最近の号外Vol.506メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.506メルマガ

2017-01-27 01:49:33

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
 
診療マル秘裏話  号外Vol.506 平成28年3月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)マイクロRNAをスパコン上でスクリーニングする遺伝統計解析
2)酸化銀を塗布する事で抗菌力を高めた人工関節

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 マイクロRNAをスパコン上でスクリーニングする遺伝統計解析

 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は2月29日、
大規模ヒト疾患ゲノム情報に基
づくマイクロRNA をスーパーコ
ンピューター上でスクリーニン
グする遺伝統計解析手法「MIGW
AS」を開発したと発表しました。
この研究は、同大大学院医歯
学総合研究科の疾患多様性学分
野の研究チームによるものです。
研究成果は、国際科学誌
「Scientific Reports」オンラ
イン版に、3月1日付けで掲載さ
れました。
マイクロRNA は、標的遺伝子
と結合することにより、遺伝子
から蛋白質への翻訳過程を制御
することが知られています。マ
イクロRNA は、悪性腫瘍や免疫
関連疾患など多彩な疾患におい
て病態を予測するバイオマーカー
や治療標的としての役割が期待
されており、数千種類も存在す
るマイクロRNA の中からバイオ
マーカーとして有望なものを選
び出すスクリーニングが重要と
されています。
これまでのマイクロRNA スク
リーニングは、一部のマイクロ
RNA に対する機能的実験により
行われていたため、より網羅的
なスクリーニング手法の開発が
望まれていました。また、次世
代シークエンサーの大規模ヒト
疾患ゲノム解析により同定され
た、疾患感受性遺伝子の情報を
活用した、新たなマイクロRNA
スクリーニング手法の開発に、
期待が高まっていました。
今回、研究グループは18形質
(身長、肥満、血液検査値、生
化学検査値、生活習慣病、精神
疾患、臓器疾患、免疫関連疾患
など)、約175 万人以上を対象
とした既存のゲノムビッグデー
タ解析結果に、スクリーニング
手法「MIGWAS」を適用しました。
その結果、関節リウマチ、腎
機能、身長を含むヒト形質の遺
伝的背景にマイクロRNA が寄与
していることが明らかになった
ということです。
この結論は、国際論文データ
ベースに登録された論文抄録に
おける疾患ごとのテキスト・マ
イニング結果とも、有意な相関
関係が認められ、MIGWASの妥当
性を示唆する所見と考えられま
す。
MIGWASの特色は、疾患感受性
に関わるマイクロRNA と標的遺
伝子ペアのリストが得られる点
です。各疾患におけるバイオマ
ーカー候補として有用と考えら
れます。実際に、今回は新たな
関節リウマチ感受性遺伝子「PA
DI2 」と、その機能を制御する
マイクロRNA「miR-4728-5p」を
同定しました。PADI2 遺伝子は
創薬ターゲットとしても知られ
ており、同定されたマイクロRN
A にも同様の期待がかけられる
ということです。
大規模ヒト疾患ゲノム解析の
結果とマイクロRNA が構成する
ネットワークを検討する、遺伝
統計解析手法の開発により、ゲ
ノムビッグデータ分野における
効果的なデータ共有と再利用の
促進にも寄与するものと期待さ
れます。

ガンの増殖を抑えるマイクロRNA

についての講演動画です。



 
 
 
後世、更生することで構成さ
れる人材。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 酸化銀を塗布する事で抗菌力を高めた人工関節

 
 
 
 
 
佐賀大と京セラメディカル(
大阪市)は4日、酸化銀を表面
に塗ることで、抗菌力を高めた
人工関節を開発し、製造販売す
る承認を厚生労働省から得たと
発表しました。

人工関節を埋め込む手術の後
で、起きる感染症を防ぐ効果が
期待されます。4月から佐賀大
病院で患者さんに使ってもらい、
感染症の防止効果がどの程度あ
るかを確かめます。

佐賀大病院の馬渡正明教授(
股関節外科)は「感染症を起こ
しやすい糖尿病や肝機能異常の
患者に使うことでリスクを減ら
すことができる」と話していま
す。

加齢などで関節の軟骨がすり
減り、歩いたり座ったりする際
に強い痛みが起きる変形性関節
症などが対象ということです。

人工股関節のしくみを解説して

いる動画です。



 
 
鰈の加齢。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

 
 
 
大規模ヒト疾患ゲノム情報に
基づくマイクロRNA をスーパー
コンピューター上でスクリーニ
ングする遺伝統計解析手法「MI
GWAS」を開発したのは、偉大な
業績です。この手法を用いて、
マイクロRNA をスクリーニング
して、関節リウマチ、腎機能、
身長を含む、ヒト形質の遺伝的
背景にマイクロRNA が寄与して
いることが明らかになりました。
更に、詳細にスクリーニングで
得られたマイクロRNA 機能を調
べて頂きたいものです。そこか
ら難治性疾患の新規治療法が生
まれる可能性があると私は考え
ています。
人工関節を埋め込む手術の後
で、起きる感染症を防ぐ効果が、
臨床試験で確かめられれば一気
にブレイクして手術に使われる
ようになる気がします。

商才を詳細にレポートする。


 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。