最新号より300号前のメルマガ

  1. Home
  2. 最新号より300号前のメルマガ

2016-05-14 01:57:11

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
診療マル秘裏話 Vol.349 平成22年8月12日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次
1)  発生や生命維持に不可欠である極小遺伝子
2) 精子幹細胞を効率よく増やして不妊を回避

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
 
1】 発生や生命維持に不可欠である極小遺伝子

 
 
 
 
 
生命活動に大きな役割を果た
さない「遺伝子のごみ」と考え
られてきた小さな遺伝子が発生
や生命維持に不可欠であること
を、自然科学研究機構基礎生物
学研究所(愛知県岡崎市)のチ
ームがショウジョウバエで初め
て突き止め米科学誌サイエンス
に発表しました。

生命活動を支える多様な蛋白
質は、遺伝子の情報を基に平均
400個のアミノ酸が連なって
作られます。 それより小さい
極小蛋白質は「ペプチド」と呼
ばれます。

同研究所の、影山裕二・特任
助教(分子遺伝学)らはわずか
11個のアミノ酸からなる世界
最小のペプチドを作る「pri
遺伝子」を07年に発見しまし
た。 その機能をショウジョウ
バエで詳しく調べました。

pri遺伝子には、幼虫がは
い回るのに、欠かせない腹側の
突起構造を作る遺伝子が働き出
すスイッチの役割があり、さな
ぎから成虫になるなどの段階で
重要な役割を担っていました。
先天的にこの遺伝子を持たない
ショウジョウバエはふ化せず卵
の段階で死に、発生にも深くか
かわっていました。

従来の遺伝子研究は、大きい
蛋白質を作る遺伝子が主な対象
でした。一方で、ペプチドを作
るこうした極小遺伝子はヒトに
も推定3000個あるとされま
すが、機能はほとんど分かって
ません。影山さんは「新分野と
して今後、様々な未知の機能が
見つかるかもしれない」という
ことです。ペプチドが生体内で
示す血圧降下や中性脂肪低下等
の作用を食品・医薬品に応用す
る研究が進んでおり、この遺伝
子群の研究が、開発を促進する
可能性もあるということです。

モデル生物としてのショウジョウバエ

について解説している動画です。

 


 
 
 
 
昨日未知の機能が見つかった。


 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
2】 精子幹細胞を効率よく増やして不妊を回避

 
 
 
 
 
ショウジョウバエに、精子を
つくる幹細胞を効率よく増やし
て不妊を回避するメカニズムが
あることが、7月26日までの
自然科学研究機構 基礎生物学
研究所(愛知県岡崎市)の小林
悟(こばやし・さとる)教授ら
の研究で分かりました。米科学
アカデミー紀要電子版に掲載さ
れます。

小林教授は「人の不妊治療の
研究に役立つ可能性がある」と
話しています。

研究チームによると、多くの
生物の精巣には「ニッチ細胞」
と呼ばれる細胞があり、それに
接する始原生殖細胞が、精子幹
細胞になり、精子をつくり出し
ています。不妊の一部は、病気
などで始原生殖細胞が減少して
起きると考えられています。

研究チームは今回、ショウジ
ョウバエにニッチ細胞を増やす
遺伝子と、減らす遺伝子を発見
しました。通常は二つの遺伝子
の働きが保たれ、一定数の精子
が生み出されていました。

一方、始原生殖細胞が減少す
ると、ニッチ細胞を減らす遺伝
子の働きが抑制されて、ニッチ
細胞が増加し、始原生殖細胞が
精子幹細胞になるのを助けてい
ました。

こうした結果から、効率よく
精子幹細胞がつくられるように
なり、不妊を回避するメカニズ
ムが働いていたと結論付けまし
た。

妊娠と不妊について分かりやすく

講義されている動画です。



 
 
 
 
 
生死を誓詞した精子たち。笑

 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
編集後記

いずれもショウジョウバエの
研究で明らかになったので臨床
応用するにはまだ時間がかかり
そうです。血圧やコレステロー
ル、中性脂肪などが簡単にペプ
チドの研究からコントロールさ
れるようになれば、画期的な薬
も生まれることでしょう。
X染色体の劣化から、精子を作
る機能が人間でも衰えてきてい
るということが明らかになって
います。今後ますます男性側の
要因による不妊症の発症が多く
なると考えられ早く治療に応用
されることが望まれます。

車の劣化からレッカー移動。笑

 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。

 
 
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント

コメント

コメントがありません。お気軽にどうぞ。