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2016-05-04 00:59:07

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診療マル秘裏話  号外Vol.292 平成27年7月21日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)脊髄小脳変性症6型の進行に脳内免疫システムが関与
2)世界的にオキシコドン 等医療用麻薬乱用が女性に拡散

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 脊髄小脳変性症6型の進行に脳内免疫システムが関与

 
 
 
 
 
東京医科歯科大学脳統合機能
研究センターのグループはこの
ほど、脊髄小脳変性症6型(SCA
6 )の進行に脳内免疫システム
が関与していることを、モデル
マウスの実験で初めて突き止め
たと発表しました。脳内の免疫
を担う細胞「ミクログリア」が
活性化することで、神経変性が
悪化し、SCA6の病態増悪が示唆
されたということです。同グル
ープでは検証実験を通して有効
な治療法の開発が期待されると
の見方を強めています。

SCA6は、日本で最も多い優性
遺伝性の脊髄小脳変性症で、
有効な治療法は確立されていま
せん。原因遺伝子CACNA1A の繰
り返しの塩基配列(CAG リピー
ト配列)が異常に長くなってい
るのが特徴で、同遺伝子は、P/
Q 電位依存性Caチャネルと呼ば
れる神経細胞間の電気信号伝達
に重要な役割を果たす蛋白質を
産生しています。SCA6患者では、
グルタミンの繰り返し配列が、
異常に伸長したチャネル分子が
生成され、細胞内に蓄積される
ことが知られていますが、神経
細胞の変性(プルキンエ細胞変
性)に至る機序は謎となってい
ました。そこで、同センター准
教授の渡瀬啓氏と特任教授の
相川知徳氏らの研究グループは、
SCA6モデルマウスを用いてプル
キンエ細胞変性に至る、機構の
解明に乗り出しました。

まず、小脳の遺伝子発現状況
をマクロアレイ法で、網羅的に
解析したところプルキンエ細胞
変性が確認される前に、脳内の
免疫系を担うミクログリアが
活性化していることが分かりま
した。 ミクログリアは、神経
細胞が傷害されると変性を悪化
させる「M1型」と保護的な役割
を担う「M2型」、もしくはそれ
らの中間的な状態をとり得るタ
イプに分かれることが知られて
いますが、解析結果からSCA1モ
デルマウスの病初期ではM1型が
優位に活性されプルキンエ細胞
変性を悪化させている可能性が
示唆されました。

活性化したミクログリアは、
特定のToll 様受容体(TLR)蛋
白質を発現しているため、渡瀬
氏らはこのTLR が発するシグナ
ルがミクログリアを活性化させ
ているとの仮説を立てました。
そこでTLR シグナルの伝達を
仲介する遺伝子を欠損させたマ
ウスとSCA6モデルマウスを交配
させミクログリアの活性化抑制
を試みたところ、作成したマウ
スではプルキンエ細胞変性が、
抑制されるなどSCA6の症状が
改善していました。

同研究グループは、これらの
結果から「ミクログリアの活性
化がSCA6の病態を悪化させてお
り、TLR シグナルの機能を阻害
することで病初期の病態を軽減
できる可能性を示すことができ
た」とのコメントを発していま
す。また、TLR の機能に着目し
た小分子化合物の開発を進める
ことで、「SCA6モデルマウスに
投与する実験を通して、有効な
治療法の開発が期待できる」と
の見方も示しています。

脊髄小脳変性症の「一リットルの涙」

についての動画です。



 
 
 
脊髄小脳変性症の治療チーム
の編成が可能になるかも?笑

 
 
 
 
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2】 世界的にオキシコドン 等医療用麻薬乱用が女性に拡散

 
 
 
 
国連薬物犯罪事務所(UNO
DC)は26日、2015年版
の麻薬報告書を公表し、世界的
にオキシコドンなど医療用麻薬
の乱用が女性の間で広がってい
ると警告しました。

オキシコドンはトヨタ自動車
の女性常務役員ジュリー・ハン
プ容疑者が米国から密輸したと
される錠剤の成分です。報告書
は、医療用麻薬を陶酔感などを
得るために、乱用するケースが
男性より女性の方が多いと指摘
しました。女性の乱用に「特別
の懸念」を示しました。 男性
より女性の方が、依存症に陥り
やすいことが、知られています。
女性の皆さん十分注意を怠らな
いことが、重要です。たとえば、
暴力団の手口として、覚醒剤や
医療用麻薬をカクテルに混ぜら
れて、依存症に陥る例が後を絶
たないようです。飲み物には、
十分に注意を払うことが必要で
す。

オキシコドンについてのニュース

動画です。



 
 
 
 
依存症の診断に異存はないと
告げる女性。笑

 
 
 
 
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編集後記

 
SCA6は、日本で最も多い優性
遺伝性の脊髄小脳変性症で、
有効な治療法は確立されていな
いことから、一リットルの涙の
悲劇は、生まれました。このよ
うにして、モデルマウスを使っ
た解析が進み、いずれは、治療
法の開発に至るであろうと期待
しています。
薬物依存のもう一つの原因は
女性ホルモンです。女性ホルモ
ンである「エストロゲン」は、
薬物の代謝を遅らせます。月経
前の女性はエストロゲンの分泌
量も多いため、特に依存症に陥
りやすいので注意が必要です。
以上のような理由から、女性
は元々薬物には弱い体質である
と言えるでしょう。これは、タ
バコの依存症(ニコチン依存症)
についても同じことが言えます。
女性のタバコの依存症は、非常
に治療が困難です。 それは、
女性ホルモンの影響が大である
と言えましょう。

体質のため、退室を余儀なく
される。笑

 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
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