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診療マル秘裏話  号外Vol.310 平成27年8月11日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)炎症性腸疾患の発症を防ぐ鍵となる蛋白質発見
2)急性腎障害のマウスに細胞移植して症状を軽減

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 炎症性腸疾患の発症を防ぐ鍵となる蛋白質発見

 
 
 
 
 
激しい腹痛や下痢などを伴う
難病のクローン病や潰瘍性大腸
炎の発症を防ぐ鍵となる蛋白質
を、神戸大の研究グループが、
世界で初めて確認しました。
この蛋白質が発症を抑止する
仕組みの一端も解明しました。
予防薬や治療薬開発への貢献が
期待できるそうです。研究成果
は米科学アカデミー紀要電子版
に掲載されます。

同大大学院医学研究科の的崎
尚(たかし)教授と村田 陽二
准教授らの研究グループの成果
です。

クローン病や潰瘍性大腸炎は、
腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍
が生じる原因不明の病気で、と
もに、医療費助成対象の「指定
難病」です。国内では20~3
0代を中心に発症し、患者数は
合わせて約20万人に上るとさ
れています。炎症を抑える薬は、
ありますが、根本的な治療薬は
まだ開発されていません。

的崎教授らは以前、腸の内側
を覆う腸上皮細胞の表面にある
「微絨毛(じゅうもう)」とい
う細かな突起から「SAP-1」
という蛋白質を発見していまし
た。今回、その機能を調べるた
め、マウスの腸上皮細胞からS
AP-1を除去した所、腸炎の
発症率と重症度が著しく高まる
ことを確認しました。

さらに、SAP-1が、同じ
く微絨毛にある「CEACAM
20」という蛋白質の機能を抑
えることで、腸炎の発症を防い
でいる可能性が高いことも判明
したそうです。

研究を主に進めた村田准教授
は「SAP-1やCEACAM
20の機能を制御する化合物の
考案が、新規の薬の開発につな
がると期待している。創薬に向
けた研究を進めたい」と話して
います。

コーヒー好きの炎症性腸疾患の

患者さんの対策について述べて

います。私は、ほうじ茶や玄米茶

より、カフェインレスの麦茶をお勧め

します。



 
 
 
 
緒方洪庵が考案した公安のあ
り方。笑

 
 
 
 
 
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2】 急性腎障害のマウスに細胞移植して症状を軽減

 
 
 
 
 
腎臓の元になる細胞をヒトi
PS細胞(人工多能性幹細胞)
で作製し、急性腎障害のマウス
に移植して症状を軽減すること
に、京都大iPS細胞研究所の
長船健二教授やアステラス製薬
などの研究グループが成功しま
した。急性腎障害の治療法につ
ながる成果で、米科学誌ステム・
セルズ・トランスレーショナル・
メディシンに21日発表しまし
た。

急性腎障害は腎臓の機能が短
時間で急激に低下する病気で、
合併症などで亡くなる患者さん
が多いことが知られています。
根本的な治療法がないため、腎
機能が完全に回復せず、透析が
必要な慢性腎不全になるケース
もあります。

長船教授らは、ヒトiPS
細胞に蛋白質と化合物を段階的
に計6種類加えて腎臓の元にな
る細胞を作製しました。急性腎
障害を患うマウスの腎臓の被膜
下に移植したところ、腎機能の
低下で増える老廃物の量が抑え
られたほか、腎臓組織の硬化や
尿細管の拡大など腎障害特有の
症状がほとんどないことを確認
しました。移植した細胞から、
腎臓のダメージを軽減したり、
回復を促したりする、蛋白質が
分泌されるためとみています。

長船教授は「腎疾患でも細胞
移植療法を開発できる可能性が
ある。移植細胞から出る成分の
うち最も有効な蛋白質が分かれ
ば、急性腎障害の治療薬になり
得る」と話しています。

この幹細胞移植のニュース動画

です。



 
 
 
異色の細胞移植療法。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
炎症性腸疾患の発症を防ぐ鍵
となる蛋白質が発見されたのは、
画期的な発見と言えましょう。
これらの蛋白質の制御を行う
新規の薬の開発にぜひつなげて
欲しいものです。それが実現す
れば、炎症性腸疾患の患者さん
の大きな福音となる事でしょう。
腎臓の元になる細胞をヒトi
PS細胞(人工多能性幹細胞)
で作製し、急性腎障害のマウス
に移植して症状を軽減すること
に成功したのは、快挙と言える
でしょう。早期の臨床試験実施
を期待しております。

生魚の調理に至るまでの制御
を習う。笑

 
 
 
 
 
 
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