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2016-12-09 01:59:51

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診療マル秘裏話  号外Vol.464 平成28年2月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)閉経後の女性で歯周病が乳ガン発症リスク が高める
2)カネミ油症患者さんの2015年度の健康実態調査

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 閉経後の女性で歯周病が乳ガン発症リスク が高める

 
 
 
 
 
 
米国ガン学会(AACR)は12月21
日、閉経後の女性では歯周病が
あると乳ガン発症リスクが高まる
とした研究を紹介しました。
本研究はCancer Epidemiology,
Biomarkers & Prevention 誌に
掲載されています。

研究では、Women’s Health
Initiative Observational
Study に登録した乳ガンを発症し
ていない閉経後女性7万3737 人
を対象に、乳ガンと歯周病の関連
を検討しました。これまでに歯
周病による影響は、喫煙習慣に
よっても異なることが示されて
いるため、喫煙習慣の関連性も
調べました。

その結果、対象者のうち歯周
病が報告された女性は26.1%で、
追跡期間(平均6.7 年)後に、
乳ガンと診断された女性は2124人
でした。乳ガンリスクは歯周病の
ある女性の方が全女性よりも14
%高く、特に、禁煙20年以内の
女性で歯周病がある場合は乳ガン
リスクが36%高いことが分かり
ました。一方、研究時点で喫煙
習慣がある女性の乳ガンリスクは、
歯周病のある女性が32%増加し
たものの、統計学的な有意差は
認められませんでした。喫煙歴
がない女性や20年以上前に禁煙
した女性では歯周病のある女性
の乳ガンの発症リスク増加率は、
それぞれ6%と8%でした。

禁煙後20年以内の女性は最も
リスクが高かったことが示され
たことから、研究者のJo L.
Freudenheim 氏は「喫煙の影響
がなくなるには時間を要する事
が分かった」と説明しました。
更に「喫煙者や最近禁煙した者
の口腔細菌が非喫煙者とは異な
っていることが明らかになって
いる」と述べています。

また、同氏によれば、歯周病
と乳ガンの関連性を説明する機序
として、
(1) 歯周病による全身炎症が
乳房組織に影響する、
(2) 口腔内から循環器に入っ
た細菌が乳房組織にも影響する
――などが考えられるという事
です。

歯周病について解説している動画

です。



 
歯周病予防の刺繍を作成する。


 
 
 
 
 
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2】 カネミ油症患者さんの2015年度の健康実態調査

 
 
 
 
 
西日本一帯で1968年に起きた
食品公害「カネミ油症」の患者
さん約1400人を対象に厚生労働
省が行った2015年度の健康実態
調査で、約75%の患者が「日常
生活で悩みやストレスがある」
と回答したことが15日、分かり
ました。 調査は、12年9月に、
施行されたカネミ油症の被害者
救済法に基づき、昨年4~6月に
実施され、今回が3回目だそう
です。35都道府県の1441人(男
性685人、女性756人)が回答し
ました。平均年齢は64・4歳です。
日常生活における悩みやストレ
スについては76・3%が「ある」
と回答しました。最も気になる
原因としては、「自分の病気や
介護」を挙げた人が最も多く32
・1%に上りました。カネミ油症
は、昭和43年10月に、西日
本を中心に広域にわたって発生
した、ライスオイル(米ぬか油)
による食中毒事件です。事件の
原因は、カネミ倉庫社製のライ
スオイル(米ぬか油)中に製造
の際の脱臭工程の熱媒体として
用いられた、鐘淵化学工業(現
カネカ)社製カネクロールが、
混入していたことでした。この
ため、ポリ塩化ビフェニル(P
CB)や、ダイオキシン類の一
種であるポリ塩化ジベンゾフラ
ン(PCDF)等が、製品のラ
イスオイル(米ぬか油)の中に
混入しました。症状は、吹出物、
色素沈着、目やに等の皮膚症状
のほか、全身倦怠感、しびれ感、
食欲不振など多様です。こうし
た症状が改善するには長い時間
がかかり、現在も症状が続いて
いる方々がいます。
カネミ油症のドキュメンタリー

映画の出演者の証言です。



 
清貧な暮らしをして、正賓の
ために立派な製品を作る。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
閉経後の女性では、歯周病が
あると乳ガン発症リスクが高まる
ことが分かったのは、本当に喜
ばしいことであると思います。
歯周病の恐ろしさを再認識し
た次第です。閉経前では歯周病
は、あっても発生率が上がらな
いメカニズムも追及して頂きた
いと思いました。
カネミ油症は、私が4歳の時
起こりました。そのため、事件
の記憶がありません。ライスオ
イル(米ぬか油)は、非常に体
に優しい油であることが知られ
ています。PCB などに汚染され
た油を使った悲劇は、絶対に繰
り返してはならないと思います。
それと同時に、患者さんの救済
をもっと積極的に行う必要があ
るのではないかと考えました。

選挙の汚染のため、委員長に
押せん。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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