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2016-11-29 01:10:36

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診療マル秘裏話  号外Vol.455 平成28年1月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)血中蛋白質を増やすと急性腎不全の症状が改善
2)急性腎障害が、CKD や腎不全に移行するメカニズム

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 血中蛋白質を増やすと急性腎不全の症状が改善

 
 
 
 
 
血液中にある蛋白質を増やす
と、急性腎不全の症状が改善す
ることを、東京大大学院の宮崎
徹教授(疾患生命科学)がマウ
スの実験で突き止めました。こ
の蛋白質は人にもあり、応用で
きれば、新たな治療方法になる
可能性があります。
血液中にある老廃物は、腎臓
にある糸球体という組織でこし
出され、尿細管を通って尿とし
て排出されます。 動脈硬化や
脱水、手術による出血等で急性
腎不全になると数時間から数日
で、そうした働きが低下します。
死亡したり、慢性の腎不全にな
ったりします。
太った人の動脈硬化や糖尿病
の原因になり、細胞が死ぬのを
抑える蛋白質「AIM」を発見
した宮崎さんは、この物質が尿
細管にたまった老廃物にくっつ
き、目印になる働きもすること
に着目しました。
重症の急性腎不全にかかった
マウスに1日1回、自分の血中
に含まれる量の2倍を注射した
ところ、尿細管にたまった老廃
物がなくなり、腎臓機能が回復
したということです。何もしな
かったマウスは3日以内に死に
ました。
マウスは急性腎不全を発症す
ると、AIMが普段付着してい
る大きな蛋白質から離れ、糸球
体を通過できるようになります。
AIMが尿細管にたまった老
廃物にくっつくと、それを目印
に、異物をとらえる免疫細胞が
集まり、老廃物を消化したとい
うことです。宮崎さんは「(A
IMを注射することが)人でも
有効かどうかについてや、慢性
腎不全にも効果があるか研究を
進めたい」と話しています。

急性腎不全について解説して

いる動画です。



 
商家で消火の作業を消化して
唱歌を歌った。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 急性腎障害が、CKD や腎不全に移行するメカニズム

 
 
 
 
 
 
京都大学は、2015年12月25日、
急性腎障害(AKI )が慢性腎臓
病(CKD )や末期腎不全に移行
するメカニズムを解明するとと
もに、「AKI to CKDモデル動物」
を確立した研究結果を発表しま
した。ちなみに 1】の項では、
急性腎障害(AKI )の事を急性
腎不全と呼んでいました。
この研究は、同大学医学研究
科の柳田素子教授らの研究グル
ープによるものです。研究成果
は、米国科学誌「Journal of
American Society of
Nephrology」のオンライン版で
公開されています。
AKIは、数時間から1週間程度
の経過で腎臓の機能が低下する
病態です。従来「治る病気」と
考えられてきましたが、近年、
AKI は致死率が高いのみならず、
末期腎不全やCKD に至る予後の
悪い病態であることが明らかと
なり、世界的に注目を集めてい
ます。
研究グループによると、AKI
では、腎臓の機能単位ネフロン
の近位尿細管という部位が障害
されますが、CKD では広範なネ
フロン障害と線維化、腎性貧血
が特徴となっています。AKIがC
KDに移行することは、疫学的に
は確立されているものの、AKI
の主因である近位尿細管障害が
広範なネフロン障害と線維化、
腎性貧血を特徴とする、CKD を
惹起するメカニズムは明らかに
されていなかったそうです。
今回、研究グループは、独自
の遺伝子改変動物を作成し近位
尿細管単独の障害がAKI を惹起
するとともに周囲の線維芽細胞
の形質転換を惹起し、それに伴
う腎性貧血や線維化を引き起こ
すこと、さらには、糸球体硬化
や遠位尿細管障害など、広範な
ネフロン障害を惹起することを
世界ではじめて証明しました。
また、近位尿細管障害の強さ
と頻度が、CKD への移行に重要
であることも解明しました。
この所見は、AKI の重症度や
頻度がCKD への移行を左右する
という疫学結果の理論的根拠と
なる結果であるとしています。
これらの研究成果は、AKI を
適切に治療し近位尿細管を健康
な状態に保つことがCKD や末期
腎不全への移行を食い止め透析
導入を遅延させる可能性を強く
示唆するとしています。このモ
デルは「AKI to CKDモデル動物」
として創薬の場でも有用性が高
いと研究グループは、述べてい
ます。

メタボリック症候群を甘くみた結果

透析治療を受けるはめになった

女性の物語です。



 
以降で移行のために行こうと
いう意向。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
急性腎不全は、次の章で言っ
ているように致死率が高いのみ
ならず、末期腎不全やCKD に至
る予後の悪い病態と言えます。
その悪い病態を改善する蛋白
質が見つかったのは偉大な業績
と言えましょう。早く臨床試験
を実施して頂き、臨床で使える
ようにして頂きたいと思います。
遺伝子改変動物を作成し近位
尿細管単独の障害がAKI を惹起
するとともに周囲の線維芽細胞
の形質転換を惹起し、それに伴
う腎性貧血や線維化を引き起こ
すこと、さらには、糸球体硬化
や遠位尿細管障害など、広範な
ネフロン障害を惹起することを
世界ではじめて証明したのは、
素晴らしい業績と言えるでしょ
う。AKI を適切に治療し近位尿
細管を健康な状態に保つことが
CKD や末期腎不全への移行を食
い止め透析導入を遅延させる可
能性を強く示唆するならば前の
章のAIMという蛋白質を注射
する治療は、人間でも、非常に
有用である可能性が高くなった
と考えられます。

透析導入に反対して投石した。


 
 
 
 
 
 
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