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2016-08-03 00:53:13

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診療マル秘裏話  号外Vol.354 平成27年10月2日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)コンタクトレンズ 装用者の99%は感染と炎症誘発の可能性
2)認知症を発症の2-3 年前に記憶障害への認識を喪失

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 コンタクトレンズ 装用者の99%は感染と炎症誘発の可能性

 
 
 
 
 
 
コンタクトレンズ(CL)装用
者の99%は、眼に感染あるいは
炎症を起こしかねないレンズの
使い方をしており、3割以上は
実際にCL関連の眼のトラブルで
医療機関を受診している――。
米疾病管理予防センター(CDC)
は、CL装用者で見られるリスク
行動の実態について、調査した
結果を「Moribidity and
Mortality Weekly Report」
(MMWR) 2015年8月21日号で
公表しました。

結果をまとめた研究者らは「
大勢の人がCLの便益を享受して
いるが、不適切な装用やケアで
合併症リスクを増大させている
人も多い」として、レンズを水
道水に触れさせない、保存液を
毎日新しくするといった、衛生
行動の改善を呼びかけています。

MMWRで今回紹介されたのは、
CLに関するリスク行動について
調査したContact Lens Risk
Surveyです。CL装用者約1000人
(女性が82%、40歳以上が62%)
が回答しましたが、99%とほぼ
全員が「眼に感染や炎症を起こ
すリスクのあるレンズの使い方」
を1つ以上していることが明ら
かになりました。

具体的に問題のあった使い方
は、レンズを装用したまま一晩
眠ることがある(50.2%),装用
したまま昼寝をすることがある
(87.1%),ケースに残った保存
液を捨てずに、新しい保存液を
追加して使うことがある(55.1
%)などです。

推奨されるレンズの交換期限
を超えて使用している人は49.9
% と半分近くに上りました。ケ
ースの交換期限を超えて使って
いる人は82.3% とさらに多かっ
たようです。

レンズを装用したままシャワ
ーを浴びたり(84.9% )、泳い
だりした(61.0% )ことのある
人も多かったようです。水道水
でレンズを洗浄することがある
人は35.5%,水道水で保存する事
がある人は16.8% いました。ハ
ードCL装用者ではほとんど(91
.3% )が水道水でレンズを洗浄
した経験がありました。

こうした行動の結果、全装用
者の3分の1近くがレンズに関連
する眼の充血あるいは眼痛のた
め、医療機関の受診した経験が
あると回答していました。

CDC では、CLの水への曝露は
水中の微生物を眼に移動させる
ことになり感染のリスクを増大
させること、また連続装用型と
して承認されているレンズであ
っても、レンズを装用したまま
の就寝は感染のリスクを増大さ
せることなどを指摘しました。

さらに、1日使い捨てレンズ
を推奨どおりに使い捨てていれ
ば感染リスクは低いのですが、
使い捨てレンズ使用者で保存ケ
ースを持っていない人は4割で
あり、大半の人はケースに保存
し、水道水で保存する行為をし
ていることにも警鐘を鳴らして
います。

米国では、2014年現在、18歳
以上のおよそ4100万人が、CLを
装用しており、うち93.0% がソ
フトCL(SCL )を使用している
と推計されています。SCL の中
でも1日使い捨てレンズや夜間
連続装用型レンズの使用は若年
層で多いということです。

ソフトコンタクトレンズによる眼の

障害の動画です。



 
 
 
 
連続装用型レンズで掻痒を覚
える。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 認知症を発症の2-3 年前に記憶障害への認識を喪失

 
 
 
 
 
 
米国神経学会(AAN)は8月26
日、認知症を発症の2-3 年前に
は記憶障害への認識が失われ始
めている事を示した研究を紹介
しました。Neurology 誌(オン
ライン版)に8 月26日付で公表
しました。

研究は、10年以上高齢者を
追跡している、現在進行中の3
研究の対象者(n=2092 )に、
記憶力思考力テストを毎年1回
実施しました。記憶に支障が出
ていると感じる頻度、および10
年前と比べた自身の記憶力につ
いて、評価してもらいました。
研究開始時点の参加者の平均
年齢は76歳で、記憶障害や認知
障害の徴候はみられませんでし
た。

その結果、研究期間中に認知
症と診断された239 人は、記憶
力障害を自覚していましたが、
認知症発症から平均2.6 年間で
自覚が急激に低下しました。そ
れから、数年間かけて記憶力が
低下していることが分かりまし
た。研究者によると、無自覚の
始まる時期やその進行の速さに
は個人差があるものの、事実上
全ての患者さんが病状進行のあ
る時点で、記憶力障害について
自覚しなくなっていたという事
です。また、記憶の障害につい
て自覚できない状況は高齢者よ
りも若年発症者で早く現れてい
ました。

さらに、研究期間中に死亡し
た385 人の脳を検討したところ、
(1)タウ蛋白質の異常凝集、
(2)梗塞(脳損傷のある区域)、
(3)TDP-43分子の変化――の
3パターンの病理変化が、記憶
力障害の急速な自覚喪失と関連
付けられました。

筆頭著者のRobert S. Wilson
氏は、「記憶の障害に対する無
自覚は、認知症に関連する、脳
異常の積み重なりが契機となっ
て認知症末期に必ず現れる特徴
であることが本研究により示唆
された」と述べています。

脳血管性認知症の予備軍について

解説されている動画です。予防法に

ついても述べられています。



 
 
 
 
 
末期ガンの患者さんが真黄に
色を塗った。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
 
眼に感染あるいは炎症を起こ
しかねないレンズの使い方をし
ている人の、3割以上は実際に
CL関連の眼のトラブルで、医療
機関を受診したというのは使用
法を間違えるとコンタクトレンズ は、
危険であるということでしょう。
アメリカ合衆国ですら、この
調子ですから、日本でもコンタクト
の不正な使用法で、トラブルを
起こしている人は、多いのでは
ないかと思われます。
認知症を発症の2-3 年前には
記憶障害への認識が失われ始め
ている事を示した研究がなされ
ていたとは、誰も指摘しない、
盲点を突くエレガントな研究で
あるという印象を受けました。
認知症の早期発見に、繋がる
成果として頂きたいものです。
私が認知症の患者さんを問診
した時、記憶障害の認識が失わ
れているという印象を受ける事
は、多々ありました。 しかし
認知症の初期には、記憶障害の
認識が失われていなかったこと
が多かったと記憶しております。

印章の印象は、上々です。笑

 
 
 
 
 
 
 
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