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診療マル秘裏話 Vol.576 平成26年12月18日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)妊娠前の過体重や肥満が子の心リスク上昇
2)潜在的血管疾患の男性は勃起不全リスク有

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】妊娠前の過体重や肥満が子の心リスク上昇

 
 
 
 
米国心臓協会(AHA)は11月
18日、妊娠前の過体重や肥満が
本人だけでなく生まれてくる子
の心リスク上昇の要因となって
いるという研究結果を紹介しま
した。2014年同学会科学セッシ
ョンにて発表されました。

今回の研究ではフラミンガム
心臓研究子孫コホートの1971-
2012年の879人(女性52%、
研究開始時平均年齢32歳)のデ
ータを各自の母親の妊娠前体重
と併せて分析しました。妊娠前
にBMIが25以上の肥満だった
母親は約10%で、研究期間41年
の分析対象の心血管イベントは
193件、心血管死28人、死亡
人数合計138人でした。また、
母親が妊娠前に肥満ではなかっ
たグループと比較すると、母親
が肥満だったグループで心血管
系の疾病および死亡のリスクが
90%高いことが分かりました。

こうしたリスクの高さには、
肥満、糖尿病、高血圧、高コレ
ステロール値といった本人のリ
スク要因もありますが、研究者
は「妊娠前の母親の体重が、生
まれてくる子どもの成長後の
健康に関連しているというエビ
デンス形成の一助となる」と述
べています。

赤ちゃんを作る前の注意点に

ついての動画です。



 
 
 
非核3原則を比較した。笑

 
 
 
 
 
 
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2】潜在的血管疾患の男性は勃起不全リスク有

 
 
 
 
 
 
米国心臓協会(AHA)は11月18
日、無症候性の潜在的血管疾患
を有する男性は、そうではない
男性よりも勃起不全を発症する
可能性が高いことを示した研究
を紹介しました。米国心臓協会
のScientific Sessions 2014で
発表されました。

研究チームは、既存心疾患の
ない男性1862人を対象として9
年間以上にわたり調査しました。
早期のアテローム硬化巣や動脈
硬化、機能不全と、後に報告さ
れた勃起不全との関連性を評価
しました。

その結果、gatston単位(冠
動脈石灰化スコア)>100群で
は正常群と比べて、勃起不全を
自己申告した割合は43%高いと
いう結果がでました。また、後
に勃起不全が生じた男性は、
研究開始時点のAgatston単位>
100だった割合が、勃起不全を
生じなかった男性よりも2倍
以上あり、動脈石灰化スコアが
勃起不全と密接に関連すること
が分かりました。一方、早期
血管疾患を示す他の検査値
(cIMTなど)も勃起不全男性の
方が不良でした。

こうした結果から研究者は、
「リスク保有者は、長期的な
勃起機能を保ち、心血管状態
悪化のリスクを抑えるために、
心臓によい食事と運動を行い、
喫煙を控えるべき」と指摘して
います。

勃起不全(ED)の原因と治療法

についての動画です。



 
寵姫が長期に愛される。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
妊娠前の過体重や肥満が、
本人だけでなく生まれてくる子
の心リスク上昇の要因となって
いるという研究結果は、本当に
恐ろしい結果だと思います。
妊娠を考えている女性はでき
るだけ、体重を落とし、肥満に
ならないようにするべきと考え
ました。無症候性の潜在的血管
疾患を有する男性は、そうでは
ない男性よりも勃起不全を発症
する可能性が高いということは、
潜在的血管疾患を持っていると
子孫を残しにくいということな
のでしょう。血管の病気が影響
するということは、男性も認識
する必要があると思いました。

潜在的血管疾患は勃起の欠陥
を誘発する。笑

 
 
 
 
 
 
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