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2016-12-15 01:04:41

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診療マル秘裏話  号外Vol.469 平成28年2月13日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)加齢に伴う蛋白質の一種の増加が高血圧の一因
2)山梨県民の健康寿命が男女とも全国一位となる

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 加齢に伴う蛋白質の一種の増加が高血圧の一因

 
 
 
 
 
九州大学は1月20日、加齢に
伴い発現上昇するプリン作動性
P2Y6 受容体(P2Y6R)が複合体
を形成することで、「アンジオ
テンシンII」による血圧上昇を
促進することを、マウスを用い
た研究で明らかにしたと発表し
ました。
この研究は、同大学大学院薬
学研究院の西田基宏教授、生理
学研究所の西村明幸研究員、マ
レーシアSabah 大学、香川大学、
ベルギー自由大学の共同研究に
よるものです。研究結果は、米
国科学振興協会(AAAS)が発行
する 「Science Signaling誌」
電子版に、1月19日付けで掲載
されました。
日本では現在、高齢者の2人
に1人が高血圧と診断されてい
ます。高血圧は脳卒中や心臓病
などを引き起こす要因となる事
から、高血圧の予防と治療は、
非常に重要な課題となっていま
す。 血圧調節に関与する最も
重要な生理活性ペプチドのひと
つがレニン-アンジオテンシン
系により産生されるアンジオテ
ンシンIIというものです。
このペプチドは、アンジオテ
ンシン受容体(AT1R)に作用す
ることで血圧を上昇させる働き
があるとされています。
今回、共同研究グループは、
アンジオテンシンIIの応答性に
関与する分子としてP2Y6R と呼
ばれる受容体に注目しました。
通常のマウスとP2Y6R を持たな
いマウスの双方にアンジオテン
シンIIを4週間投与したところ、
P2Y6R を持たないマウスでは、
血圧上昇と血管中膜の肥厚が、
抑制されることが分かりました。
また、細胞膜上でP2Y6R はAT
1Rと複合体を形成していること、
MRS2578というP2Y6Rと結合する
化合物が、AT1RとP2Y6R の複合
体形成を阻害することが明らか
となりました。
アンジオテンシンIIとMRS257
8 を同時投与する事で血圧上昇
が抑制されたことから、AT1R-P
2Y6R複合体がアンジオテンシン
IIによる血圧上昇に重要である
ことが示されたということです。
成体(4週齢)のマウスの血
管平滑筋細胞では、アンジオテ
ンシンIIが細胞の肥大を引き起
こしますが、胎児の血管平滑筋
細胞では肥大ではなく、細胞の
増殖が優位に起こることが知ら
れています。そこで胎児と成体
の血管平滑筋細胞でP2Y6R 遺伝
子の発現量を調べたところ、P2
Y6R 遺伝子は成長するにつれて
その量が増加することが分かり
ました。
そして、成長に伴いAT1R-P2Y
6R複合体が増加することで、ア
ンジオテンシンIIの応答性が、
増殖から肥大応答に変化する事
が明らかとなりました。非常に
興味深いことに、1年齢の老齢
マウスではP2Y6R 遺伝子の発現
量がさらに上昇していることも
明らかとなりました。
共同研究グループは、加齢に
伴うAT1R-P2Y6R複合体の増加が、
高血圧リスク上昇の原因の一端
を担っている可能性があること
を示唆しています。
今後、このAT1R-P2Y6R複合体
をターゲットにすることで、副
作用の少ない心血管病治療薬の
開発が期待されます。

高血圧について解説している動画

です。



 
 
丞相の上昇志向。笑

 
 
 
 
 
 
 
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2】 山梨県民の健康寿命が男女とも全国一位となる

 
 
 
 
 
 
山梨県はこのほど、2013
年の県民の健康寿命は男性で7
2・52歳、女性で75・78
歳と、それぞれ全国1位だった
と発表しました。この結果に、
後藤斎知事も「『健康寿命日本
一』が山梨の魅力に加わった」
と胸を張っています。 ただ、
これまで、県民の食塩摂取量が
全国平均よりも多いなど、何か
と不健康な要素が多いと言われ
ていたはずなのに不可解と言え
ましょう。この結果をどう読み
解くべきでしょうか?
健康寿命は、病気などで制限
されることなく生活できる期間
を示します。厚生労働省が国民
生活基礎調査で「健康上の問題
で日常生活に何か影響がありま
すか」との質問に「ない」と答
えた人を年齢別に整理したもの
をもとに、3年ごとに算出して
います。前回(10年)は男性
は71・20歳で全国5位、女
性は、74・47歳で12位で
した。
県民の生活習慣については、
食塩摂取量は全国平均より多く、
1日当たりの歩数は少ないなど
不健康な要素が多いとされてき
ました。県健康増進課によると
健康診断の受診率は全国平均よ
りも高いということで、病気が
早期に発見されて、健康寿命の
伸びにつながっているとの見方
もあります。
ただ、健康寿命の算定基準は
「影響がない」と答えた人の数
であり、主観に左右されます。
同課は今回の結果にかかわらず、
今後も、減塩などを訴えていく
方針だそうです。

健康寿命を延ばす秘訣について

の動画です。


同課が同化することで、導火
線に火がついた。結果はどうか。


 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
加齢に伴って蛋白質の一種「
P2Y6R 」が増えることが、高齢
者の高血圧を招く一因になると
の研究結果が発表されたのは、
素晴らしい業績であると言えま
しょう。高血圧の原因は、塩分
の摂り過ぎというのが、第一で
あると習いました。しかしこの
ような蛋白質が見つかった限り
は、その働きを抑える、新たな
降圧剤の開発に、是非ともつな
げて頂きたいものです。
早期診断、早期治療という事
が大事であり、そのために山梨
県の健康寿命が延びたとすれば
素晴らしい事であると思います。
ガンの患者さんの場合、特に
早期発見、早期治療が重要にな
るようです。ガンが大きく成長
してしまってからでは、本当に
叩くのが難しくなるというのが
私の印象です。 侵襲の少ない
ガン治療であってもこのことは
充分あてはまると考えています。

信州大学で侵襲の少ない治療
が行われる。笑

 
 
 
 
 
 
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