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診療マル秘裏話  号外Vol.359 平成27年10月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)「ルテオリン」が、血中コレステロールを低下させる分子機構
2)悪性黒色腫の分子標的薬「ニボルマブ」の副作用

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 「ルテオリン」が、血中コレステロールを低下させる分子機構

 
 
 
 
 
 
東京大学大学院農学生命研究
科の佐藤隆一郎教授の研究グル
ープは、シソ科のエゴマや春菊
などに多く含まれているフラボ
ノイド「ルテオリン」が、血中
コレステロールを低下させる
分子機構を解明しました。同フ
ラボノイドが、肝臓などで発現
する核内受容体型の悪玉コレス
テロール(VLDL)分泌に関
わる転写因子「HNF4α」に
結合し、その活性を抑制します。
動物投与実験からも血中コレス
テロール低下を確認しました。
VLDLの上昇する状態が続く
と、動脈硬化発症のリスクを高
めることが知られていますが、
機能性素材として同フラボノイ
ドを効率よく摂取できる方法を
見いだせば予防効果のある食品
開発になります。

研究グループは、肝臓からの
コレステロールを分泌させる
代謝関連遺伝子の発現を促す
因子であるHNF4αに焦点を
絞り、今回の成果を得ました。
この因子を、働きを抑制させる
食品に含まれる多数の天然成分
を探索しました。 HNF4α
標的遺伝子であり、肝臓からの
コレステロール分泌に関与する
MTP遺伝子プロモーター活性
を指標として解析しました。
フラボノイド類の多くがHN
F4αの活性抑制に働きますが、
ルテオリンによる作用が最も強
いという結果がでました。

ルテオリンは、HNF4αに
よる標的遺伝子の発現を低下さ
せ、更にコレステロールの主要
構成成分ApoBたんぱく質の
分泌を抑制します。腸管上皮様
細胞に分化させた実験用のCa
co2細胞でも観察できました。
同細胞での抑制効果は、ルテオ
リンが食事由来の脂肪を体内へ
取り込むことを抑制すると考え
られます。

ルテオリンによるHNF4α
の活性抑制作用は、体内に取り
込まれてから発揮するとみられ
ています。 また構造解析から
ルテオリンがNHF4αに結合
することが明らかとなりました。
肥満マウスを用いたルテオリン
投与実験では、3日間で早くも
HNF4αの標的遺伝子の発現
が低下し、57日間の長期投与
で血中コレステロールの低下に
加え、脂肪肝の抑制、体重の
減少も確認できました。

フラボノイドによるコレステ
ロール分泌抑制の分子機構が明
らかになったことで新たな機能
性食品開発が進むとみられてい
ます。

えごま油の選び方についての

動画です。



 
 
 
 
昨日の機能性食品開発。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 悪性黒色腫の分子標的薬「ニボルマブ」の副作用

 
 
 
 
 
 
 
厚生労働省は2015年9 月15日、
根治・切除不能な悪性黒色腫に
対する分子標的薬「ニボルマブ」
(商品名:オプジーボ点滴静注
20mg、同100 mg)について添付
文書の重大な副作用に「重症筋
無力症、筋炎」「大腸炎、重度
の下痢」を追記するよう指示し
ました。同時に、重要な基本的
注意の項に「過度の免疫反応に
起因する副作用の発現」への
注意も追記させます。 医薬品
医療機器総合機構(PMDA)が、
情報を伝えました。

「重症筋無力症、筋炎」に関
して直近3年度に、報告された
症例は6例で、全例で因果関係
が否定できませんでした。死亡
1例についても因果関係は否定
されませんでした。重症筋無力
症によるクリーゼのため、急速
に呼吸不全が進行した症例も、
ありました。

「大腸炎、重度の下痢」に関
しては直近3年度に5例の報告
があり、うち4例で因果関係が
否定できませんでした。 関連
症例のうち死亡が確認された1
例については、因果関係は否定
されました。

過度の免疫反応に起因する副
作用については、同剤のT細胞
活性化作用によって発現すると
考えられるため、そうした副作
用が疑われる場合は副腎皮質ホ
ルモン剤の投与などを考慮する
旨を記載します。

 
ガン細胞の免疫回避の仕組みに

ついて述べている動画です。

 


 
 
 
 
棋院に起因する問題。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
シソ科のエゴマや春菊などに
多く含まれているフラボノイド
「ルテオリン」が、血中コレス
テロールを低下させる分子機構
が明らかになったのは、素晴ら
しい業績です。更に血中コレス
テロールの低下に加え、脂肪肝
の抑制、体重の減少も確認され
ましたのでメタボリック症候群
の患者さんにとって、垂涎の
サプリが開発されるのでは、と
期待しています。
根治・切除不能な悪性黒色腫
に対する分子標的薬「ニボルマ
ブ」(商品名:オプジーボ点滴
静注20mg、同100 mg)について
添付文書の重大な副作用に「重
症筋無力症、筋炎」「大腸炎、
重度の下痢」を追記するよう
指示されて、同時に重要な基本
的注意の項に「過度の免疫反応
に起因する副作用の発現」への
注意も追記されたことは、悪性
腫瘍の薬としては、当然のこと
と受け止めています。悪性腫瘍
以外の薬とは、全く次元が違う
薬の使い方でないと患者さんの
安全は、保障されないという事
であると私は、解釈しています。

過度の免疫反応で、薬の使用
に角が立つ。笑
 
 
 
 
 
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