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2017-03-01 00:13:58

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診療マル秘裏話  号外Vol.534 平成28年4月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)健康長寿の指標となり得る化合物が体内に14種
2)関節リウマチの炎症が、糖鎖の構造変化で抑制

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 健康長寿の指標となり得る化合物が体内に14種

 
 
 
 
 
 
 
沖縄科学技術大学院大学(O
IST)は、健康長寿の指標と
なり得る化合物が体内に14種
ある事を見いだしました。血液
中の代謝物を対象に高齢者と若
年者のサンプルを測定、高齢化
により特徴的に減少したり増え
る抗酸化物質や筋力に関与する
物質など複数の化合物が存在し
ていました。緑黄色野菜の摂取
や適度な運動を続けることで、
これら化合物の増減管理を行え
ば体調改善につながる可能性が
あります。アンチエイジングの
新たな手法開発に向けて取り組
む考えだそうです。

OISTの柳田 充弘教授を
中心とする研究チームは、京都
大学の協力を得て、健康状態を
反映するヒトの血液中に含まれ
る代謝物に着目しました。老化
メカニズムとの関係を科学的に
解明できるのではないかと考え、
これまで、研究報告がほとんど
ない赤血球を重要な検査項目と
して詳細分析を実施しました。

分析結果によれば、高齢化に
かかわる化合物14種類のうち、
半数の化合物は高齢者の体内で
減少しました。主に抗酸化物質
と筋力にかかわることが分かり
ました。一方、量が増えた化合
物は、腎臓や肝臓機能の低下に
関与していた事も判明しました。

15人の高齢者(74~88
歳)と15人の成人若年者(2
5~33歳)の健常者の協力で
赤血球を含む、血液サンプルを
採取しました。液体クロマトグ
ラフィー質量分析法を用いて、
血中の代謝物を解析しました。
代謝物の個人的な変動を算出後、
高齢者の体内で、量が増加して
いる化合物と減少している化合
物を調べ高齢化にともない特徴
的に、変動するものを見つけま
した。

高齢者が緑黄色野菜、海藻、
豆類、動物性蛋白質の摂取と、
適度な運動の組み合わせを実践
し、これらの特徴的な代謝物の
量を若年者レベルに近づける事
で、健康寿命の延伸、アンチエ
イジングに繋がる可能性を追求
していくそうです。

日本人の長寿の秘訣についての

動画です。



 
階層によって、海藻も野菜も
食べられないアメリカの現実。


 
 
 
 
 
 
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2】 関節リウマチの炎症が、糖鎖の構造変化で抑制

 
 
 
 
 
 
関節リウマチの炎症が、糖鎖
という物質の構造を変えること
で抑えられることを名古屋大学
などの研究チームが発見しまし
た。治療薬の開発に、つながる
成果で、5日付の英科学誌ネイ
チャー・コミュニケーションズ
(電子版)に掲載されました。

リウマチは外から入った細菌
等を攻撃するはずの抗体の異常
(自己抗体)で、自分の細胞を
攻撃してしまう自己免疫疾患で
す。手や足の関節が痛み、進行
すると関節が、変形してしまい
ます。変形してしまった関節は、
手術でしか元に戻すことができ
ません。たとえ手術をしても、
炎症が治まらなければ、再び、
変形します。

研究チームは、リウマチ患者
さんの血液中にシアル酸が少な
いことに着目しました。 自己
抗体にくっついた糖鎖の末端に
シアル酸を付けて、リウマチの
マウスに投与したところ、炎症
の程度が2分の1に緩和しまし
た。

糖鎖は数種類の糖がつながっ
たものです。抗体の機能を調節
する役割があります。研究チー
ムの名大大学院医学系研究科の
大海雄介特任助教は「シアル酸
を付けた糖鎖が自己抗体の機能
を抑えたと考えられ炎症を根本
から止める薬の開発につながる」
と話しています。 今後、名大
病院整形外科と共同研究で治療
薬の開発を目指します。

慢性リューマチについて解説して

いる動画です。



 
 
昨日の機能を持つ抗体を交替
させた。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
健康長寿の指標となり得る化
合物が体内に14種あって高齢
化により特徴的に減少したり増
える抗酸化物質や筋力に関与す
る物質など複数の化合物が存在
していたことが分かったのは、
素晴らしい発見であると思いま
す。高齢者が緑黄色野菜、海藻、
豆類、動物性蛋白質の摂取と、
適度な運動の組み合わせを実践
し、これらの特徴的な代謝物の
量を若年者レベルに近づける事
で、健康寿命の延伸、アンチエ
イジングに繋がる可能性を追求
することは、元気な高齢者を生
み出します。この先、少子高齢
化となっても生産能力人口が減
らないようになれば、しめたも
のでしょう。
関節リウマチの炎症が、糖鎖
という物質の構造を変えること
で抑えられることが分かったの
は、偉大な業績でしょう。この
研究成果をもとに、リウマチの
治療薬の開発に繋がれば、なお
素晴らしいと言えるでしょう。
本文中にも述べたように、変形
した関節は、手術以外にもとに
戻りませんし、たとえ手術で、
もとに戻ったとしても、炎症が
あれば、再び変形をきたします。
その意味でも、患者さんの絶望
を産まないためにも炎症を根本
的に止める薬が早く開発される
ことを望んで止みません。

盛夏の製菓を配る成果。笑

 
 
 
 
 
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