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診療マル秘裏話   号外Vol.299 平成27年7月29日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)記憶思考テストの低スコアがAD病診断の前兆
2)ガンペプチドワクチンの国内第3相臨床試験

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 記憶思考テストの低スコアがAD病診断の前兆

 
 
 
 
 
米国神経学会(AAN)は6月24
日、最大18年前の記憶思考テス
トの低スコアがアルツハイマー
病診断の前兆となることを示唆
する研究を紹介しました。
Neurology 誌に掲載された論文
です。

研究では、シカゴ在住で非ア
ルツハイマー病のヨーロッパ系
米国人とアフリカ系米国人2125
例(平均73歳)を対象に3年毎
に、18年間、記憶思考テストを
実施しました。期間中にアルツ
ハイマー型認知症を発症した
患者さん(アフリカ系米国人23
%、ヨーロッパ系米国人17%)
について分析を行いました。

その結果、記憶思考テストス
コアが全般に低かった人のアル
ツハイマー病発症リスクは高い
ことが分かりました。研究初年
のスコアの低かった人は、スコ
アの高かった人に比べてのちに
アルツハイマー病と診断される
リスクが10倍高く、標準偏差が
1低くなるごとにオッズが10ポ
イントずつ増加しました。

最終評価が行われる13-18 年
前に完了したテストデーターを
分析すると、標準認知テストス
コアの1単位低下は将来の認知
症リスクの85%増大に関連して
いました(相対リスク1.85)。

研究著者で、米ラッシュ大学
医療センターのKumar B. Rajan
氏は、「アルツハイマー病症状
の前兆となる記憶思考テストの
変化は10~20年も前から始まる
ようだ。低スコアが認められた
13~18年後の結果からは、認知
機能のわずかな低下が将来のリ
スクにいかに影響しているかが
示唆される」とコメントしまし
た。

さらに「アルツハイマー病の
発症は、一般に、記憶や思考の
機能障害に先行して特定の身体
的、生物学的変化が起こると考
えられている。そうであるなら
ば、このプロセスは非常に長い
時間を経て起きている可能性が
ある。病気の予防には中年頃の
プロセスについて理解を深める
必要がある」と述べています。

フラッシュナンバーの記憶テスト

です。私は6ケタまでできました。



 
 
 
嗜好品に対する思考。笑

 
 
 
 
 
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2】 ガンペプチドワクチンの国内第3相臨床試験

 
 
 
 
富士フイルムは6日、テーラ
ーメイド型ガンペプチドワクチ
ン「ITK-1」の前立腺ガン
を対象とする、国内第3相臨床
試験(P3試験)で第三者機関
である効果安全性評価委員会の
中間解析評価で、安全性と一定
の効果が確認され、試験継続が
認められたと発表しました。
富士フイルムとしては2017
年内の治験終了を計画していま
す。

ITK-1は久留米大学発ベ
ンチャーのグリーンペプタイド
からの導入品です。多くのガン
で発現しているペプチド12種
の中から、血液検査により患者
さんに最も適したペプチドを
選択して組み合わせて投与しま
す。患者さんがすでに持ってい
るガン細胞に対する免疫機能を
特異的に刺激することで、迅速
に免疫機能を活性化させること
から、従来のガンワクチンを上
回る効果が期待されています。

富士フイルムは13年8月か
らITK-1の前立腺ガンを
対象とした国内P3を開始して
いました。

ガンペプチド療法に関する講演

動画です。



 
 
 
 
昨日の免疫機能を測定する。


 
 
 
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編集後記

 
アルツハイマー病症状の前兆
となる記憶思考テストの変化は
10~20年も前から始まるという
事実には愕然としました。この
病気を早期に徴候を把握できれ
ば、何らかの、進行を遅らせる
方策がとれるのでは、ないでし
ょうか?顕在化の10~20年も前
から潜んでいるというのは本当
に恐ろしい病気であると感じま
した。
テーラーメイド型ガンペプチ
ドワクチン「ITK-1」の
前立腺ガンを対象とする、国内
第3相臨床試験(P3試験)で
第三者機関である、効果安全性
評価委員会の中間解析評価で、
安全性と一定の効果が確認され、
試験継続が認められたのは喜ぶ
べきことであると私は考えてい
ます。臨床試験が無事終了して
その後に、実際の臨床で使える
ようになるには、まだ時間がか
かるものだと思いますが、今後
の研究成果に期待したいと思い
ます。

高価な硬貨を購入する効果。


 
 
 
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