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2016-06-22 01:09:33

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診療マル秘裏話  号外Vol.320 平成27年8月23日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
 
目次

1)「病気」と「未病」の違い及びサプリメント使用法
2)昨年の国内デング熱の流行実態や注意点をまとめる

 
 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 「病気」と「未病」の違い及びサプリメント使用法

 
 
 
 
 
治療の必要がないのにいくつ
もの病院にかかってドクターシ
ョッピングをしたり、病気なの
にさまざまなサプリメントを薬
のように飲んだりといった人が、
最近増えています。「病気」と
「未病」はどのように違い、サ
プリメントはどんなときに活用
したらよいのでしょうか。日本
薬科大学長の丁宗鐵さんに聞き
ました。

病気が心配な気持ちはわかり
ますが、病気と未病は、明確に
区別できます。未病とは、病気
に向かっている状態です。未病
には、自覚症状があっても検査
で異常がないタイプと、自覚
症状はないけれど検査で異常が
見つかるタイプがあります。
未病の時期は、メンテナンスを
すれば自分で健康を回復する事
ができます。病院には行かなく
てもよい段階で、サプリメント
はこのときに効果が期待できま
す。 一方、病気と診断された
場合は、医療の専門家である
医師のアドバイスを聞いて治療
しなくてはいけません。

未病の時期に最も大切なのは
食事です。バランスのよい食事
が基本ですが、ビタミンやミネ
ラルの取り方も重要ではないか
と考えています。

アメリカで1万4641人の
男性医師を対象にマルチビタミ
ン・ミネラルとガンの関係を
調査した研究があります
(Multivitamins in the
Prevention of Cancer in Men
: The Physicians’ Health
Study II Randomized
Controlled Trial. JAMA. 2012
Nov 14; 308(18): 1871-1880.
2012)。マルチビタミン・ミネ
ラルのサプリメントを飲んだグ
ループと飲まないグループに分
けて10年間調査した結果、
ガンの発生率は、飲んだグルー
プの方が約10%低いことがわ
かりました。しかも、飲んだグ
ループでガンになった人は、抗
ガン剤の効き目や手術後の治り
がよく、予後や全身状態がよい
ことも明らかになりました。

この研究に参加したのは、主
に外科の男性医師です。食事の
バランスには自信があり栄養も
足りていると思われますが、
予想に反する結果となりました。
ビタミンやミネラルは体の調節
に不可欠な栄養素です。 補う
場合は単一より、総合的に取る
ことが基本ではないでしょうか。

日本では江戸時代、病気にな
らないように日ごろから気をつ
ける「摂養(せつよう)」とい
う考え方がありました。摂養に
は摂生、養生、保養が含まれま
す。まずは、日常生活で摂生を
して養生します。ここでも一番
大切とされているのが食事です。
体にいいものを食べて悪いもの
は避ける、腹八分目、規則正し
い食生活をする。これが食養生
です。そして、摂生や養生と並
ぶ大きな柱が「保養」です。
農家によっては稲の刈り入れが
終わると家族で湯治に行く習慣
があり、1年の疲れを温泉で癒
やしたものです。

みなさんは有給休暇を取って
保養をしていますか。どんなに
忙しくても有給休暇は取らなく
てはいけません。摂生、養生、
保養の三つがそろうことで、
健康でいられるようになります。

江戸時代の摂養は家族単位で
行われました。風邪をひいたら
家族にうつらないようにし、
病人が出た場合はみとりまでや
りました。家族が集まる家庭は、
リラックスや休息の場でもあり
ます。いざこざがあると心身が
休まらないので、浮気をしない
ことも心の摂生の一つと、私は
患者さんにお話ししています。

未病チェックシートについて解説

している動画です。



 
 
 
節制も摂生の一つ。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 昨年の国内デング熱の流行実態や注意点をまとめる

 
 
 
 
 
2014年8月、69年ぶりに国内
感染が発見され、最終的に160
人もの患者さんが発生したデン
グ熱です。同年の10月末以降に
新規患者発生は報告されていま
せんが今年も媒介する蚊の活動
の活発化や、国外からの渡航者
増加の時期に差し掛かっている
ため、警戒が必要となっていま
す。
そこで先頃、国立感染症研究
所主催のシンポジウムで報告さ
れた昨年のデング熱の流行実態
や注意点をまとめてみました。
デング熱の原因となるデング
熱ウイルスは、1~4型の血清型
に分けられ、媒介蚊のヒトスジ
シマカ、ネッタイシマカの2
種類が高ウイルス血症を起こし
ている感染者を吸血し、そのま
ま他のヒトを吸血することで、
感染を拡大させます。媒介蚊の
うちヒトスジシマカは、屋外で
活動し、ネッタイシマカは屋外・
屋内ともに活動する特徴があり
ますが、日本に生息しているの
はこのうちヒトスジシマカのみ
です。
潜伏期間は2~14日(多くは3
~7日)で、例えば1型の感染
履歴による抗体があっても他の
型への感染を防御できるわけで
はありませんが特徴の1つです。
過去、日本では1931年の沖縄
での流行のほか、第二次世界大
戦末期の1942~45年に長崎、
佐世保、福岡、広島、大阪、
神戸などで感染者約20万人にも
のぼる大流行が発生しています。
大戦期の流行は当時の日本が
占領した東南アジア地域からの
帰還者が増加していた時期に
発生していることから、典型的
な輸入例と解釈されています。
1945年以降、昨年8月までの
報告患者さんは全てが輸入例で、
直前の2013年には年間249 例の
感染報告があります。これまで
分かっている範囲では、2013年
9月にドイツで報告された51歳
女性の感染者が日本国内で感染
した可能性が高いことが分かっ
ているそうです。
この女性はドイツから直行便
で2013年8月19日に来日しまし
た。長野県上田市、山梨県笛吹
市、広島市、京都市、東京都を
訪問し、同月31日に直行便で
帰国しました。9月3日に発熱、
嘔気、紅斑丘疹性発疹の症状が
発現し、9月9日にベルリンの
病院に入院し、デング熱ウイル
ス2型の感染が判明しました。
潜伏期間は日本に滞在していた
こと、女性が笛吹市で蚊に刺さ
れた旨を申告していることから
日本国内での感染が強く疑われ
ています。
国立感染症研究所ウイルス第
一部第2室の高崎智彦室長は、
ドイツの症例について潜伏期間
から考えれば、最終訪問地の
東京で感染した可能性が高い事
を指摘しました。ドイツ側から
昨年初に情報提供があったこと
を受け、頻繁にデング熱患者が
発生している台湾の治療ガイド
ラインなどを取り寄せるなど、
昨夏の段階では警戒態勢に入り
はじめていたことを明らかにし
ました。
昨年確認された患者さんは19
都道府県にのぼり、全て1でウ
イルス遺伝子配列はほぼ同一で
した。
このことに加え感染起点とみ
られている代々木公園に生息す
るヒトスジシマカが膨大な数に
なることから、高崎室長は基本
的に同公園での感染を軸にヒト
の移動が加わった流行との見方
を示しました。
デング熱の典型的症状は、38
℃超の突然の発熱と頭痛、筋肉
痛などの痛み、血小板・白血球
の急激な減少などがあります。
その他にもよく認められる症状
は悪心・嘔吐、下痢、解熱傾向
とともに認められる発疹、点状
出血、肝機能低下があります。
このうち血小板数減少について
高崎室長は「発病日ではなく、
発病から数日間で起こります」
とし、鑑別診断時は、発病日の
検査値のみに固執して診断漏れ
がないよう注意を促しました。
デング熱ではごく一部の患者
さんが出血症状、10万/mm3以下
の血小板数減少、血管透過性
亢進による血漿漏出(腹水、
胸水)などを伴うデング出血熱
に至り、これに循環不全を併発
するとデングショック症候群に
進展します。高崎室長は過去の
データから、重症化は、一般に
解熱傾向が認められ始めた時期、
さらに2度目以降の感染で起こ
ることが多いことを指摘しまし
た。小児では初感染でデング出
血熱に至るのは0.18%、デング
ショック症候群は0.007 %にす
ぎないものの、再感染症例では
この確率がそれぞれ2.01%、1.
14%に上昇することを紹介しま
した。
そのうえで「デングショック
症候群では、迅速な治療を行っ
ても死亡率は12~20%にのぼり
ます。デング熱が疑われる場合
は自宅安静にとどめず、速やか
な受診を促し、必要に応じて、
輸液などの対症療法を行うべき」
(高崎室長)と注意喚起しまし
た。
2015年になって、新たな国内
感染報告はありませんが、日本
への外国人観光客や日本からの
海外渡航者が増えている現状か
ら、高崎室長は、デング熱が再
流行する可能性は十分にあると
して、「対策には、ヒトスジシ
マカの駆除という1点しかない」
と強調しました。 蚊の幼虫が
生育する小さな溜まり水をなく
すため、放置空き缶など小さな
容器に溜まった水の排除などを
徹底的に行うよう提言していま
す。

デング熱の予防法に関する動画

です。



 
 
 
提言によって、デング熱の
感染率を低減した。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
有給休暇は、取らなければ、
ならないというのは、丁先生の
考えであって、私は、違います。
現に、私は、クリニック経営者
であり、台風の日と雪の日以外
は、一日365 日クリニックに
出勤して仕事をしています。私
に言わせれば、適切な栄養管理
と睡眠など最低限の休息があれ
ば、人間は、働き続けることが
できると信じて日々努力を続け
ています。ただ、私のまねは、
しないで下さいね。私は人一倍
自分の健康状態には、気を使っ
ています。
デング熱は、非常に恐ろしい
病気ですが、対策が何もない訳
では、ありません。重症のデン
グショック症候群となっていて
も、二酸化塩素の経口投与で
回復した例があるようです。
まず、予防として蚊を近づけ
ないためにも、ナノクリン(二
酸化塩素をゲル状にしたものの
商品名)は、有効です。

経口投与の傾向を見る。笑

 
 
 
 
 
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