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2017-03-31 01:56:10

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診療マル秘裏話   号外Vol.561 平成28年5月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)β遮断薬使用者は認知症の変化が起こりにくい
2)「脳動脈瘤」の新しい治療器具ステントを開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 β遮断薬使用者は認知症の変化が起こりにくい

 
 
 
 
 
米国神経学会(AAN )は1月7
日、β遮断薬使用者は、アルツ
ハイマー病などの認知症に至る
脳の変化が起こりにくい可能性
があるとする研究結果を紹介し
ました。3月16日-23日に開催さ
れる第65回ANN 年次総会で発表
されます。

研究対象の日系米国人高齢者
男性774人中、610人が高血圧症
患者または降圧薬使用者でした。
降圧薬使用者(約350 人)の内
15%はβ遮断薬のみを使用、18
%は、β遮断薬と他の降圧薬を
併用しており、それ以外は他の
降圧薬を使用していました。

剖検の結果、β遮断薬の単独
使用者は、無治療者又は、他の
降圧薬使用者と比較して、アル
ツハイマー病または微小梗塞を
示唆する脳病変が少なくβ遮断
薬と他の降圧薬の併用者はこの
中間に位置していました。 β
遮断薬を単独使用又は他の降圧
薬と併用した被験者では脳萎縮
は有意に抑制されました。

研究論文の著者である、太平
洋健康研究教育研究所(PHREI、
ホノルル)のLon White 氏は「
高齢化の進展に伴い、アルツハ
イマー病患者が大幅に増加する
ことが予測され、一般的な降圧
薬であるβ遮断薬に発症を遅ら
せ予防する効果があるとすれば、
実に素晴らしい」と、述べてい
ます。

認知症治療薬についての動画

です。



 
高齢者の恒例の行事。笑

 
 
 
 
 
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2】 「脳動脈瘤」の新しい治療器具ステントを開発

 
 
 
 
破裂するとくも膜下出血など
を引き起こす「脳動脈瘤」の新
しい治療器具を開発したと国立
循環器病研究センター(大阪府
吹田市)が6日、発表しました。
患者さん12人を対象に治験を
始め、早ければ、2022年に医療
保険の適用をめざすということ
です。

くも膜下出血は年3万~4万
人が発症し、3分の2が死亡す
るか重い後遺症が残ります。瘤
の根元をクリップでとめる方法
や、瘤にコイルを詰める方法等
がありますが、開頭手術による
後遺症や再発の恐れがあります。

佐藤徹・脳神経外科医長らは、
微小な穴が規則的にあいたポリ
ウレタン製の膜で包まれたステ
ント(筒)を作製しました。瘤
の近くの血管内に置くと、筒が
血管の壁となって瘤への血流を
止めます。筒は足の付け根から
カテーテル(管)を使って運び
ます。

海外の企業が開発した同様の
器具は、国内では昨年10月に
保険適用されました。今回作っ
た器具は、血の塊が生じにくく、
患部に配置しやすいのが特徴で、
イヌやウサギによる実験で効果
を確認したということです。

治験の対象は、首の内頸動脈
と椎骨脳底動脈に7ミリ以上の
瘤があり、従来の方法では治療
が難しい患者さんです。 佐藤
さんは「安全でより簡単に治療
ができるようになれば、脳動脈
瘤の第三の治療法になるのでは
ないか」と話しています。

脳動脈瘤についての動画です。



 
 
内頸動脈の内径を図る。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
β遮断薬使用者は、アルツハ
イマー病などの認知症に至る脳
の変化が起こりにくい可能性が
あるとする研究結果が紹介され
たのは、素晴らしい業績である
と思います。β遮断薬には様々
な副作用がありますが、使用中
の患者さんでは、現れていない
ことが多いと推測されるからで
す。副作用が生じない限り服用
を続ければ、認知症予防となる
可能性が高いと思われます。
破裂するとくも膜下出血など
を引き起こす「脳動脈瘤」の新
しい治療器具を開発したのは、
脳動脈瘤を持つ患者さんにとっ
て大きな福音となる事でしょう。
微小な穴が規則的にあいたポリ
ウレタン製の膜で包まれたステ
ント(筒)を作製し、瘤の近く
の血管内に置くと、筒が血管の
壁となって瘤への血流を止め、
安全でより簡単に治療ができる
というプロセスも非常にエレガ
ントと言えます。

簡単な治療に感嘆する。笑

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