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診療マル秘裏話 Vol.348 平成22年8月5日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次
1) 乳ガンの再発率を下げる薬の選択
2) 表皮水疱症治療に骨髄移植が有効

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 乳ガンの再発率を下げる薬の選択

 
 
 
 
乳ガン患者さんの遺伝子を調べる
事で、再発予防に効果があり、価格
も低い薬を選ぶ手法を、中村祐輔・
東京大教授らが開発しました。四国
ガンセンター(松山市)など四国の
5医療機関で実際の治療に応用して
有効性を検証します。乳ガン手術後
の再発予防には、タモキシフェンと
アロマターゼ阻害剤という2タイプ
の薬が使われます。従来の研究では、
タモキシフェンを使う患者さんの2
0-30%が5年以内に再発し阻害
剤より効果がやや劣ることがわかっ
ていました。

研究チームは、タモキシフェンの
効果に患者さんで差があることに、
着目しました。徳島県で1986-
2007年に乳ガン手術を受け、タ
モキシフェンだけを投与された28
2人の患者さんを調べました。タモ
キシフェンは体内で分解され、ガン
に効く成分ができます。遺伝子の違
いによって、分解酵素の働きが弱い
患者さんは働きが「正常」「やや弱
い」患者さんに比べ、再発の危険性
が2.2-9.5倍高いという結果が
でました。

酵素の働きが弱いのは患者さんの
うち2割の人です。研究チームは「
残りの8割にタモキシフェンを投与
すれば、再発率が10%未満に抑え
られ、阻害剤よりも効果が高い」と
予測しました。 タモキシフェンは、
後発医薬品が発売され、価格が阻害
剤の10分の1程度のものもあり、
この手法を使えば年間110億円を
節約できると試算しています。

乳ガンの第一人者に聞く、注目の

診断法と治療法についての動画

です。



 
 
 
高価な薬が、効果があるとは限ら
ない。笑

 
 
 
 
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2】 表皮水疱症に骨髄移植が有効

 
 
 
 
皮膚が弱く、こすれると水ぶくれ
ができる難病「表皮水疱(すいほう)
症」治療に骨髄移植が有効である事
を阿部理一郎・北海道大講師の研究
チームが突き止め、米科学アカデミ
ー紀要に発表しました。これまでの
治療は対症療法が中心でしたが根治
の可能性が出てきました。患者さん
は、国内で500-600人程度と
推測され、87年に難病指定されま
した。

研究チームは、骨髄の中にあって
血液のもとになる造血幹細胞が皮膚
を含めさまざまな細胞になることに
注目しました。人工的に表皮水疱症
のマウスを作り、正常なマウスから
骨髄を移植しました。移植したマウ
ス20匹は、皮膚の症状が改善し、
移植後200日の時点での生存率は
73・7%でした。移植しなかった
マウス17匹の同時点での生存率は
27・5%でした。

表皮水疱症の悲惨さを伝える動画

です。



 
 
 
 
移植による異色の治療法。笑

 
 
 
 
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編集後記

ガンの手術後の再発の予防戦略は、
絶対に必要です。 再発予防戦略が
効果的だと患者さんの満足度は飛躍
的に上昇します。再発しても再手術
ができないことも多々あるのでは、
ないかと推測しています。 1回の
手術と術後予防戦略で完全に押さえ
込むことができれば、こんなにいい
ことはありません。欲をいえば日本
では積極的でない乳房再建術に力を
入れて頂きたいものです。ニコルス
キー現象陽性の表皮水疱症は、なか
なかやっかいな病気です。ただ骨髄
移植は、かなりリスクの高い治療法
なので、動物実験で成功しても臨床
試験での成果は難しい可能性が高い
と思います。ただ対症療法ではなく、
根治療法が見つかったことは偉大な
発見であったと言えるでしょう。

偉大な医大。笑

 
 
 
 
 
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