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診療マル秘裏話  号外Vol.456 平成28年1月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)短期記憶内で、物体の視覚特徴が、統合の証拠
2)運動効率が上昇する試験食の組み合わせが判明

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 短期記憶内で、物体の視覚特徴が、統合の証拠

 
 
 
 
 
京都大学は1月4日、短期記憶
内で物体の視覚特徴が統合され
ている証拠を、初めて示したと
発表しました。この研究成果は、
同大大学院人間・環境学研究科
の齋木潤教授によるもので、米
科学雑誌「Psychological Scie
nce 」オンライン版に2015年12
月28日付けで公開されています。
ヒトは外界の事物を認識する
際、色や形をバラバラの特徴で
はなく、ひとつの物体として、
認識していると感じています。
しかし視覚情報処理の初期段階
では、物体を構成する各特徴は、
独立に処理されていることが知
られており、物体特徴が脳の中
で統合される仕組みは認知科学
における未解明の問題の1つで
す。知覚においては位置を共有
する特徴が統合されると考えら
れていますが、統合された特徴
が記憶の中で保持される仕組み
は、不明なままでした。
このような特徴が統合された
物体記憶は、外界の認知に有効
と考えられますが、従来の視覚
性ワーキングメモリ研究では、
むしろ特徴が、独立に保持され
るという知見が優勢でした。そ
こで、記憶内の特徴統合の明確
な証拠を提出することを同研究
の第一の目的にしたということ
です。また、特徴統合の記憶に
おける位置の役割も検討しまし
た。 結合問題に関する有力な
理論であるオブジェクトファイ
ル理論では、位置情報が不可欠
と主張されており、この理論の
妥当性も、評価したということ
です。
今回の研究は、認知心理学で
知られている「冗長性利得」と
いう現象を記憶課題に応用しま
した。まず、色と形の組み合わ
せからなる物体をディスプレイ
に2個呈示し、それらを記憶し
ました。その後、テスト刺激が
1個、記憶画面の物体位置のい
ずれかに呈示され、テスト刺激
が記憶刺激に含まれる色、ある
いは、形をどれか1つでも含ん
でいたか否かを、刺激位置とは
無関係にできるだけ速く、正確
に判断する課題を行いました。
この時、テスト刺激が記憶刺激
の色、形両方を含んでいる場合
は色、形の一方だけを含む場合
よりも反応時間が速くなります。
これが冗長性利得効果ですが、
この時の反応時間分布を解析す
ることで色と形が独立、あるい
は、組み合わせて用いられてい
るかを判定できるという事です。
解析の結果、記憶の符号化時
には、位置を共有する特徴のみ
が統合されること、統合された
色と形は、記憶保持中に位置に
関係なく利用できるようになる
ことが示されました。つまり、
視覚情報を記憶に符号化する際
は、位置の共有によって特徴が
統合されますが、記憶に保持さ
れている間に位置に依存しない
表現が生成されるということを
示しているそうです。また、脳
波データの解析から位置に依存
しない特徴の統合と、オブジェ
クトファイル理論が、想定する
特徴と位置の結合は、脳内の異
なる領域で処理されている可能
性が示されました。
これらの研究成果は、複雑な
視覚情報の認知が、必要な運転
行動や機械操作の安全性向上、
動きながら外界を認識する必要
があるロボットビジョンシステ
ムの高度化、ウェブページやス
マホ画面を用いた、複雑な視覚
情報の効率的な伝達に役立つ手
がかりを提供できると、研究グ
ループは述べています。

記憶の種類や短期記憶から長期

記憶になるまでの過程を示して

いる動画です。



 
刺客の死角をついて視覚情報
を手に入れる。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 運動効率が上昇する試験食の組み合わせが判明

 
 
 
 
 
 
信州大学は、1月4日、5-アミ
ノレブリン酸(ALA )とクエン
酸第一鉄ナトリウム(SFC )を
摂取することで、酸素消費量と
二酸化炭素排出量を減少させ、
血中乳酸値の上昇を抑制し運動
効率が上昇すると発表しました。
この研究成果は、同大学先鋭
領域融合研究群バイオメディカ
ル研究所の能勢 博教授(学術
研究院医学系)と、SBI ホール
ディングス株式会社の子会社・
SBI ファーマ株式会社の研究グ
ループによるものです。インタ
ーバル速歩トレーニング(IWT)
に参加している高齢女性のサイ
クリング負荷試験で明らかにな
りました。なお。同研究論文は、
米学術誌「Journal of Applied
Physiology」に1月1日付けで、
掲載されています。
運動効率は、年齢と共に低下
し高齢者の日常基本動作を制限
することが知られていますが、
この研究では、ALAとSFCの試験
食の摂取が、運動効率と自発的
IWT の成績に及ぼす影響につい
て、プラセボ対照二重盲検クロ
スオーバー法にて、検討されま
した。
12か月以上IWT を行い試験当時
もIWTを実施していた65±3歳の
10人の女性に対し、試験食また
はプラセボを各々、2週間の無
摂取期間を挟んで前後7日間、
クロスオーバーで与えられまし
た。また試験食摂取前後の試験
においては、室温27.0℃および
湿度50% の環境下で、段階的に
負荷を漸増する、サイクリング
試験を実施しました。同試験で
は、酸素消費量、二酸化炭素排
出量および血漿中乳酸値が測定
され、さらに、試験食摂取期間
の最初の6日間には、IWTの運動
強度が加速度測定法で測定され
ました。
その結果、試験食摂取期間に
おいては、段階的サイクリング
負荷試験実施中の酸素消費量と
二酸化炭素排出量が、各々12%
と11%、血漿中乳酸値は16%と
いずれも有意に減少しましたが、
プラセボ摂取期間では、全てに
変動がありませんでした。また、
トレーニング日数早歩きの強度
と時間は、試験食摂取期間の方
が各々42%、102 %、69%増加
したということです。
これらの結果から、試験食の
摂取は、運動効率を上昇させ、
これにより高齢女性のIWT 成績
を改善することが示されたとし
ています。ALA、SFC共にすでに
食品や医薬品として利用されて
いる化合物で、ヒトでの安全性
も確認されておりこれらを併用
摂取することで、特に高齢者の
日常生活を改善することが期待
されると、研究グループは述べ
ています。

脂肪燃焼効率が良い手軽に

できる3分間の有酸素運動です。



 
高齢女性の恒例行事。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
短期記憶内で物体の視覚特徴
が統合されている証拠を、初め
て示すことができたのは、偉大
な業績と言えるでしょう。この
成果を複雑な視覚情報の認知が、
必要な運転行動や、機械操作の
安全性向上、動きながら外界を
認識する必要があるロボットビ
ジョンシステムの高度化、ウェ
ブページやスマホ画面を用いた、
複雑な視覚情報の効率的な伝達
に役立てて欲しいと思いました。
5-アミノレブリン酸(ALA )
とクエン酸第一鉄ナトリウム(
SFC )を摂取することで、酸素
消費量と、二酸化炭素排出量を
減少させ、血中乳酸値の上昇を
抑制し運動効率が上昇すること
が分かったのは素晴らしい業績
です。ALA、SFC共にすでに食品
や医薬品として利用されている
化合物でヒトでの安全性も確認
されておりこれらを併用摂取す
ることで、特に、高齢者の日常
生活を改善することを期待した
いと考えています。

公立高校の部活動で運動効率
を考えることは、高率で勝利に
結びつく。笑

 
 
 
 
 
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