最新号より100号前のメルマガ

2016-05-09 01:37:53

カテゴリー:ブログ

エベレスト

藤田のブログランキングアップにご協力お願いします。
以下のバナーをぽちっとクリックお願いします。



美白·美肌ブログランキングへ

 
 
診療マル秘裏話 Vol.548 平成26年6月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次

1) 血管の老化が筋肉エネルギー消費を妨げる
2)新たなメカニズムで、誘導されている喘息

 
 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】血管の老化が筋肉エネルギー消費を妨げる

 
 
 
 
新潟大学大学院医歯学総合
研究科の南野徹教授の研究チ
ームは、血管の老化が、筋肉
エネルギー消費を妨げるとい
う、新たな現象を突き止めま
した。血管の老化が内臓脂肪
の蓄積を促し、肥満や糖尿病
をさらに悪化させる可能性が
あるとしています。動物実験
による成果ですが血管の健常
性維持という新たな治療戦略
や、機能性食材による肥満へ
の悪循環を断ち切る予防法の
開発に、つながる成果となり
ます。

研究チームはこれまで肥満、
糖尿病やメタボリックシンド
ロームにおいて、動脈硬化に
ともなう合併症として血管の
老化が進むことを研究で明ら
かにしており疾患と血管老化
の関連性を、追求しました。
血管の老化が疾患を悪化させ
ることを突き止めました。

通常、筋肉では、血流から
糖を取り込み細胞内の小器官
ミトコンドリアでエネルギー
を作り出します。しかし、高
カロリーの食事を摂取させた
糖尿病病態モデルマウスでは、
血管細胞が老化することで、
筋肉への糖輸送や、筋肉での
ミトコンドリアの合成能力に
障害を受けることを分子レベ
ルで確認しました。

研究チームは、細胞老化に
深く関与している分子p53
に着目しました。肥満・糖尿
病モデルマウスで機能解析を
行いました。p53は、ガン
抑制分子として、知られてい
ます。血管細胞だけでp53
が欠損する(血管老化抑制)
マウスを作製し、高カロリー
食を投与しました。 野生型
糖尿病マウスと比較すると、
糖代謝機能の悪化度と肥満の
具合が抑えられることがわか
りました。

この知見をもとに血管細胞
でp53が糖代謝機能の変化
過程で、どのような機能を果
たしているのか高カロリー食
を与え調べると、野生型に比
べ血管老化抑制マウスでは、
酸素消費量、筋肉への糖の取
り込み量が高く、血管内の糖
輸送能力、ミトコンドリアの
合成に関わる機能も抑制され
ませんでした。

こうしたデータの解析から、
p53の活性化が血管細胞で
のミトコンドリアの合成を促
す、一酸化チッ素(NO)の
産生の経路を妨げるとともに、
筋肉細胞への糖輸送経路とい
う、2つの経路に障害を与え
るため、余剰となったカロリ
ーが内臓脂肪として蓄積され
ました。脂肪組織で炎症が生
じ、肥満や糖尿病のさらなる
進行に、つながると話してい
ます。

P53がガン抑制として働
くため、その遺伝子を標的と
する薬剤開発は難しい。そこ
で今回の成果は血管老化防止
に、焦点を当てた食品素材や
薬剤等新たな開発戦略を提示
する知見となるという事です。

なお、成果は、23日、米
科学雑誌「セル レポーツ」
電子版に公表されます。

老化防止の食品についての

動画です。植物油が良いと

されていますが、ωー6の多い

植物油は、よくありません。

例えば、ベニバナ油等。



 
 
 
 
 
生家で成果をつくり、聖歌
を歌いました。笑

 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
2】新たなメカニズムで誘導されている喘息

 
 
 
 
 
理化学研究所は5月16日、
イエダニ抗原やパイナップル
酵素に含まれるアレルゲン「
システインキナーゼ」による
喘息は、新たなメカニズムで
誘導されていることを明らか
にしました。近年、IgE 抗体
と肥満細胞を主体としたアレ
ルギー反応とは別に、ナチュ
ラルヘルパー(NH)細胞が、
関与する経路がある事が注目
されており、この経路に好塩
基球とインターロイキン-4(
IL-4)が大きく関与している
ことを見出しました。 理研
統合生命医科学研究センター
の久保允人氏ら、東京理科大
学総合研究機構の本村泰隆氏
ら、共同研究グループの成果
です。

研究グループは、マウスを
用いてアレルギー反応におけ
る好塩基球の役割を解析しま
した。好塩基球を欠損したマ
ウスと、好塩基球由来のIL-4
だけを欠くマウスに対し、シ
ステインキナーゼを点鼻投与
しました。通常のマウスであ
れば3日以内に肺に好酸球が
集まり、ムチン産生を誘導し
て喘息症状が起きますがこれ
らの欠損マウスには喘息症状
が起きず、好酸球の集積やム
チン産生も、見られませんで
した。

より詳しく調べると好塩基
球から、IL-4が産生されない
場合に、NH細胞のケモカイン
CCL11、IL-5、IL-13産生が、
抑制され、結果として好酸球
の集積やムチン産生が起こり
ませんでした。すなわち、シ
ステインキナーゼで誘導され
る喘息症状には、好塩基球か
らのIL-4産生によるNH細胞の
活性化が必要であることが、
分かりました。

研究グループは今回の知見
を基に、好塩基球やNH細胞を
標的とした新たなアレルギー
治療法の開発が期待できると
述べています。

気管支喘息について解説して

いる動画です。



 
 
 
 
高原で光源はあると公言し
た人が抗原を研究していた。


 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
 
 
編集後記

血管の老化がミトコンドリ
アの産生を妨げ、筋肉細胞へ
の糖の輸送経路も同時に妨げ
ていることなど夢にも思わな
かった事実です。さらにそこ
にガン抑制遺伝子p53 が積極
的に関わっているということ
が分かりました。何と複雑な
系を通じて内臓脂肪が蓄積さ
れているものだと感心しまし
た。しかし、良く考えてみる
とp53 が抑制されてガン細胞
が活性化すると栄養が、ガン
細胞に横取りされ、内臓脂肪
として蓄積できない事が容易
に想像できます。
気管支喘息も、すべて同じ
機序で起こっているのではな
いことが、よく分かりました。
新たなメカニズムは、新たな
治療法につながることを期待
しております。

内臓脂肪がp53 のせいでな
いぞう。笑

 
 
 
 
************************

このメールマガジンは以下の配信システムを利用して
発行しています。
解除の手続きは下記ページよりお願い致します。
「まぐまぐ」www.mag2.com/m/0000121810.html
(イジニイワト)

発行者名  医療法人永徳会 皿沼クリニック院長
藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
運営サイト www.eitokukaisalanuma.or.jp/ ご意見・ご感想・励ましのお便りお待ちしております。
sara2162@atlas.plala.or.jp このマガジンの掲載記事を無断で転載・使用すること
を禁じます。
ただしお友達への転送はご自由はご自由です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 
 

コメント