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2016-12-11 00:57:21

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診療マル秘裏話 Vol.579 平成27年1月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)心筋シートの代わりに機能的な再生を誘導する薬剤
2)アビガンのエボラ出血熱における、臨床試験が開始

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】心筋シートの代わりに機能的な再生を誘導する薬剤

 
 
 
 
国内初とみられる再生誘導
医薬の治験が来年夏にも開始
されます。 大阪大学大学院
医学系研究科心臓血管外科学
の澤芳樹教授らの研究グルー
プは、来年夏にも重症心不全
を適応症とした再生誘導医薬
の医師主導治験を開始します。
同治療薬候補は小野薬品工業
が抗血小板薬として開発して
いた低分子化合物で動物試験
では体内の成長因子や幹細胞
に働きかけて組織の機能的な
再生を誘導するパラクライン
効果を発揮することが分かっ
ています。澤教授が、本紙の
取材に対し明らかにしました。

研究グループは小野薬品の
プロスタグランジン製剤
「ONO-1301」にPL
GA(乳酸・グリコール酸共
重合体)を組み合わせた徐放
性製剤「ONO-1301M
S」を開発しました。来年夏
にも重症の虚血性心筋症患者
さんを対象としたファースト・
イン・マン(FIM)試験に
着手します。

動物試験では、同治療薬
候補を浸み込ませたシートを
心臓の虚血部位に貼ることで、
心機能が改善することを証明
しています。

その作用機序はパラクライ
ン効果と呼ばれるもので、
体内にある肝細胞増殖因子
(HGF)、血管内皮細胞
増殖因子(VEGF)、スト
ローマ細胞由来因子1
(SDF-1)等の成長因子
に働きかけ血管新生、抗線維
化、幹細胞遊走などを誘導す
る仕組みです。澤教授らが、
開発し、テルモが再生医療
製品として承認申請している
患者由来筋芽細胞を用いた、
心筋シートと同じ効果を有す
ると期待されています。

阪大は、すでに大型動物を
使用した試験を終了していま
す。治験開始に向けて医薬品
医療機器総合機構(PMDA)
の薬事戦略相談も実施してい
ます。

従来の再生医療は、細胞を
いったん体外に取り出し、
培養した後で体内に戻す手法
が主流です。ただ、細胞を用
いた再生医療は、品質のばら
つき、生産コスト、流通など
に課題が残されており、一般
の医療として普及するには、
時間がかかります。

一方、細胞の採取や体外で
の培養を必要としない、再生
誘導医薬はそれらの問題をク
リアしており、早期に実用化
が見込まれています。そのた
め、多くの製薬企業が、再生
医療のなかで有望分野として
捉え開発に取り組み始めてい
ます。

食物アレルギーに効果がある

プロスタグランジンの動画です。



 
 
製薬企業の制約。笑

 
 
 
 
 
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2】アビガンのエボラ出血熱における、臨床試験が開始

 
 
 
 
 
 
富士フイルム子会社の富山
化学工業が開発した、抗イン
フル薬「アビガン(一般名・
ファビピラビル)」のエボラ
出血熱における臨床試験が
開始されたようです。仏、
ギニア両政府が実施するこの
臨床試験は、60例を被験者
とし治療期間は1カ月とされ
ています。来年2、3月には、
結果が判明する予定です。

抗インフル薬には、ウイル
スが感染細胞から他の細胞に
広がるのを防ぐノイラミニダ
ーゼ阻害剤と、ウイルス増殖
そのものをブロックするRN
Aポリメラーゼ阻害剤があり
ます。アビガンはこれまでの
ところ唯一のRNAポリメラ
ーゼ阻害剤です。エボラ出血
熱を引き起こすエボラウイル
スは、インフルエンザウイル
スと同じRNAウイルスに属
するので、エボラ出血熱治療
に利用できる可能性が指摘さ
れていました。これまでに仏、
独、スペイン、ノルウェー等
に提供され感染患者に投与さ
れた実績があり、全例生存し
ています。

アビガンは富士フイルムが
仏、ギニア両政府に、提供し
ます。臨床試験では全生存率、
血中濃度、ウイルス量などを
チェックします。投与する量
は、インフルエンザ治療の2
~3倍とみられています。
効果が確認された場合、医師
などの医療関係者には予防的
に投与されることになります。

富士フイルムはこれまでに、
2万人分の製剤を持ち、また
30万人分の原薬からの製剤
も検討していることを明らか
にしていました。

臨床試験の中間報告について

の動画です。ウイルス量が中程度

である場合、非常に有効と言える

と考えられます。



 
 
化膿の可能性あり。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
細胞を用いた再生医療は、
品質のばらつき、生産コスト、
流通などに課題があることが
分かっていました。 細胞の
採取や体外での培養を必要と
しない、再生誘導医薬はそれ
らの課題をクリアしており、
早期に実用化が見込まれてい
るというのも分かりやすいと
思います。ぜひぜひ早期の実
用化を達成して頂きたいもの
です。エボラ出血熱は、イン
フルエンザウイルスと同じ
RNAウイルスに属するので、
エボラ出血熱治療に利用でき
る可能性が指摘されており、
これまでに仏、独、スペイン、
ノルウェー等に提供され、
感染患者に投与された実績が
あり、全例生存しているとい
うのは、素晴らしい治療効果
が期待できるということに他
なりません。臨床試験が成功
して、この薬を使ってエボラ
出血熱を収束の方向に向かわ
せて欲しいものです。もう既
に、7500人以上が亡くなって
います。待ったなしの状況と
言えるでしょう。

セイコーの時計を身に着け
て成功する。笑

 
 
 
 
 
 
 
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