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2016-08-25 02:23:32

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診療マル秘裏話  号外Vol.373 平成27年10月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)MERS等の致死率と死亡リスク 要因をリアルタイムで推定
2)未熟児の黄疸を、経皮黄疸計で採血せずに計測

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 MERS等の致死率と死亡リスク 要因をリアルタイムで推定

 
 
 
 
 
 
東京大学は、9 月30日、中東
急性呼吸器症候群(MERS)の致
死率と死亡リスク要因を流行中
にリアルタイムで推定する統計
学的手法を開発したと発表しま
した。この発表は、同大大学院
医学系研究科 国際保健政策学
分野の西浦博准教授によるもの
です。「BMC Medicine」オンラ
イン版に、同日付で掲載されて
います。
2015年5~7月に韓国で流行し
たMERSは、中東地域で、ラクダ
からヒトへ伝播することで発生
する新興感染症です。患者さん
がどの程度の頻度で死亡するの
か(致死率)を推定するという
ことは、同感染症の毒力
(virulence )を理解する上で
欠かせないとされています。し
かし、従来の統計学的手法では、
分析のために1,000 人超の患者
数が必要でした。
韓国のMERS流行では確定患者
数が185 人と少なく、従来的な
手法では、リアルタイム推定が
困難だったそうです。そこで同
大学は、患者数が少ない場合で
も致死率と死亡リスク要因をリ
アルタイムで推定する統計学的
手法として、生存解析モデルと
ロジスティックモデルのハイブ
リッド型モデルを世界に先駆け
て提案し、韓国における185 人
の患者情報を、リアルタイムで
分析しました。
その結果、韓国におけるMERS
致死率が、全確定患者中で約2
0 %であること、60歳以上で呼
吸器の慢性疾患などの基礎疾患
を有する患者さんの致死率は48
.2%と高いことが明らかになっ
たということです。また、それ
以外の者の致死率は15%未満で
した。
この調査から、今後日本では、
高齢者の多い、医療施設・介護
施設・デイケアなどで、MERSの
感染が拡大せぬよう、流行対策
を実施することが極めて重要と
考えられます。また、MERSに限
らず、何らかの新興感染症が、
流行を引き起こしたとき、流行
のできるだけ早期から提案した
推定モデルを利用して致死率を
推定し、死亡リスク要因を特定
することを可能にするものとし
て、期待が寄せられています。

MARSについての知識(その1)の

動画です。



MERSについての知識(その2)の

動画です。



 
 
 
信仰の力で親交のある新興国
の人々を救済。笑

 
 
 
 
 
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2】 未熟児の黄疸を、経皮黄疸計で採血せずに計測

 
 
 
 
 
神戸大学は9 月23日、脳性ま
ひや難聴の原因となる未熟児の
黄疸を、経皮黄疸計を用いる事
で採血せずにモニタリングする
ことができると発表しました。

同成果は、同大学大学院医学
研究科の森岡 一朗 特命教授、
飯島 一誠 教授(小児科学分野)
らの研究グループによるもので、
9 月23日に米国小児医学雑誌
「The Journal of Pediatrics」
電子版に掲載されました。

黄疸は在胎30週未満の未熟児
1000人あたり2人以上の割合で
発生しているとされています。
また、生後2週間以上経っても
黄疸が増強するため新生児集中
治療室(NICU)で長期間にわたっ
てモニタリングする必要があり
ます。しかし、未熟児の黄疸は、
目視ではわかりにくく毎日採血
してモニタリングすることは、
現時的では、困難でした。

今回の研究では成熟児の日常
診療に使われている経皮黄疸計
を使って、NICUに入院した体重
1500g 未満で出生した85人に対
して肝機能の指標であるビリル
ビン値を測定しました。 その
結果、未熟児の胸部または背部
が最も感度が高く、血中ビリル
ビンとの誤差が少ないことがわ
かりました。同研究グループは、
これにより、黄疸のモニタリン
グの確実性が増し未熟児の脳性
まひや難聴の減少につながる事
が期待されるとしています。

黄疸治療中の未熟児の赤ちゃん

(NICUの中)の動画です。



 
 
 
 
横断歩道で、黄疸のある人と
すれ違う。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
 
中東急性呼吸器症候群(MERS)
の致死率と死亡リスク要因を、
流行中にリアルタイムで推定す
る統計学的手法が開発されたの
は、偉大な業績と言えましょう。
この手法を利用して、MERSの
拡大を防ぎ、他の国に広がる事
が、ない様にして頂きたいもの
です。
成熟児の日常診療に使われて
いる経皮黄疸計を使って、NICU
に入院した体重1500g 未満で、
出生した人に対して、肝機能の
指標であるビリルビン値を測定
したのは、目の付け所が非常に
良く、コロンブスの卵であると
感じました。

経皮黄疸計の経費。笑

 
 
 
 
 
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