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2016-11-03 00:36:08

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診療マル秘裏話  号外Vol.433 平成28年1月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)北大が滑膜肉腫ガン幹細胞の同定に初めて成功
2)先天性巨大色素性母斑から皮膚再生の臨床研究

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 北大が滑膜肉腫ガン幹細胞の同定に初めて成功

 
 
 
 
 
北海道大学は12月8日、滑膜
肉腫のガン幹細胞の同定に初め
て成功したと発表しました。
この研究は、同大学大学院医
学研究科腫瘍病理学分野(田中
伸哉教授)の研究室で木村太一
特任助教が中心となって行われ
たものです。研究結果は英国の
専門誌「Oncogene 」に12月7日
付けで公表されています。
滑膜肉腫は、若年成人の腕や
脚の関節に、発症しやすい悪性
腫瘍です。手術による切除が行
われますが、再発や転移をきた
した場合、現状では有効な治療
法が存在せず病状の改善が困難
なことから新たな治療法の開発
が望まれています。
近年、様々な悪性腫瘍におい
て腫瘍中に少数存在するガン幹
細胞が発見され注目を集めてい
ます。ガン幹細胞は腫瘍を形成
する能力が高く、抗ガン剤や、
放射線治療が効きづらいという
特徴を有することから悪性腫瘍
の進行、浸潤、転移の主体を担
う存在であると推定され、ガン
幹細胞を標的とした新たな治療
法の確立が世界的に進められて
います。そこで研究グループは、
滑膜肉腫中のガン幹細胞の探索
とその性状解析を目的として、
研究を行ったそうです。
研究グループは、滑膜肉腫細
胞株を幹細胞のみが生存し得る
培地で培養し、通常培養した群
に比べて発現が上昇する遺伝子
を網羅的に同定しました。更に、
データベース検索を用いてガン
幹細胞に関連のある遺伝子を絞
り込んだところケモカイン受容
体であるCXCR4 が候補としてピ
ックアップされました。セルソ
ーターを用いてCXCR4陽性細胞、
陰性細胞をそれぞれ分取し、CX
CR4 陽性細胞がガン幹細胞とし
ての特質である自己複製能、多
分化能を有するかどうかの検証
を実施しました。 また、免疫
染色を用いて39症例の滑膜肉腫
におけるCXCR4 の発現と生存
期間との関係を統計学的手法に
より解析したということです。
その結果、免疫不全マウスへ
の腫瘍の移植実験により、滑膜
肉腫中のCXCR4 陽性細胞は陰性
細胞に比べて、腫瘍を形成する
能力が約25倍高いことが判明し
ました。更に、CXCR4 陽性細胞
は自己複製能および多分化能を
有することから、CXCR4 が滑膜
肉腫幹細胞のマーカーであると
の結論に達したということです。
また、CXCR4 の阻害剤は、滑膜
肉腫の増殖を培養細胞レベルで
抑制することや、CXCR4 陽性の
滑膜肉腫症例は、陰性症例に比
べて生存期間が明らかに短い事
から、CXCR4 が滑膜肉腫幹細胞
の性質に重要な働きをしている
可能性が示唆されました。
研究グループは、今後は,CXC
R4阻害剤が滑膜肉腫で、実際に
ガン幹細胞治療薬として、使用
可能であるかどうかの検証を進
めていきたいとしています。

インドで歯が痛いと歯医者に来た

男性が実は、滑膜肉腫だったと

いう動画です。



 
懸賞サイトにアクセスして、
勝率を検証する。笑

 
 
 
 
 
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2】 先天性巨大色素性母斑から皮膚再生の臨床研究

 
 
 
 
 
関西医大(大阪府)や、国立
循環器病研究センター(同)等
のチームは十日、生まれつき体
に黒褐色のあざがある「先天性
巨大色素性母斑」について、
あざを切除、高圧処理した後に
元の場所に移植する皮膚再生の
臨床研究を来年二月にも始める
と発表しました。
皮膚は、表面の薄い膜である
表皮と、その下にある真皮で
構成されます。 この病気は、
真皮の中にメラニン色素を作る
母斑細胞が集中し、大人になる
と直径二十センチ以上のあざに
なります。チームによると二万
人に一人程度が発症し、数%が
皮膚ガンの一種、悪性黒色腫を
発症します。あざを切除した後
に皮膚を移植するなどの治療が
一般的ですが、体の負担が大き
い上に、あざが大きいと手術が
困難ということです。
今回の計画では、あざのある
皮膚を切除後に高圧処理して、
母斑細胞を死滅させた上で、元
の場所に移植します。 その後
患者さんの皮膚を培養して作っ
た表皮をかぶせて、皮膚全体を
再生させます。 真皮のコラー
ゲンや血管などの主要組織は残
っていて再利用できるので、体
の負担が小さいと期待されます。

先天性巨大色素母斑について

解説している動画です。



 
 
真皮のコラーゲンは、神秘の
存在。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
滑膜肉腫のガン幹細胞の同定
に初めて成功したのは、偉大な
業績と言えましょう。 CXCR4阻
害剤が滑膜肉腫で、実際にガン
幹細胞治療薬として、使用可能
であるかどうかの検証は、興味
深い内容です。 一層の研究の
進展を期待したいと思います。
生まれつき体に黒褐色のあざ
がある「先天性巨大色素性母斑」
のあざを切除、高圧処理した後
に元の場所に移植する皮膚再生
の臨床研究が近々開始となる事
は、喜ばしいことです。 早く
治療法を確立して、たくさんの
患者さんが救われる事を期待し
て、止みません。

確立された治療法の5年生存
率の確率。笑

 
 
 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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