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診療マル秘裏話  号外Vol.346 平成27年9月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)脳卒中後、てんかんの再発に関係する因子
2)再生医療臨床研究の研究者を支援する組織

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
 
1】 脳卒中後、てんかんの再発に関係する因子

 
 
 
 
 
 
国立循環器病研究センターは
8 月27日、脳卒中後てんかんで
入院した患者さんの予後追跡デ
ータを解析し脳卒中後てんかん
の再発に関係する因子として、
抗てんかん薬であるバルプロ酸
ナトリウムの単剤療法(バルプ
ロ単剤療法)と、若年者(74歳
未満)入院時の痙攣発作の存在
が強く影響していることを解明
したと発表しました。
この研究は、同センター脳神
経内科の田中 智貴医師、長束
一行部長らの研究グループによ
るものです。研究成果は米国の
科学雑誌「PLOS ONE」オンライ
ン版に8 月27日付で掲載されま
した。
脳卒中は、高齢者のてんかん
の原因としてもっとも多く、又、
脳卒中後の合併症としても非常
に重要なものと考えられていま
す。さらに、脳卒中後てんかん
を発症した症例は、その後抗て
んかん薬治療を行った場合でも、
てんかん発作の再発を繰り返す
例も少なくないそうです。しか
しながら、これまで抗てんかん
薬の種類や患者背景を総合的に
検証した報告は少なく、十分な
解明が行われていませんでした。
そこで、国循で加療を行ってい
る脳卒中後てんかん症例の予後
を調査し、治療薬や患者背景に
よる再発への影響を検討しまし
た。
研究対象は、国循に、脳卒中
後てんかんで入院し、その後
予後が、追跡調査可能であった
104 症例で、後ろ向きに、患者
背景や検査データを解析し、そ
の後の再発までの治療内容やそ
の他の合併症と比較しました。
観察期間は中央値で362 日と
なり、結果31人(全体の29.8%)
がてんかんの再発を来していま
した。てんかん再発に関連する
因子を、当該31人のデータから
解析した結果、バルプロ酸単剤
療法、若年者(74歳未満)、
入院時の痙攣発作の存在が強く
影響していることが判明したと
いうことです。
同研究では脳卒中後てんかん
再発防止に、バルプロ酸単剤
療法の効果が乏しい可能性が示
されました。 しかし、今回の
研究は後ろ向きの追跡調査であ
り、今後さらなる前向きな検討
によって詳細に解析する必要が
あるとしています。また、研究
時(2011年1月~2014年2月)に
は新規の抗てんかん薬(レベチ
ラセタム、ラモトリギンなど)
は単剤投与が保険適用されてお
らず、こういった新規の抗てん
かん薬は、他のてんかん治療に
おいても、旧世代の治療薬より
も副作用や、他剤との薬物相互
作用が少なく、再発防止効果も
期待されています。
国循は今後、さらなる検証の
ため、脳卒中後てんかんの治療
について登録観察研究を行って
いきたいとしています。

脳卒中後のてんかん発作を予防

する方法について解説している

動画です。



 
 
左様な薬物相互作用。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 再生医療臨床研究の研究者を支援する組織

 
 
 
 
 
 
厚生労働省は、来年度、再生
医療の臨床研究を促進するため、
研究者らを支援する組織を発足
させます。
関係学会が中心となって組織
し、臨床研究を始めようとする
研究者に研究に欠かせない細胞
加工の手法などを助言します。
再生医療分野で世界をリード
する大学・研究機関が持つノウ
ハウを、全国に伝える事で研究
を加速させます。体制をつくる
予算として来年度の概算要求に
約2億円を盛り込みます。
iPS 細胞(人工多能性幹細胞)
を使い、目の難病を治療する、
世界初の臨床研究を理化学研究
所のチームが行うなど、日本勢
は再生医療で先頭集団を走って
います。新たに再生医療の研究
を始めたいと考える研究者は増
えていますが、細胞加工などの
技術習得が不十分なため、着手
できない課題があります。
支援組織は、再生医療の関係
学会が中心となり、臨床研究の
実績がある研究所や大学が結成
します。学会が窓口となって、
研究者らからの相談を受けます。
高い技術を持つ研究所や大学を
紹介し、研究者に研究の計画作
りや細胞の加工方法などを伝え
ていきます。
一方、全国で実施される臨床
研究の方法や結果を蓄積するデ
ータベースの運用も始めます。
骨や皮膚、心臓の機能の再生等
分野ごとに、患者数や効果、使
った細胞の種類などの情報を集
めます。研究者が、臨床研究の
テーマ設定や計画作りの参考に
できるようにします。

再生医療人材支援ワークショップ

に関する動画です。前篇



後編の動画です。



 
 
 
三高を求める女性が参考にす
る雑誌。笑

 
 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
脳卒中後のてんかんの再発に
関係する因子として抗てんかん
薬であるバルプロ酸ナトリウム
の単剤療法(バルプロ単剤療法)
と、若年者(74歳未満)入院時
の痙攣発作の存在が強く影響し
ていることが解明されたのは、
偉大な業績と言えましょう。旧
世代の治療薬よりも副作用や、
他剤との薬物相互作用が少なく、
再発防止効果も期待されている
新薬があるならばそうした新薬
を使って患者さんの再発を減ら
す努力を怠らないようにして頂
きたいと考えています。
来年度、再生医療の臨床研究
を促進するため研究者らを支援
する組織を発足させることが決
まったのは、喜ぶべきことだと
思います。しかしながら苦労し
て、細胞加工などの技術習得を
してこそ、自分の血と肉となり
更なる応用研究に進めるのでは、
ないかという意見もあります。
苦労せず手に入れた技術は、
ありがたみが減ってしまう恐れ
もあるのでは、ないでしょうか。

修徳高校の技術習得。笑
 
 
 
 
 
 
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