
既往歴のない成人喫煙者8144人
が参加したものです。試験結果
は「The Lancet」誌に掲載され
ました。
同試験は、多施設共同、並行
群間比較、市販後安全性試験/
市販後義務調査(PASS/PMR )
であり、グラクソ・スミスクラ
イン社の協力により、ファイザ
ー社が16か国で実施しました。
禁煙補助として「チャンピック
ス(R)」 (バレニクリン酒石酸
塩)、ブプロピオン(日本では
未発売)、ニコチン置換療法、
またはプラセボを12週間投与す
る被験者を対象に臨床的に重要
な、精神神経系イベント(自殺
傾向など)のリスクを比較する
とともに、禁煙補助としてチャ
ンピックスまたはブプロピオン
を使用している間、精神疾患の
既往歴のある被験者が臨床的に
重要な精神神経系イベントを、
発現するリスクが既往歴のない
被験者よりも高いか否かを評価
しました。更に、すべての治療
に関して、12週間の非投与追跡
調査期間(9~24週目)を通じ
た長期的な禁煙を評価しました。
調査の結果、精神疾患の既往
歴の有無を問わず、チャンピッ
クスを投与した被験者では、ブ
プロピオンまたはニコチンパッ
チを投与した被験者よりも継続
的な禁煙率が有意に高いことが
示されたということです。その
他、各治療薬を投与した被験者
では、プラセボよりも高い禁煙
率が認められました。また主要
安全性合成評価項目である重篤
な精神神経系有害事象の発現率
に関してプラセボおよびニコチ
ンパッチと比較した場合、チャ
ンピックスまたはブプロピオン
による有意な上昇はみられなか
ったということです。
診療ガイドラインの推奨にお
いては最も効果的な禁煙の方法
は、禁煙補助薬とカウンセリン
グとの併用とされています。し
かし禁煙補助薬の有効性と安全
性に関する誤解があり、禁煙サ
ポートは十分に活用されない事
が多いのが実情です。同試験は、
処方医や喫煙者にとって重要な
最新情報を提供するものであり、
禁煙治療を選択する一助になる
としています。

チャンピックスの心血管イベ

ントについての動画です。



 
 
細心の注意を払い最新情報を
入手する。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 精神科で身体拘束を受けた患者が10年前の2倍

 
 
 
 
 
 
精神科病院で手足をベッドに
くくりつけるなどの身体拘束を
受けた患者が2013年度、全国で
1万229人に上り、10年前の2倍
に増えたことが9日、厚生労働
省の調査で分かりました。内側
から開ける事ができない「保護
室」に隔離された患者も約3割
増の9883人でした。

精神科病院での身体拘束など
は精神保健福祉法上、本人や
他人を傷つける恐れがある等と
精神保健指定医が判断した場合
に限定的に認められています。

厚労省は調査結果について「
明確な因果関係までは特定でき
ない」とした上で「アルツハイ
マー型認知症患者の割合が増え
ている背景はある」と説明して
います。

このニュースのニュース動画

です。



 
 
校則だけでは、身柄を拘束で
きない。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
精神疾患の既往歴のある、お
よび同既往歴のない成人喫煙者
8144人が参加した、大規模臨床
試験の結果が発表されたのは、
喜ばしいことです。 その結果
重篤な、精神神経系有害事象の
発現率に関してプラセボおよび
ニコチンパッチと比較した場合、
チャンピックスまたはブプロピ
オンによる有意な上昇はみられ
なかったことが分かったので、
禁煙治療をしても、重篤な精神
神経系有害事象は、起こらない
と考えられます。現在、チャン
ピクスの禁煙治療で精神神経科
や心療内科に通っていないとい
う条件があるのですが、これが
緩和される可能性がでてきまし
た。
精神科病院で手足をベッドに
くくりつけるなどの身体拘束を
受けた患者が2013年度、全国で
1万229人に上り、10年前の2倍
に増えたという事実は、精神科
疾患の治療がなかなかうまくい
かないということを反映してい
る物と受け止められます。治療
が非常にうまくいっているなら
身体拘束をする必要がないから
です。精神科の患者さんの重症
化や医師の診断および治療方法
などの要因をもう一度見直して
みる必要があると私は、考えて
います。診断の部分においては、
光トポグラフィーなどの客観的
指標の導入を進めて頂きたいと
思います。診断を誤れば、治療
がうまくいくはずがないと考え
られるからです。

身体拘束で進退窮まる。笑

 
 
 
 
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