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2016-06-30 01:59:13

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診療マル秘裏話  号外Vol.325 平成27年8月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)RNA を細胞に導入することで機能する人工回路
2)他人から作製、備蓄の医療用iPS細胞の提供

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 RNA を細胞に導入することで機能する人工回路

 
 
 
 
 
 
京都大学は8月5日、RNA を
細胞に導入することで機能する
人工回路の開発に成功したこと
を発表しました。この研究は、
東京大学新領域創成科学研究科
の遠藤慧研究員(元京都大学
iPS 細胞研究所(CiRA)研究員)
と齊藤博英CiRA教授らの研究グ
ループ、マサチューセッツ工科
大学のロン・ワイス教授との
共同研究によるものです。研究
成果は専門誌「Nature Biotech
nology」に8月4日付けで掲載さ
れています。
これまで、DNAとDNAに結合す
るタンパク質(転写因子)を用
いた人工回路は作成されてきま
したが、DNA を導入することで
ゲノムDNA を傷つける可能性が
あり、医療応用が難しいという
課題がありました。
そこで研究グループは、安全
性の高い人工RNA をヒト細胞に
導入し、RNAとRNA結合タンパク
質を利用した、転写後の調節を
基本とした人工回路の作成に取
り組みました。その結果、細胞
の状態を識別し、その状態に応
じて細胞運命を制御できる回路、
情報を増幅できる多段階のシグ
ナル伝達回路、遺伝子の発現を
スイッチできる回路などを開発
したそうです。
今回の研究で、構築に成功し
た人工RNA を用いた回路は、決
められた期間のみ機能させる事
ができ、ゲノムDNA を傷つける
リスクが低いという利点があり
ます。さらに、人工mRNAやレプ
リコンの発現量や、機能させる
時間を変化させることで、より
多層的な回路デザインが可能と
なります。人工mRNAにより特定
の細胞を識別して細胞死を起こ
す回路は、設計が簡単な上に、
RNA が一時的に細胞内にとどま
った後に分解され、ゲノムDNA
を傷つけることなく安全性も高
いとされています。
さらに、人工RNA をシャーレ上
で、培養中の細胞内に導入し、
ガン細胞のみ細胞死に導くこと
に成功しました。精密に細胞内
の状態を検知し、その運命をコ
ントロールできるため、細胞内
状態に応じたガン細胞の識別・
除去、個々の細胞に応じたプロ
グラミング、分化制御等が想定
されるということです。これら
の人工回路を組み合わせること
で、安全かつ精密にヒト細胞の
運命を操作できることから将来
の医療応用に期待が寄せられて
います。

人工DNAについての動画です。

 


 
 
人工回路の設計は、待てば、
海路の日和あり。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 他人から作製、備蓄の医療用iPS細胞の提供

 
 
 
 
 
 
京都大iPS細胞研究所(山
中伸弥所長)は6日、患者本人
以外の人から作製、備蓄してい
る医療用のiPS細胞(人工多
能性幹細胞)の提供を始めたと
発表しました。

最初の提供先は、大日本住友
製薬です。同社は再生医療ベン
チャーヘリオス(東京)と共同
で、理化学研究所の高橋政代・
プロジェクトリーダーらが臨床
研究を進める目の難病治療に使
う網膜細胞などの、開発を行い
ます。

京大iPS細胞研究所は、
拒絶反応を起こしにくい特別な
白血球の型を持つ人の協力を得
てiPS細胞を作り、医療用と
して備蓄する「iPS細胞スト
ック」を2013年に開始しま
した。患者本人の細胞からiP
S細胞を作る場合と比べ、作製
期間や費用を大幅に省ける利点
があります。

同研究所が提供した、iPS
細胞は20万個程度で、日本人
の約17%が移植を受けても、
拒絶反応を起こしにくい白血球
型という。最終的に75~15
0人の協力を得て、日本人の8
~9割が使えるように、備蓄の
種類を増やすとしています。

高橋リーダーは昨年9月、目
の難病「加齢黄斑変性」の患者
さんに対し、iPS細胞を利用
した世界初の移植手術を実施し
ました。大日本住友製薬による
と今回提供を受けたiPS細胞
から作った網膜細胞を用いた、
臨床試験(治験)を17年にも
始めたいとしています。

他人のiPS細胞を利用して、行う

臨床試験についての動画です。



 
 
 
地検が治験の知見を語った。


 
 
 
 
 
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編集後記

 
 
RNA を細胞に導入することで
機能する人工回路を自由自在に
活用できるようになれば、安全
かつ精密に、ヒト細胞の運命を
操作できることから将来の医療
応用が飛躍的に進むものと期待
されています。
患者本人以外の人から作製、
備蓄している、医療用のiPS
細胞(人工多能性幹細胞)の
提供が開始されたのは、喜ぶべ
きことです。 これにより作製
期間や費用を大幅に省ける利点
があることは、間違いないよう
です。ただ完全に、拒絶反応を
抑制することは、不可能である
ために少量の免疫抑制剤が必要
になると私は、考えています。

帝京大学病院に、提供された
医療器具。笑

 
 
 
 
 
 
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