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2017-03-26 00:28:26

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診療マル秘裏話 Vol.594 平成27年4月30日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)乳ガンの脳転移のメカニズムが解明
2)脳梗塞に対する画期的治療薬を開発

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 乳ガンの脳転移のメカニズムが解明

 
 
 
 
 
国立ガン研究センターは4月2
日、乳ガンの脳転移にガン細胞
から分泌される微小な小胞エク
ソームが関わっていると発表し
ました。
同成果は、分子細胞治療研究
分野の富永直臣 研修生、落合
孝広 分野長 の研究グループに
よるもので、4月1日付けの米科
学誌「Nature Communications」
電子版に掲載されました。
乳ガンは、比較的予後の良い
ガンとして知られる一方、治療
後、長期間を経て脳転移が認め
られることがあります。脳への
転移は予後に大きな影響を及ぼ
しQOL を著しく低下させますが、
そのメカニズムについては分か
っていませんでした。
同研究では、ガン細胞が分泌
する直径約100nmの顆粒(エクソ
ーム )が、脳血管で物質透過を
制限しているBBB という生体バ
リア構造を破壊していることを
突き止めました。
エクソームに含まれるmiR-181c
というマイクロRNAがBBBの構造
を変化させた結果、バリア機能
が失われ、ガン細胞が容易に
BBB を通過し、脳転移を引き起
こしていると考えられるという
ことです。
ガンの脳転移メカニズムを明
らかにした今回の成果は、今後、
早期発見及び新規治療法の開発
への応用が期待されます。

乳ガンの脳転移のMRI画像です。



 
早期発見で、ガンを想起する。


 
 
 
 
 
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2】 脳梗塞に対する画期的治療薬を開発

 
 
 
 
 
新潟大学は4月2日、脳梗塞に
対する画期的治療薬を開発した
と発表しました。
同成果は、新潟大学脳研究所
神経内科の下畑享良 准教授を
中心とする研究グループによる
もので、4月2日付け(現地時間)
の英国科学誌「Brain 」に掲載
されました。
脳梗塞の治療に有効とされる
「組織プラスミノゲン・アクチ
ベーター(tPA) 」を用いた血栓
溶解療法は脳出血、脳浮腫とい
った副作用のリスクがあること
から、治療可能時間が発症後4
~5時間以内と極めて短いこと
が課題となっています。
今回の研究では、プログラニ
ュリンというタンパク質をtPA
と一緒に投与すると、血栓溶解
療法の副作用を抑制するだけで
なく、神経細胞を保護し、炎症
を抑え、脳梗塞のサイズを縮小
することを動物モデルを用いて
確認しました。
同薬剤が実用化されれば、
治療可能時間を8時間程度まで
延長することができ、従来の3
倍の患者さんがtPA 治療を受け
ることができるようになるほか、
脳梗塞自体の症状も軽くなる可
能性もあるということです。同
研究グループは、「このような
多彩な効果をもつ薬剤は、世界
で初めての報告で、画期的な
ものと考えられます」とコメン
トしています。

脳梗塞の最先端治療についての

動画です。



 
報国の報告。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
血液脳関門は、脳毛細血管
内皮細胞、周皮細胞(ペリサイ
ト)及び星状神経膠細胞(アス
トロサイト)という3種類の
細胞で作られているそうですが、
これを破壊して、ガン細胞が脳
内に侵入して、転移する裏ワザ
ともいうべき方法で転移をなし
遂げていたというのは、驚きの
極致でした。分かったからには、
対策を立てて頂き、簡単に脳へ
の転移を起こさないようにする
方法を確立して、頂きたいもの
です。
プログラニュリンというタン
パク質をtPA と一緒に投与する
だけで、治療可能時間を8時間
程度まで延長することができ、
従来の3倍の患者さんがtPA の
治療を受けることができるよう
になるほか、脳梗塞自体の症状
も軽くなる可能性もあるなんて
将来バラ色のタンパク質と言え
ましょう。

園長が保育時間を延長する。


 
 
 
 
 
 
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