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2016-05-27 01:42:18

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診療マル秘裏話   号外Vol.306 平成27年8月7日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1)小児の救急部プランは脳卒中症状迅速診断に有用
2)ブラザー工業がヘッドマウントデイスプレーの新製品販売予定

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 小児の救急部プランは脳卒中症状迅速診断に有用

 
 
 
 
 
米国心臓協会(AHA) は7月2
日、小児に対する救急部プラン
は脳卒中症状の迅速診断に有用
との研究結果を「Stroke」誌に
掲載し、同会ホームページで、
紹介しました。

紹介されたのは米ヴァンダー
ビルド大学Monroe Carell Jr
小児病院(テネシー州ナッシュ
ビル)からの論文です。同院で
は脳卒中様症状で救急受診した
小児患者さんを15分以内に神経
科レジデントが診察し、大半の
児に迅速にMRI 撮影を行う「脳
卒中アラート」プランを設定し
ています。

今回の論文では、2011年4月~
14年10月に脳卒中様症状で受診
した患児124 例(平均11歳)を
このプランで診察した結果をレ
ビューしました。

124 例のうち24%は脳卒中、
2%は一過性脳虚血発作(TIA)
でした。神経学的症状に関連す
る複合型片頭痛は17%の児に、
てんかん症状は15%に見られま
した。14%の児は髄膜炎や脳炎、
腫瘍などの重篤な疾患と診断さ
れました。脳卒中またはTIA が
確認された児のうち、13%には
鎌型赤血球貧血症あるいは先天
性心疾患が確認されました。最
もよくみられた症状は衰弱(65
%)、精神状態の変化(44%)、
頭痛(37%)でした。

救急部到着から神経科医受診
までにかかった時間は中央値で
28分であり、照会からベッドサ
イドでの神経科医の診察までの
時間は中央値7分でした。 救急
部到着からMRI 撮影までは平均
約94分、同じく救急部到着から
CT撮影までは59分が経過してい
ました。

論文筆頭執筆者のLori Jordan
氏は「成人脳卒中に対する迅速
対応策は既にあるが、小児脳卒
中では画像検査が遅れて診断に
時間が長くかかる。最近では、
小児脳卒中に対する院内対応に
は12.7時間の遅れが出るとのカ
ナダからの報告もあった」と
指摘しました。

今回のプランで迅速なMRI の
開始が可能だったことから、
「患者が何歳か、どう評価され
ているかに関わらず、脳卒中の
症状を認識しその可能性を考慮
しなければならない」と指摘し
ています。

9歳の時に脳梗塞を患った少女

のリハビリ動画です。



 
 
 
氷菓の評価。笑

 
 
 
 
 
 
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2】 )ブラザー工業がヘッドマウントデイスプレーの新製品販売予定

 
 
 
 
 
ブラザー工業株式会社は7 月
13日、同社国内販売子会社のブ
ラザー販売株式会社が、ヘッド
マウントディスプレー
「AiRScouter」(エアスカウタ
ー)の新製品として、業務モデ
ル「WD-200A」を7月下旬に、
医療モデル「WD-250A 」を10月
下旬にそれぞれ発売すると発表
しました。
同製品は、東京大学との共同
研究のもと、画像の見やすさや
自然な装着感など、さまざまな
改良が施されています。同日行
われた発表記者会見には、共同
研究メンバーの1人でもある、
東京大学医学部附属病院22世紀
医療センター腎疾患総合医療学
講座の花房 規男特任准教授が
出席しました。 開発の経緯や
今後の展望を語りました。
透析が専門の花房氏は「近年、
患者さんへの針刺しが難しくな
ってきている、一人のスタッフ
が大勢の患者さんに針を刺さな
くてはならないなど、(受け入
れ側の)問題点もあります」と
現状を語りました。
こうした中、安全・確実に
穿刺が行うことができ、患者さ
んへのメリットだけでなく、
透析室の円滑な運営にも重要な
役割を担うと考えられているの
が、エコーガイドを用いた針刺
しです。 しかし、このやり方
にも問題はありました、と花房
氏。「エコーガイドのモニター
を見ると、針を刺す場所と視線
が異なってしまいます。これは、
初心者だけでなく中級者・上級
者にとっても問題となります」。
花房氏は、このことが、エコー
ガイドの普及が遅れるひとつの
要因となっているのではないか
と考察しました。ヘッドマウン
トディスプレーによって解消で
きないかと考えたとそうです。
一世代前のメガネ型のヘッド
マウントディスプレー( WD-10
0G/100A )は、こうした問題の
解消に一定の成果を見せました。
しかし、臨床現場で使用するに
は、「装置の小型化」と「穿刺
の違和感」の面で改善すべき点
があったと花房氏は言います。
「旧タイプはDVI 入力で、バッ
テリーを別途積まなければなら
ず、複雑な構成が必要でした。
また、私もメガネをかけていま
すが、旧タイプではメガネを外
す必要がありました」
その改良型となる「WD-200A」
「WD-250A 」は、コントロール
ボックスを大幅に小型化しまし
た。「WD-250A 」では入力方式
を汎用性の高いHDMIとビデオ
端子としたことで、多くの医療
機器に簡単に接続できるように
なりました。さらに、メガネ型
からヘッドバンド型にすること
で、装着時の問題もクリアしま
した。
施術中の、良好な視野・視線
移動を可能とするためには、ピ
ント調節機能も重要と花房氏は
語っています。「穿刺点とエコ
ーの画面が前後にずれてしまう
と、ピントを前と後ろにずらさ
なければなりません。旧タイプ
にもピント調整機能はついてい
ましたが、新型では本体と全面
にダイヤルを置き、ピント合わ
せが容易になりました」
同製品を含めたウェアラブル
ディスプレイの将来について、
花房氏は医療領域での利用拡大
に期待を寄せています。「両手
で作業しながら画面情報を見な
くてはならない場面は、医療
現場にたくさんあります。他の
領域においてもヘッドマウント
ディスプレーが有用なのではな
いでしょうか」と花房氏は、言
っています。

ソニーのヘッドマウントディスプレー

のプロモーションビデオです。



 
 
 
各題で拡大解釈する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

 
小児に対する、救急部プラン
は脳卒中症状の迅速診断に有用
であるという研究結果が得られ
たのは、素晴らしいことです。
小児の脳卒中では、片麻痺な
ど深刻な後遺症を抱えて人生を
過ごさなければならないことを
考慮して、最大限、迅速に診断
する必要があります。
両手で作業しながら画面情報
を見なくてはならない場面は、
医療現場にたくさんあるという
のは、事実です。他の領域にお
いてもヘッドマウントディスプ
レーの有用性を生かして使って
頂きたいと思います。

スカウターで画面情報を見る
のは、あしたのジョーほう。笑

 
 
 
 
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