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2017-03-27 00:17:12

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診療マル秘裏話   号外Vol.556 平成28年5月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)アトピー性皮膚炎のモデルマウスの「Spadeマウス」を開発
2)危険ドラッグや脱法ハーブを子供が入手可能と回答

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 アトピー性皮膚炎のモデルマウスの「Spadeマウス」を開発
 
 
 
 
 
 
 
理化学研究所は、4月26日、
遺伝子変異誘導によりアトピー
性皮膚炎モデルマウスの「Spad
e マウス」を開発し、アトピー
性皮膚炎発症のメカニズムを、
解明しました。発症の予防方法
を発見したと発表しました。こ
の研究は、理研統合生命医科学
研究センター疾患遺伝研究チー
ムの吉田尚弘チームリーダー(
研究当時)、安田琢和研究員(
研究当時)らの共同研究グルー
プによるものです。同研究は米
科学雑誌「Journal of Clinical
Investigation 」に掲載される
のに先立ち、オンライン版に4
月25日付けで掲載されています。
アトピー性皮膚炎は、日本を
含めた先進国の乳幼児によくみ
られる炎症性皮膚疾患であり、
繰り返す、掻痒感の強い湿疹と
免疫グロブリンの(IgE )産生
上昇等によるアレルギー様反応
が問題となります。 遺伝的に、
皮膚バリア機能に障害がある人
でアトピー性皮膚炎が発症しや
すいことからそれが発症の遺伝
的背景因子となることが示唆さ
れていました。
しかし、遺伝的背景因子を持
つヒトが、なぜアトピー性皮膚
炎を発症するのか、詳しいメカ
ニズムは分かっておらず、モデ
ル動物を用いた発症のメカニズ
ムの解析が望まれています。と
ころが、そのような発症経過を
忠実に再現するモデルマウスは
これまで存在していませんでし
た。そこで、共同研究グループ
はエチルニトロソウレアという
「化学変異原」をマウスに投与
し、ゲノムに変異を起こすこと
により、突然変異マウスを作製
しました。 その中から、掻破
行動の強い皮膚炎を発症するマ
ウスを選別しました。このマウ
スは清潔な環境で飼育しても、
生後8~10週間で、アトピー性
皮膚炎を発症するという事です。
病気の原因となる遺伝子変異
を調べたところ、様々な細胞の
増殖や分化に重要なサイトカイ
ンのシグナル伝達因子「JAK1」
分子の遺伝子配列に点突然変異
が生じ、JAK1のリン酸化酵素で
あるキナーゼ活性が増加してい
ることを突き止めました。
これにより、発症前から表皮
細胞の古い角質が剥がれるとき
に発現するプロテアーゼ(ペプ
チドの加水分解酵素)群の遺伝
子発現が上昇し角質による皮膚
バリアに機能障害が起こってい
る事も分かったということです。
また、このマウスの皮膚にJAK
阻害因子を塗ったところ、プロ
テアーゼの発現は抑制され、ア
トピー性皮膚炎の発症を遅らせ
ることができました。しかも、
軟膏基質として使われるワセリ
ンを塗ることでも、発症の予防
ができたということです。
このとき、皮膚バリア機能も
正常と同等に保たれるだけでな
く、真皮の炎症発生も抑制され
ることが明らかとなりました。
ヒトのアトピー性皮膚炎でも同
じことが起こっているのかどう
かを調べるために、アトピー性
皮膚炎の患者さんの皮膚組織を
調べたところ、6例中4例の表皮
細胞でJAK1が活性化している事
を発見したということです。
更に、皮膚での遺伝子発現を
比較した結果、モデルマウスの
皮膚では、複数のセリンプロテ
アーゼの発現が増加している事
が判明しました。 これにより
角質が剥がれやすい状態になり、
バリア機能が低下していると考
えられるということです。
研究グループは、今回作製し
たSpade マウスを用いることに
よって、アトピー性皮膚炎発症
に関わる複数の要因を分子レベ
ル、細胞レベルで明らかにし、
それぞれのターゲットを決めた
発症予防法や、治療法の確立が
期待できるとしています。

アトピー性皮膚炎の原因に迫る

発見があったとする動画です。



 
要員の不安要因。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 危険ドラッグや脱法ハーブを子供が入手可能と回答

 
 
 
 
 
 
危険ドラッグや脱法ハーブに
ついて、横浜市が市内の小中学
生約1800人に「入手できると思
うか」と質問したところ「でき
る」との回答が小学5年で71%、
中学2年で85%に上りました。

この意識調査は昨年12月、
小5児童と中2生徒の計4907人
を対象に、市教委と合同で初め
て実施しました。37%から回答
を得ました。「希望すればすぐ
に手に入ると思うか」との問い
に対し、小5の36%、中2の35
%が「簡単に手に入る」と回答
しました。「少し苦労するが、
何とか手に入る」も小5で35%、
中2で50%に上りました。

さらに、それぞれ9割以上が
「絶対に使うべきではないし、
許されない」と答える一方で、
小5の2%、中2の6%は「使
うかどうかは個人の自由」とし
ました。

分析に協力した横浜薬科大の
田口真穂講師(薬理学)は、「
危険な薬物が子供の身近な存在
になっており、繁華街ではここ
数年、子供が見える所に、薬物
販売の看板が確認されている。
環境浄化に加え予防教育を強化
すべきだ」と警鐘を鳴らしてい
ます。

調査結果を重くみた市教委は、
危険ドラッグの怖さを、教える
教材を今年度内に作成し、学校
に、配布する方針だそうです。

危険ドラッグの本当の怖さにつ

いて解説している動画です。



 
牌譜を配布する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
遺伝子変異誘導によりアトピー
性皮膚炎モデルマウスの「Spad
e マウス」を開発し、アトピー
性皮膚炎発症のメカニズムを、
解明したのは、偉大な業績であ
ると思います。以前のメルマガ
でも、軟膏基質で、赤ちゃんが
アトピー性皮膚炎が予防された
とのニュースをお伝えしたこと
がありましたが、そのメカニズ
ムは、全く分かっていませんで
した。今回作製したSpade マウ
スを用いることによって、アト
ピー性皮膚炎発症に関わる複数
の要因を分子レベル、細胞レベ
ルで明らかにし、それぞれのタ
ーゲットを決めた発症予防法や、
治療法の確立に繋げて頂きたい
ものです。
危険な薬物が、子供の身近な
存在になっており、繁華街では
ここ数年、子供が見える所に、
薬物販売の看板が確認されてお
り、環境浄化に加え予防教育を
強化すべきというのは、本当に
的を得た意見であると言えます。
基本的に危険な薬物を扱って
いるのは、反社会的組織と言え
ると考えていますが、スポーツ
選手の賭博事件といい、子供の
危険薬物の接触事件といいどう
して暴対法で規制しているにも
関わらず、このような事件が表
に現れてくるのか不思議で仕方
ありません。 子供でなくても、
危険な薬物は、脅威の存在です。
一刻も早い行政の対応を期待し
たいと思います。先日、母校の
麻酔科医が、危険ドラッグ輸入
で逮捕されました。本当に残念
でなりません。麻酔科医なら知
らなかったで済まないことは、
百も承知だったと思います。

一国の経済状況が一刻を争う。


 
 
 
 
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