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2016-07-11 01:59:23
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診療マル秘裏話 Vol.557 平成26年8月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨
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目次
1) 軽度の脳外傷でも脳は損傷
2)ヒトパレコウイルス(HPeV)
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。
1】軽度の脳外傷でも脳は損傷
米国神経学会(AAN)は7月16日、
軽度の脳外傷でも脳は損傷し思考
力や記憶力の問題を生じ得ること
を示す研究を紹介しました。
Neurology 誌(オンライン版)に
掲載されました。
全脳外傷の90%は軽度から中等
度のものです。 自転車の転倒や
低速での自動車事故などの一般的
事故によるものが多いのですが、
軽度脳外傷について検討した研究
は少ないそうです。
本研究では、軽度脳外傷の44人
と中等度脳外傷の9人を、脳外傷
のない健康人33人と比較しました。
全員に思考力および記憶力検査を
行い、従来のMRI よりも高感度に
損傷領域と線維連絡が分かる拡散
テンソル画像による脳スキャンも
実施しました。脳外傷のある人は、
受傷から平均6日の内にスキャン
を受けました。1年後、外傷のあ
る人のうち23人がスキャンと認知
能検査を再度受けました。
脳外傷のない人に比べ、外傷の
ある人は神経軸索断裂による損傷
が脳白質に見られました。また、
思考力と記憶力の検査である言語
流暢性課題のスコアが健康人より
25%低いという結果が、でました。
これは白質損傷の画像評価と密接
に関連していました。
外傷から1年後の思考力および
記憶力検査スコアに差はなかった
のですが外傷のある人のスキャン
ではまだ脳損傷領域が見られまし
た。 研究者は「これらの結果は、
思考力は経時的に回復しているが、
損傷領域は以前ほど広範ではない
にしても特定領域に集中しており、
脳が損傷を補っていることを示し
ている可能性がある」と述べてい
ます。
トライと同時に脳震盪を起こした様
に見えましたが、実際は、トライの
前に相手選手の手が頭部に当た
っているのが分かり、その相手選手
がレッドカードをもらっている様子が
描かれている動画です。
紅斑は公判の後半に広範になっ
た。笑
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2】ヒトパレコウイルス(HPeV)
新潟大学医学部小児科はこの程、
胃腸炎や呼吸器疾患、新生児敗血
症症候群との関連が取りざたされ
ているヒトパレコウイルス(HPeV)
の感染が、急増しているとの調査
結果をまとめました。同調査結果
は、国立感染症研究所が病原性微
生物検出情報(IASR、7月30日付
け)として速報しました。
IASRによると、HPeV検査は主に
血清や髄液の検体にリアルタイム
PCR 法を用いて施行しました。20
14年3月と5月は新潟県新発田市で
HPeV3型の感染がそれぞれ1人に認
めた程度でしたが、6月は4人、7
月は、24日現在で同市に隣接する
新潟市と長岡市で11人と増加しま
した。全て生後3カ月未満の乳児
(0カ月児5人、1カ月児8人、2カ
月児4人)でした。検査時の臨床
診断名は敗血症で、発熱や頻脈、
網状チアノーゼが目立ったという
ことです。
日本国内で,最近発生したHPeV3
型の流行は2008年と2011年で、既
に3年前には今年の流行が予測さ
れていました。過去の流行は6-8
月にピークを迎え、手掌や足底の
紅斑を認めたとの報告が多数あっ
たということです。2014年は同じ
日本海側の石川県でもHPeV3 型の
検出報告があり、同科では,HPeV3
型の流行による患者数の増加に、
警戒を強めています。そして生後
3カ月未満で敗血症や髄膜脳炎を
疑う患児では、HPeV3 型の感染を
鑑別に挙げて適切な検査を行うよ
う呼び掛けています。
ウイルス性髄膜炎について解説して
いる動画です。
軽快なフットワークでウイルス
感染のデータを集め警戒した。笑
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編集後記
軽度な外傷と言えども脳に損傷
を与えることが、分かりました。
軽度な外傷といえども、必ず病院
受診して検査を受けた方がよさそ
うです。これからは、脳震盪だか
ら大丈夫と安易に宣言することは、
止めた方がよいと思われます。
小児を狙う憎きウイルスである、
ヒトパレコウイルス (HPeV)の
感染の増加は、ゆゆしき問題であ
ると考えております。過去に流行
したことが分かっていて、今年の
流行も予測できていたならば何故
ワクチンの備えができなかったの
でしょう。今年の流行が収まって
も、また近い将来に流行する可能
性があるならば将来日本を背負っ
て立つ子供のためにも、国費での
ワクチン開発が望まれます。それ
が副作用などの問題でできないの
なら、安定化二酸化塩素等のウイ
ルスにも有効とされている物質を
備えるべきではないのでしょうか
?
外相が外傷を受けた。笑
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