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2016-11-04 00:12:53

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診療マル秘裏話  号外Vol.434 平成28年1月3日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)MSで免疫細胞が中枢神経組織へ侵入する仕組み
2)肺ガンが、他の器官に転移するのを防ぐ仕組み

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 MSで免疫細胞が中枢神経組織へ侵入する仕組み

 
 
 
 
 
 
東京大学は12月9日、多発性
硬化症において多数の免疫細胞
が中枢神経組織に侵入する仕組
みを、明らかにした研究結果を
発表しました。この研究は、同
大学大学院医学系研究科病因・
病理学専攻免疫学分野のMatteo
M.Guerrini学術支援職員(研究
当時)と岡本一男助教、高柳広
教授らの研究グループによるも
のです。研究成果は、米国科学
誌「Immunity」の、オンライン
速報版で、米国東部時間の12月
8日付けに公開されました。
多発性硬化症は、中枢神経系
の組織に、免疫細胞が侵入して
神経を傷つけた結果、視力障害
や感覚障害、運動麻痺等の神経
症状が起こる自己免疫疾患です。
患者数が全世界で約250 万人
に及ぶ難病の神経疾患で、いま
だ根治療法が存在しません。
健常状態では、中枢神経組織
内に血液中の有害物質が侵入で
きないように、血液脳関門と呼
ばれる特殊なバリア機構が存在
するため免疫細胞は簡単に侵入
できません。 しかし、多発性
硬化症では、たくさんの炎症性
細胞が、中枢神経組織に侵入し
集積してしまいます。 多発性
硬化症で、炎症性細胞が血液脳
関門を通り抜けて中枢神経組織
に集まる理由は詳しく分かって
いませんでした。
今回、研究グループは、マウ
スの多発性硬化症モデルである
実験的自己免疫性脳脊髄炎(EA
E)の解析から、病原性T細胞が
発現するサイトカインRANKL が、
中枢神経組織のアストロサイト
を刺激してケモカインを放出さ
せるため、多数の免疫細胞が呼
び寄せられ、炎症が起こること
を突き止めました。また、この
マウスでは、病原性T細胞やマ
クロファージなどの炎症性細胞
が中枢神経組織内に侵入できず、
中枢神経組織の炎症も髄鞘破壊
も強く抑えられていました。
RANKL の刺激を受け取ったア
ストロサイトは、細胞の移動を
促す因子である、ケモカインを
大量に産生し、その結果、多く
の病原性T細胞や炎症性細胞を
中枢神経組織に呼び寄せてしま
い、慢性的な炎症が起こること
も分かりました。更に、RANKL
の低分子阻害剤をマウスに経口
投与することで、EAE の発症率
を抑えることができました。し
たがってRANKL を阻害する治療
アプローチが、多発性硬化症に
有効であることが判明したとし
ています。
近年、RANKL に対する、中和
抗体が骨粗鬆症やガンの骨転移
病変の治療薬に承認され、骨疾
患分野で注目されています。同
研究グループは今回の研究成果
により、RANKL を標的とした新
しい疾患制御の治療アプローチ
の開発が、期待されるとしてい
ます。

多発性硬化症についての動画

です。



 
商人が治療薬の承認を、証人
に託した。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 肺ガンが、他の器官に転移するのを防ぐ仕組み

 
 
 
 
 
 
肺ガンが他の器官に転移する
のを防ぐ仕組みを名古屋大大学
院医学系研究科の鈴木元(もと
し)講師、高橋隆教授 (分子
腫瘍学)らの研究グループが
解明しました。マウスへの実験
で確認し、新たな治療法の開発
につながる可能性があります。
論文が米学術誌「ジャーナル・
オブ・クリニカル・インベステ
ィゲーション」電子版に掲載さ
れました。
鈴木講師らは、肺ガンの細胞
内で「CERS6」という蛋白
質が多く現れることに着目しま
した。CERS6は「C16セ
ラミド」と呼ばれる脂質を合成
し、この量が少ない場合はガン
の転移を促進させる一方、量が
多い時には、ガン細胞を死なせ
ることを突き止めました。
実験で肺ガンのマウスにC16
セラミドを増やす薬を投与し、
治療を試みたところ、ガン細胞
の増殖が抑制されました。また、
ガン細胞の一部が残っても転移
の働きを弱めるため、ガンの悪
性度を大幅に下げることが期待
できるということです。
肺ガンは、加齢とともに遺伝
子が損傷することでリスクが高
まります。脳や骨などに転移し
やすく、治療が難しいとされて
います。鈴木講師は「革新的な
治療法の実現に向けた一歩にな
る。肺ガン以外のガンでも転移
を抑制できると考えられる」と
説明しました。 今後、血液に
異常が出ないかなどの副作用の
研究が課題になります。

肺ガンの転移について解説して

いる動画です。



 
 
花台を過大に評価したことを
課題とする。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
病原性T細胞が発現するサイ
トカインRANKL が中枢神経組織
のアストロサイトを刺激して、
ケモカインを放出させるため、
多数の免疫細胞が呼び寄せられ、
炎症が起こることが分かったの
は、大きな進歩であると思いま
す。サイトカインRANKL を標的
にした治療法を早く臨床試験に
かけて欲しいと期待しています。
肺ガン以外のガンでも、転移
を抑制できるというのが事実で
あるなら、C16セラミドを増や
す薬の、たくさんの種類のガン
での臨床試験を行い、実際に、
臨床で使えるようにして頂きた
いものです。

転移を抑制して、ガンを良く
せい。笑

 
 
 
 
 
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