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診療マル秘裏話 Vol.577 平成26年12月25日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)多発性硬化症(MS)の診断マーカー
2)射出を伴う玩具の安全性に関する注意

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
 
1】多発性硬化症(MS)の診断マーカー

 
 
 
 
 
 
 
横浜市立大学の研究グループ
は、神経回路形成に関わるたん
白質「LOTUS」が中枢神経
疾患の多発性硬化症(MS)の
診断マーカーとなり得ることを
発見しました。同たん白質が脳
脊髄液中で変動し患者さんでは、
その濃度が低下していました。
国の指定難病であるMSは現在、
採取可能な体液からの病勢を
判断するバイオマーカーがあり
ません。このたん白質を、臨床
応用すれば、再発時の早期発見
のための診断薬としての可能性
が見込まれます。

発見したLOTUSは、神経
回路形成にかかわる因子で、
髄鞘由来のNogoと呼ばれる
神経再生を阻む因子の受容体に
対する拮抗物質として機能する
たん白質です。

電気泳動法により特定たん白
質を検出できるウェスタンブロ
ッティング法と質量分析法を用
いて、ヒト脳脊髄液からLOT
USを検出・同定することに
成功しました。 健常人とMS
患者さん、そのほかの神経炎性
疾患患者さんの脳脊髄液の濃度
を比較したところMS患者さん
はLOTUS濃度の著しく低下
していました。

MSは患者数が国内に1万2
000人と推定されています。
多くの患者さんが「再発」と
症状の良くなる「寛解」を繰り
返えす「再発寛解型」です。
進行すると「二次進行型」に
なります。
3ヶ月間にわたりLOTUS
濃度を調べると再発期には低下、
寛解期では健常人と同程度であ
ることも突き止めました。二次
進行期に入ると、再発がなくと
も低下が確認できました。

現在、再発診断には臨床にお
ける症候と、MRI検査で総合
的に判断されていますが医師の
主観に委ねられ検査できる医療
機関も限られています。 この
ため血液や脳脊髄液にあり、
簡単で客観的に判断可能なバイ
オマーカーが求められています。

多発性硬化症について解説して

いる公演動画です。



 
主幹の主観が反映されて繁栄
した。笑

 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
 
2】射出を伴う玩具の安全性に関する注意

 
 
 
 
 
米国眼科学会(AAO)は11月
25日、弓矢やBB弾、ペイントボ
ールなど、射出を伴う玩具の
安全性に関する注意を喚起しま
した。

米国消費者製品安全委員会に
よると、2013年に玩具が原因の
けがによりERで治療を受けた人
は25万6700人と推定されていま
す。また、2014年の研究では、
眼のけがでERを受診した小児の
うち、玩具によって受傷したの
はおよそ10人に1人でした。
米国では今年、映画やテレビ
番組の影響でクロスボウの玩具
が人気ですが、「玩具であって
も矢や弾が射出されるものは決
して安全ではなく、小児に買い
与えるのには注意が必要」と
AAOは注意を促しています。

AAOによると特にクロスボウ
は危険性が高く、矢が角膜を傷
つける恐れがあるほか、尖った
先端部が眼に刺されば失明する
こともあるということです。
またBB弾やペイントボールに
よるけがで失明につながり得る
網膜剥離や低眼圧が生じたり、
緑内障リスクが上昇するケース
も報告されているということで
す。

AAOは、このような玩具を買
い与える場合の注意点として、
(1)射出物に鋭利な部分がない
ものを選ぶ、(2)レーザーを使
う玩具の場合は連邦規制基準21
CFR(J)項に準拠したものを選
ぶ、(3)スポーツ用具と併せて
適切な保護眼鏡も購入する、
(4)必ず保護者の監督下で遊ば
せること、などを推奨してい
ます。

テレビでは、紹介できないような

不適切な玩具、トップ10の動画

です。この中のローンダーツが

射出を伴う危険な玩具です。



 
鋭利な刃物で脅して、営利を
奪う。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
神経回路形成に関わる、蛋白
質「LOTUS」が中枢神経
疾患の多発性硬化症(MS)の
診断マーカーとなり得ることが
発見されたのは、偉大なことだ
と思います。国の指定難病であ
るMSは現在、採取可能な体液
からの病勢を判断するバイオマ
ーカーがありません。そのマー
カーが見つかった訳ですから、
医師の主観によらず、今後は、
客観的に診断が下せるという訳
で、素晴らしいことだと思い
ます。「玩具であっても矢や弾
が射出されるものは決して安全
ではなく、小児に買い与えるの
には注意が必要」という考え方
は、全くその通りというほかは
ありません。子供を持つ大人の
全員に知らせたい情報であると
私は、確信しています。

革新の政党の核心に触れて、
確信を得た。笑

 
 
 
 
 
 
 
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