最近の号外Vol.468メルマガ

  1. Home
  2. 最近の号外Vol.468メルマガ

2016-12-14 01:25:36

カテゴリー:ブログ



藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
 
診療マル秘裏話  号外Vol.468 平成28年2月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
 
目次

1)レスベラトロール二量体の肥満抑制効果を発見
2)統合失調症患者の大脳皮質下領域の特異的特徴

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 レスベラトロール二量体の肥満抑制効果を発見

 
 
 
 
 
 
メルシャンはキリンと共同で、
赤ワインに含まれるポリフェノ
ールの一種であるレスベラトロ
ールの二量体である「イプシロ
ン(ε)-ビニフェリン」の
肥満抑制効果を発見しました。
マウスを用いた実験で内臓脂肪
の蓄積量が有意に減少すること
が分かりました。

ε-ビニフェリンは、レスベ
ラトロールが2つ結合した化合
物で、試験管レベルの脂肪細胞
への効果の研究とマウスによる
生体実験による成果です。

まず基礎研究として脂肪細胞
モデルの「3T3-L1細胞」
に、ε-ビニフェリンを添加し
脂肪細胞の遺伝子マーカーであ
る転写因子PPARγを測定し
たところ、その発現が抑制され
ることが分かりました。PPA
Rγが抑制されると脂肪細胞の
分化も抑制され脂肪蓄積が低減
されるメカニズムが、分かりま
した。

また、マウスにε-ビニフェ
リンを加えた高脂肪食を与える
と、高脂肪食だけのマウスに比
べ内臓脂肪の蓄積量が、有意に
減少することを確認しました。
肥満により発生する炎症も抑え
ることが分かりました。

赤ワインに、含まれる機能性
成分レスベラトロールには内臓
脂肪の蓄積抑制があることが、
研究報告されていましたが、ε
-ビニフェリンの肥満に対する
効果は明らかになっていません
でした。

レスベラトロールを摂取する
と、肥満にともない脂肪細胞で
活性化する、ヒストンアセチル
基転移酵素(EP300)を
制御し、内臓脂肪の蓄積抑制と
減少につながります。一方、ε
-ビニフェリンは高脂肪食によ
り引き起こされる肥満が抑制さ
れ、そのメカニズムがレスベラ
トロールとは異なることが明ら
かになりました。

研究成果は、米国科学誌「B
iochemical and
Biophysical R
esearch Commun
ications」に掲載され
ました。

レスベラトロールの効果について

解説している動画です。



 
 
高脂肪食の食べ過ぎで死亡し
た。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
2】 統合失調症患者の大脳皮質下領域の特異的特徴

 
 
 
 
 
 
大阪大学、東京大学等の研究
グループは統合失調症患者さん
に新たな大脳皮質下領域の特異
的な特徴を発見しました。これ
まで同患者さんは健常者に比べ
淡蒼球の体積が大きいことが知
られていましたが、今回、淡蒼
球の体積が左側優位の非対称性
(左右差)があることが分かり
ました。病態メカニズム解明や
治療につながることが期待され
ます。

大脳深部にある、大脳皮質下
領域は、海馬、扁桃体、視床、
側坐核、淡蒼球といった部位で
構成され運動機能や記憶、情動、
意欲などに関与しています。健
常者でも部位によって大きさに
左右差がありますが、側坐核、
淡蒼球では差はない。今回、C
OCOROの11研究機関から
収集した健常者1680人患者
884人のMRI(核磁気共鳴
画像法)脳構造画像を比較解析
しました。

このうち、大脳基底核のひと
つで運動機能や動機づけ、意欲、
欲求が満たされているかの感覚
に関与している淡蒼球は、統合
失調症患者は健常者に比べ両側
とも体積が大きいだけでなく、
右側より左側が大きいことも明
らかになりました。これは統合
失調症における神経回路の左右
差の異常を示唆しているという
ことです。

同研究は日本の37研究機関
が参画したオールジャパンによ
る認知ゲノム共同研究機構(C
OCORO)で取り組まれまし
た。

統合失調症の症状とその具体例

についての動画です。



 
三角関係に参画しては、いけ
ません。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
 
編集後記

 
 
レスベラトロールの二量体で
ある「イプシロン(ε)-ビニ
フェリン」の肥満抑制効果が見
つかったのは、偉大な業績です。
アメリカ合衆国を始めとして
肥満は、大きな社会問題になっ
ています。高脂肪食を食べてい
る庶民にとっては、朗報といえ
るでしょう。またそのメカニズ
ムが、レスベラトロールと異な
るというのは、興味深い結果と
言えるでしょう。
運動機能や動機づけ、意欲、
欲求が満たされているかの感覚
に関与している淡蒼球は、統合
失調症患者は健常者に比べ両側
とも体積が大きいだけでなく、
右側より左側が大きいことが明
らかになったのは、偉大な業績
です。是非とも病態メカニズム
解明や治療につなげて頂きたい
ものです。

医大の偉大な業績。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。