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診療マル秘裏話 Vol.573 平成26年11月27日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)老化による病気に共通した発症の仕組みを解明
2)日本アレルギー学会が、アナフィラキシーガイドラインを発刊す

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】老化による病気に共通した発症の仕組みを解明

 
 
 
 
 
 
東京医科歯科大学は11月7日、
老化による病気に共通した発症
の仕組みを解明したと発表しま
した。

これは同大大学院医歯学総合
研究科血流制御内科学の下門
顕太郎教授と同大学大学院寄附
講座 (一般財団法人動脈硬化
研究奨励会による) 基礎動脈
硬化学の篠崎昇平准教授の研究
グループ、米ハーバード大学マ
サチューセッツ総合病院の金木
正夫准教授らのグループとの、
共同研究による成果です。
国際科学誌「Science Signalin
g 」オンライン版びに11月11日
付で公開されています。

加齢によって増加する糖尿病
や神経変性疾患、サルコぺニア、
更に老化過程そのものには慢性
炎症が関わっていると推測され
ています。 近年の研究では、
炎症によって生成される一酸化
窒素が蛋白質を構成するアミノ
酸の一つ(システイン)に結合
(S-ニトロソ化)することによ
って蛋白質の機能を変化させる
ことが明らかになっています。

今回の研究では、長寿遺伝子
として知られているサーチュイ
(SIRT1)の、 S-ニトロソ化と
老化に伴う病気との関係を解析
しました。 全身性炎症反応、
パーキンソン病、サルコペニア
のモデル動物と培養細胞を用い
て、炎症時におけるSIRT1のS-
ニトロソ化と、炎症、細胞死の
関連について調べたそうです。

その結果、急性炎症及び慢性
炎症によってSIRT1 の働きが弱
くなり、炎症反応の増大や細胞
死を起こし、また炎症によって
増加したSIRT1 のS-ニトロソ化
を薬剤または遺伝子操作によっ
て減らすことで、SIRT1 の働き
が戻り炎症反応が部分的に抑え
られることが明らかになったと
いうことです。

今後、S-ニトロソ化を阻害する
薬剤や、方法が確立されれば、
老化に伴う病気の新規治療薬・
治療方法になる可能性が、あり
ます。またS-ニトロソ化を抑制
する事によって老化速度に介入
可能となる事も期待されるそう
です。

サーチュイン遺伝子の活性化に

ついて解説している動画です。



 
 
廊下で老化が進むとは、限ら
ない。笑

 
 
 
 
 
 
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2】日本アレルギー学会が、アナフィラキシーガイドラインを発刊す

 
 
 
 
 
 
日本アレルギー学会はこの程、
アナフィラキシーガイドライン
を発刊しました。小児から成人
までのアナフィラキシー患者さ
んに対する診断、治療レベルの
向上を目的に、世界アレルギー
機構(WAO )の指針などを参考
にしていますが初期対応や薬物
治療の選択肢などは日本の実情
に沿った内容となっています。
国立病院機構相模原臨床研究セ
ンターの海老澤元宏氏が委員長
を務める同学会、 Anaphylaxis
対策特別委員会が策定しました。

同ガイドラインは28ページの
冊子としてまとめ、理解しやす
いように写真
や図表をふんだんに使用してい
ます。「総論」「治療」「予防
と管理」の3項目に分かれてお
り、「総論」では、アナフィラ
キシーの定義や鑑別診断、誘因、
重症度評価について日本の発症
傾向に沿って解説しています。

「治療」では、アナフィラキ
シー発症時は、体位変換をきっ
かけに急変する恐れがあるため、
急に座ったり立ち上がったりす
る動作を行わない等の初期対応
や薬物治療における、第一選択
薬と第二選択薬の選択法などを
紹介しています。アドレナリン
自己注射については、準備から
注射後の対応までを図と写真付
きで説明しています。「予防と
管理」ではアレルゲン免疫療法
の現状や職業性アナフィラキシー
の特徴、保育所、幼稚園、学校
などでの社会的対応などについ
て明記しています。

腸内細菌と免疫の関係について

解説している動画です。



 
 
アナフィラキシーガイドライ
ンで劇症型アレルギーへの対応
を激賞した。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
老化のメカニズムが詳細にな
ることで、抗老化の対策が為さ
れるようになり、そのおかげで
平均寿命がもっと延びるように
なるのではないかと考えていま
す。今後、サーチュイン遺伝子
の蛋白質産物のS-ニトロソ化を
阻害する薬剤や方法が確立する
ことで、老化に伴う病気の新規
治療薬・治療方法になる可能性
を大いに追及して欲しいと考え
ました。アナフィラキシーは、
劇症型のアレルギー反応のこと
を指していいます。アナフィラ
キシーで命を奪われる人が数多
くいらっしゃることは、事実で
す。対応や対処法を極めて、優
れたガイドラインと評価が得ら
れるよう努力して欲しいと思い
ます。

新規治療薬で、心機一転。笑

 
 
 
 
 
 
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