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2016-06-10 00:44:44

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診療マル秘裏話  号外Vol.314 平成27年8月16日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)気管支喘息を抑える新たな免疫応答機構を発見
2)動作中血流量が測定可能なウェアラブルタイプ 血流計

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 気管支喘息を抑える新たな免疫応答機構を発見

 
 
 
 
 
 
東京大学は7 月22日、気管支
喘息を抑える、新たな免疫応答
機構を発見したと発表しました。
この研究は、同大学医科学研究
所附属システム疾患モデル研究
センターシステムズバイオロジ
ー研究分野の中江進准教授と、
国立成育医療研究センター研究
所との共同研究よるものです。
研究成果は、米科学雑誌
「Immunity」に7 月21日付けで
公開されています。
気管支喘息患者さんは、現在
世界で3億人以上いるとされ、
年々増加の一途を辿っています。
ステロイド やβ-アドレナリン
受容体選択的刺激薬の吸入によ
る対症療法によって気管支喘息
による死亡率は以前より減少し
ているものの、未だ年間25万人
もの患者さんが死亡しています。
気管支喘息は薬剤吸入により
一時的に症状を抑えることはで
きますが、完治はできないため、
長期間薬剤の継続投与が必要と
なっています。そのため、完治
を目指す新たな治療法の開発が
望まれていました。
近年、欧米ではリウマチなど
の自己免疫疾患や臓器移植での
拒絶応答を抑える新しい治療法
として、炎症抑制機能を持つ
制御性T細胞の移植が行われ、
その有効性が示されています。
制御性T細胞の移植は、気管支
喘息などのアレルギー疾患にお
いても有効な治療法として期待
されていますが、血中から取れ
る制御性T細胞は非常にわずか
であるのに対し、この治療には、
大量の制御性T細胞が必要とな
ることが難点だったということ
です。
研究グループは、マウスに蛋
白質分解酵素を吸入させると、
肺胞上皮細胞からインターロイ
キン33(IL-33 )が放出され、
このIL-33 が免疫細胞である
自然リンパ球や好塩基球を活性
化することにより、気管支喘息
に似た気道炎症を誘発すること
を明らかにしました。この蛋白
質分解酵素によるマウスの気道
炎症は、制御性T細胞を移植す
ることで抑制でき、逆に制御性
T細胞を除去すると重症化する
ことも判明したそうです。
これらのことから、気管支
喘息の抑制における制御性T細
胞の重要性を再確認しました。
また、マウスを使った検証によ
り、マスト細胞に気管支喘息の
抑制機能があることを、新たに
発見したそうです。
更に、試験管内でマスト細胞と
T細胞を混合し、そこにIL-33
を加えることによって制御性T
細胞だけを増やすことに成功し
ました。その際、IL-33 がマス
ト細胞を刺激し、マスト細胞か
らインターロイキン2 (IL-2)
という分子を誘導することを
解明しました。このマスト細胞
からのIL-2が、マスト細胞とT
細胞の細胞間接着分子と結合す
ることによって、制御性T細胞
だけを選択的に誘導できること
が発見されました。
これらの成果が、アレルギー
や自己免疫疾患、臓器移植での
拒絶応答に対する新たな治療法
の開発に寄与することが期待さ
れています。

気管支喘息に関する動画です。



 
 
 
 
喜代さんが、開発に寄与する。


 
 
 
 
 
 
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2】 動作中血流量が測定可能なウェアラブルタイプ 血流計

 
 
 
 
 
 
パイオニアは7 月21日、体を
傷つけることなく、動きながら
血流量の測定が可能なウェアラ
ブルタイプの「研究用レーザ血
流計」を発売しました。同製品
は小型血流センサー素子を内蔵
したプローブを、手・脚などに
接触させることで血流量の測定
ができます。プローブ先端には
クリップが付いており、測定
部位に挟み込むことで、指や耳
たぶなど突起した部位での測定
を容易に行うことが可能です。
小型なため、持ち運びができ、
Bluetooth でのワイヤレス接続
またはUSB 接続によりデータを
PCなどへ転送することができま
す。また、ケーブルをファイバ
レスにすることで、測定結果の
データノイズを低減し、動きな
がらでも安定した血流量計測が
可能となっています。
計測には本体と専用プローブ
が必要となり、いずれもオープ
ン価格となっています。なお、
同製品は研究用であるため、医
療機器として臨床で使用する事
はできません。

パイオニアが開発した研究用携帯

血流計についての動画です。



 
 
 
医療機器の危機が迫る。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記
気管支喘息を抑える、新たな
免疫応答機構を発見というのは、
素晴らしい業績と言えましょう。
喘息は、アレルギーで起こると
いう事までは、分かっていても
その詳細なメカニズムは、解明
されていませんでした。試験管
内でマスト細胞とT細胞を混合
し、そこにIL-33 を加えること
によって制御性T細胞だけを増
やすことに成功し、その際、IL
-33 がマスト細胞を刺激し、マ
スト細胞からインターロイキン
2 (IL-2)という分子を誘導す
ることを解明したのは素晴らし
いの一言に尽きます。このマス
ト細胞からのIL-2が、マスト
細胞とT細胞の細胞間接着分子
と結合することによって、制御
性T細胞だけを選択的に誘導で
きることが発見されて、少ない
量の制御性T細胞しかとれない
問題も解決しました。
「研究用レーザ血流計」は、
研究用であるため、医療機器と
して臨床で使用する事はできな
いと言っても、その内、臨床で
使用できる機器が開発されるの
は、間違いないと思います。

私用でこの仕様の「研究用レ
ーザ血流計」を使用する。笑

 
 
 
 
 
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