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2017-03-22 05:30:50

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診療マル秘裏話   号外Vol.552 平成28年5月20日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)希少糖の「GLP-1」に対する分泌促進作用
2)MERSのウイルスを、簡単に短時間で検出できる方法

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 希少糖の「GLP-1」に対する分泌促進作用

 
 
 
 
 
 
 
松谷化学工業は、北海道大学
農学部の原博教授と希少糖「D
-プシコース」(D-アルロー
ス)の機能を追求し糖尿病治療
や予防の標的であるホルモン「
GLP-1」に対する分泌促進
作用を新たに、確認しました。
動物へのD-プシコース投与
実験を行ったところ、血中のG
LP-1濃度が有意に上昇しま
した。D-プシコースはこれま
で耐糖能改善などが報告されて
いますが今回の研究によりGL
P-1が関与している可能性が
示されました。

GLP-1は、グルカゴン様
ペプチド-1と呼ばれ、消化管
ホルモンの一種です。 インス
リン分泌促進を介した血糖上昇
抑制をはじめ、膵β細胞保護、
耐糖能改善、食欲抑制、脂肪の
吸収抑制など多様な生理作用が
報告されています。これをター
ゲットに糖尿病治療薬(作動薬)
が開発されています。
実験ではラットを用いて、脱
イオン水(対照群)または体重
当たり2グラムのD-プシコー
ス、デキストリン、難消化性デ
キストリンの各投与群を用意し
単回経口投与しました。投与後
240分まで継時的に尾静脈よ
り採血し血中GLP-1濃度を
測定し比較しました。D-プシ
コース2グラム投与群では投与
後60分から180分で対照群
に比べて有意に血中GLP-1
濃度が増加。デキストリンでは
GLP-1濃度の上昇はみられ
ませんでした。また、同0・5
~2グラムと、D-プシコース
濃度を変えたところ、投与量に
応じて血中GLP-1濃度上昇
が確認できました。

さらにGLP-1の分泌促進
物質として知られるグルコース
との投与比較では、D-プシコ
ース投与群の方が、グルコース
投与群よりも門脈中のGLP-
1濃度が上昇、強い作用を示し
ました。 またD-プシコース
投与群では、消化管ホルモンの
グルコース 依存性 インスリン
分泌刺激ポリペプチド(GIP)
濃度には影響がみられませんで
した。研究成果は兵庫県で5月
13日から開催される「第70
回日本栄養・食糧学会大会総会」
で発表します。

D-プシコースはノンカロリ
ーで甘味度が、砂糖の7割程度
です。食後血糖上昇抑制作用、
内臓脂肪蓄積抑制作用やアンチ
エイジング効果が認められてい
ます。

プシコースについて解説してい

る動画です。



 
食後血糖上昇抑制作用で常勝
の城将が姿勢を正した。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 MERSのウイルスを、簡単に短時間で検出できる方法

 
 
 
 
 
中東で患者の発生が続く中東
呼吸器症候群(MERS)のウ
イルスを簡単に短時間で検出で
きる方法を開発した、と横浜市
立大と試薬メーカー関東化学(
東京)が26日、発表しました。
現在の方法では、2~3時間か
かりますが、15分程度で判定
できるということです。

感染が疑われる人の痰や鼻汁
を溶かした検体をキットの判定
部分に、2~3滴垂らすだけで
判別が可能だそうです。 妊娠
検査薬の様に、ウイルスが検出
された場合は赤い線が出ます。

キット作成に先立ち、横浜市
立大医学研究科の梁(りょう)
明秀教授らは、MERSコロナ
ウイルス特有の蛋白質を大量に
高品質で、作る方法を開発しま
した。この蛋白質を抗原にして
高性能の抗体を作り、ウイルス
を正確に認識できるキットを作
りました。

梁教授は、「迅速で簡便なキ
ットは水際での感染拡大防止に
役立つと期待され、早期の実用
化を目指したい。今後も、デン
グ熱やジカ熱など、さまざまな
感染症を、検出できるキットを
開発したい」と話しています。

MARSについて、解説している

動画です。



 
簡便な方法のキットはきっと
勘弁してと言われない。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
希少糖「D-プシコース」(
D-アルロース)の機能を追求
し糖尿病治療や予防の標的であ
るホルモン「GLP-1」に対
する分泌促進作用を新たに確認
したのは、素晴らしい業績です。
GLP-1は、グルカゴン様
ペプチド-1と呼ばれ、消化管
ホルモンの一種です。 インス
リン分泌促進を介した血糖上昇
抑制をはじめ、膵β細胞保護、
耐糖能改善、食欲抑制、脂肪の
吸収抑制など多様な生理作用が
報告されているので、分泌促進
するなら、メタボ改善に役立つ
と考えられます。
中東で患者の発生が続く中東
呼吸器症候群(MERS)のウ
イルスを簡単に短時間で検出で
きる方法が開発されたのは偉大
な業績です。韓国でMERSが蔓延
したのも、診断があやふやであ
った為と言われています。その
二の舞をすることなく15分程度
で判定して、どんどん感染者の
保存的治療に進んで頂きたいと
考えております。

藩邸で勝負の判定を行う。笑

 
 
 
 
 
 
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