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2016-05-06 00:02:07

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診療マル秘裏話  号外Vol.294 平成27年7月24日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
 
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目次

1)染色体数異常は染色体早期の誤分離が原因
2)人工股関節を日本市場向けのデザインに改良

 
 
 
 
 
 
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 
 
 
医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 染色体数異常は染色体早期の誤分離が原因

 
 
 
 
 
理化学研究所などの国際研究
グループは、加齢による卵子の
染色体数異常は卵母細胞の減数
第1分裂における染色体の早期
の誤った分離が主要な原因であ
ることを突き止めました。

卵母細胞では通常、母方と父
方の配偶子に由来する、2対の
染色体(相同染色体)からなる
二価染色体から減数第1分裂し
ます。しかし老化した卵母細胞
では二価染色体が減数分裂前に
分離した一価染色体による卵子
への配分(均等早期分配)が、
染色体数異常につながっていま
した。一価染色体は染色体配分
の誤りを起こしやすいそうです。

これは、マウスによる実験で
得られた成果で更に老化マウス
では300以上の卵母細胞のう
ち20細胞から一価染色体分離
による染色体数の誤りがあった
のに対し、若いマウスからは見
つかりませんでした。減数第1
分裂の一価染色体による分配の
誤りは、父母両方の染色体から
の複製(姉妹染色分体)を分配
する均等早期分配、父母いずれ
かの染色体からの姉妹染色分体
を分配する不均等早期分配、
父母の染色体が分かれない不分
離に分類されます。

マウスの実験では、均等早期
分配による染色体数異常が全体
の8割でした。 この均等早期
分配は減数第一分裂の誤りです
が、減数第2分裂後の染色体数
異常につながります。老化する
と二価染色体を維持する染色体
接着因子コヒーシンの量が減少
するためということです。

卵子の染色体数異常は、受精
してもほとんどが出産までいた
らず、出産しても流産胚やダウ
ン症などの染色体数異常による
先天性疾患の要因となります。

理化学研究所の研究員が実際の

卵母細胞における染色体の分かれ

方について解説しています。



 
 
 
 
廊下を老化したマウスが走っ
た。

 
 
 
 
 
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2】 人工股関節を日本市場向けのデザインに改良

 
 
 
 
独系医療機器メーカーのビー
・ブラウンエースクラップは、
このほど、欧州で培われた技術
をもとに、日本市場にフィット
した製品やサービスを提供する
新プロジェクト「FitJap
an」をスタートしたと発表し
ました。第1弾として日本市場
向けに改良した人工股関節を7
月から発売します。 初年度の
1500ユニットの販売を計画
しています。

新製品「バイコンタクトEス
テム」は人工股関節のうち大腿
骨の役割をする、大腿骨ステム
部分です。

従来品の基本コンセプトは、
踏襲しながら、近年の手術トレ
ンドに合わせ、さらに日本人の
骨形態に対応するデザインに、
改良しました。近年の手術トレ
ンドである、MIS(最小侵襲
手術)手法の考えから、筋組織
への侵襲の少ない手法に対応す
るよう、専用の手術器具機器に
も工夫を施しています。

人工股関節置換術の実際を動画

にしたものです。



 
 
 
 
信州大学で、手術の侵襲に対
する講義を行う。笑

 
 
 
 
 
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編集後記
加齢による、卵子の染色体数
異常は卵母細胞の減数第1分裂
における染色体の早期の誤った
分離が主要な原因であることが
分かったのは、素晴らしいこと
です。やはり、晩産化を避ける
政策をとらなければならないと
私は、考えています。
従来品の基本コンセプトは、
踏襲しながら、近年の手術トレ
ンドに合わせ、さらに日本人の
骨形態に対応するデザインに、
改良するなど柔軟な対応ができ
ている医療機器であると感じま
した。新製品を売るには、血の
にじむような努力が必要である
と悟りました。

医療機器の危機管理。笑

 
 
 
 
 
 
 
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