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診療マル秘裏話 Vol.448 平成24年6月28日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1)  「グレリン」の働きを抑える人工ペプチド
2) 間葉系幹細胞の移植で自己免疫疾患の治療

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 「グレリン」の働きを抑える人工ペプチド

 
 
 
 
埼玉大の坂井貴文(さかい・
たかふみ)教授らの研究チーム
は6月21日、食欲を刺激する
ホルモン「グレリン」の働きを
抑えるペプチド(アミノ酸化合
物)を人工的につくり出すこと
に、成功したと発表しました。
研究成果は、米科学アカデミー
紀要電子版に掲載されました。

坂井教授によると、将来的に
はメタボリック症候群に効果が
ある抗肥満薬を低コストで製造
することが期待できるとのこと
です。

グレリンは胃から分泌され、
受容体と結合することで摂食を
促します。坂井教授らは、高速
分子進化技術という手法を使い、
256億種のペプチドと、その
配列情報が記録されたDNAの
混合液を、細胞膜上の受容体に
振りかけるなどの作業を繰り返
しました。

これらの受容体と結び付いた
ペプチド数種類を取り出しグレ
リンを掛け合わせて解析すると、
既存の配列とは異なる新規の1
種類でグレリンが受容体と結合
しようとするのを阻む作用を持
っていることが判明しました。
このペプチドを投与したマウス
でも実際に抑制効果が認められ
ました。

坂井教授は、「まだ抑制する
効果は小さいが、改良で高めら
れる。今回の手法をさまざまな
受容体に応用できる可能性があ
る」と話しています。

食事で食べた脂肪分を便と共に

排泄するという作用機序の抗肥満

薬であるゼニカルの効果を示した

動画です。黒い油が便とともに、

排泄すると使用した人がいって

いました。この薬、FDAは認可し

ていますが、厚生労働省は認可

していないので、海外から個人で

輸入するようです。厚生労働省の

未認可の薬を内服しても、薬害が

起きた時、救済措置が得られませ

んのでご注意下さい。完全に自己

責任ということです。



 
 
 
 
主砲の手法。笑

 
 
 
 
 
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2】間葉系幹細胞の移植で自己免疫疾患の治療

 
 
 
 
 
骨髄や脂肪組織から採取され
る「間葉系幹細胞」の移植が、
糖尿病やリウマチ、強皮症など
の自己免疫疾患の治療につなが
る仕組みの一部を岡山大の秋山
謙太郎(あきやま・けんたろう)
助教(再生歯科医療学)のグル
ープが解明し、6月22日発表
しました。間葉系幹細胞は免疫
細胞を死滅させ過剰な免疫反応
を抑えていました。

グループは「より効果が高く、
副作用が少ない治療法の開発が
期待される」と話しています。

1型糖尿病等の自己免疫疾患
は、免疫細胞が体の組織を異物
と捉え、攻撃して起こります。
間葉系幹細胞は骨や筋肉、神経
などの細胞になる事ができます。
しかし、これまで何故治療効果
があるのか詳しい仕組みは不明
でした。

今回の研究では、移植された
間葉系幹細胞は特有の蛋白質を
出し、免疫を担当するT細胞を
呼び寄せて接触、T細胞を刺激
して細胞死を誘導していたこと
が判明しました。

ヒトでは、強皮症の患者に幹
細胞を移植後、T細胞の減少を
確かめました。

自己免疫疾患の大腸炎、強皮
症にしたマウスに、それぞれ幹
細胞を移植すると効果がありま
した。一方、特有の蛋白質と、
T細胞を刺激する物質が出ない
ようにした幹細胞を移植すると、
効果はほとんど見られませんで
した。

成果は米科学誌セル・ステム・
セルに発表されました。

間葉系幹細胞の一つ脂肪幹細胞

に関する動画です。



 
 
 
 
高価な効果。笑

 
 
 
 
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編集後記

抗肥満薬の開発には、世界中
の研究者がしのぎを削っていま
す。しかしマジンドール(商品
名サノレックス)以外には商品
化されていません。マジンドー
ルにも間質性肺炎などの副作用
があり、長期の安全性が保証さ
れていないのが実情です。グレ
リン受容体がグレリンと結合す
るのを阻害するペプチドの発見
は画期的と言えましょう。ただ
ペプチドであっても、副作用が
ある可能性は残っているので、
慎重に解析して商品化して欲し
いものです。 幹細胞の移植に
よりT細胞を刺激して細胞死を
誘導していたなんて本当に信じ
られない大発見と言えましょう。
早く自己免疫性疾患の治療に繋
げて欲しいものです。

担当が短刀を抜いた。笑

 
 
 
 
 
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