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診療マル秘裏話   号外Vol.308 平成27年8月9日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)線虫体内の細胞機能を制御できる分子複合体を開発
2)脊髄損傷による、運動機能低下を改善させる蛋白質

 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 線虫体内の細胞機能を制御できる分子複合体を開発
 
 
 
 
産業技術総合研究所(産総研)
は、光によって発熱できるカー
ボンナノチューブ(CNT )と特定
の温度で、内包分子を放出する
温度感受性リポソームを組み合
わせて、線虫Caenorhabditis
elegans体内の細胞機能を制御
できる分子複合体( ナノロボッ
ト)を開発したと発表しました。

同成果は、産総研 ナノ材料
研究部門の都 英次郎 主任研究
員らと、バイオメディカル研究
部門の戸井基道 研究グループ
長、大阪府立大学 大学院工学
研究科の河野 健司 教授らによ
るものです。詳細は、ドイツの
化学誌「Angewandte Chemie
International Edition 」に
掲載されました。

カーボンナノチューブ(CNT)
は、そのまま水中に分散させよ
うとすると、強い分子間の相互
作用により束状や粒状に凝集し
てしまいますが今回の研究では、
CNT の光発熱特性を、最大限に
利用し、かつ、リポソームと組
み合わせて分子複合体を作製す
ることを目的に、アビジンやポ
リエチレングリコール(PEG )、
リン脂質(PL)から、構成される
分子(アビジン-PEG-PL )を単層
CNT の表面にコーティングし、
水中へ分散させ、温度感受性を
与えたリポソームの自己組織化
を利用しCNT とリポソームから
なる分子複合体を作製したとい
うことです。

この分子複合体はナノスケー
ルのロボットに例えられる「ナ
ノロボット」に相当し、近赤外
領域の光エネルギーを与えると
内包している分子(薬物など)を
放出し、この薬物により、細胞
機能を制御できることから、お
よそ1000個の細胞からなる線虫
を対象に、ナノロボットの運動
抑制効果の検証を行った結果、
近赤外レーザー光を照射すると、
線虫の動きが鈍化していき、最
終的には停止することを確認し
たそうです。

また、細胞毒性と生体適合性
を調べたところ、問題ないこと
が判明したほか、CNT の表面に
結合したリポゾームが生体適合
性を向上させることも明らかに
なったそうです。

なお研究グループでは今後、
今回の技術の応用として、生体
組織のごく限られた領域だけに
存在する細胞機能を個々に調べ
ることで、ガンや免疫疾患など
の分子・細胞レベルでの、病態
解明につながる研究用ツールの
開発を目指したいとするほか、
生体内におけるナノ物質の健康
面への影響は不明瞭な点もある
ため、CNT を用いて作製するさ
まざまな物質の細胞毒性評価や
生体適合性評価を進め、生体内
で安心・安全に利用できる材料
やシステムの開発を目指すとし
ています。

カーボンナノチューブについて

解説している動画です。



 
 
生体内の生態が明らかになり、
聖体を得るために、整体を受け
た。笑

 
 
 
 
 
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2】 脊髄損傷による、運動機能低下を改善させる蛋白質

 
 
 
 
 
脊髄損傷による運動機能低下
を改善させる蛋白質「ビメンチ
ン」が神経細胞に働き掛ける際
の仕組みを、富山大和漢医薬学
総合研究所(富山市)の東田
(とうだ)千尋准教授(49)
=神経機能学=と同大大学院生
の執行(しぎょう)美智子さん
(28)らの研究グループが、
解明しました。

認知症など神経変性疾患の新
たな治療法確立につながる可能
性があるといい、14日、英科学
誌「サイエンティフィック・リ
ポーツ」電子版で発表しました。

東田准教授らの、これまでの
研究では、脊髄損傷のマウスを
使った実験で、脊髄にある中枢
神経に含まれる細胞「アストロ
サイト」内のビメンチンの分泌
量が増えると、損傷した神経の
線に当たる「軸索」が再生し、
運動機能の改善に効果がある事
を突き止めています。しかし、
ビメンチンが、神経細胞にどう
作用しているかは明らかにされ
ていませんでした。

今回、マウスの脳細胞を使い
研究した結果、ビメンチンが、
神経細胞内の、「インスリン様
成長因子1」と呼ばれる蛋白質
受容体と直接結合し、リン酸化
していることを証明しました。
これが、軸索の再生に作用して
いることを突き止めました。

研究グループは、ビメンチン
が神経細胞を活性化させる効果
を持っており、認知症、脳挫傷
などの神経変性疾患への治療の
応用に期待できると結論づけま
した。

執行さんは、「ビメンチンと
蛋白質受容体との直接結合は、
これまでの定説を覆す、非常に
ユニークな現象。細かいメカニ
ズムも証明できた」と意義を説
いています。

脊髄損傷の再生医療の第一人者

の岡野教授の動画です。



 
 
 
 
定説で貞節を守った。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
光によって発熱できるカー
ボンナノチューブ(CNT )と特定
の温度で、内包分子を放出する
温度感受性リポソームを組み合
わせて、線虫Caenorhabditis
elegans体内の細胞機能を制御
できる分子複合体( ナノロボッ
ト)を開発できたのは、画期的
な発明と言えましょう。ぜひ、
今回の技術の応用として、生体
組織のごく限られた領域だけに
存在する細胞機能を個々に調べ
ることで、ガンや免疫疾患など
の分子・細胞レベルでの、病態
解明につながる研究用ツールの
開発につなげて欲しいものです。
脊髄損傷による運動機能低下
を改善させる蛋白質「ビメンチ
ン」が神経細胞に働き掛ける際
の仕組みが解明されたのは、喜
ぶべき業績であると思います。
脊髄損傷のみならず、認知症
など神経変性疾患の新たな治療
法確立につながる可能性がある
のは、臨床応用が楽しみと言え
るでしょう。

ココ壱番屋のカレーを個々に
調査する。笑

 
 
 
 
 
 
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