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診療マル秘裏話 Vol.346 平成22年7月22日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
 
目次
1) 脊髄損傷マウスのiPS細胞を用いた神経再生医療
2) 細胞の移動を制御するブレーキのメカニズム の一端

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に、新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
1】 脊髄損傷マウスのiPS細胞を用いた神経再生医療

 
 
 
 
腫瘍(しゅよう)にならない
人工多能性幹細胞(iPS細胞)
を選び脊髄(せきずい)を損傷
したマウスに移植し、運動機能
を回復させることに、岡野栄之・
慶応大教授と山中伸弥・京都大
教授の研究チームが、成功しま
した。iPS細胞はさまざまな
組織や臓器の細胞になり、再生
医療への応用が期待されていま
すが、腫瘍を作る危険性があり
ました。米科学アカデミー紀要
(電子版)で発表されます。

研究チームはマウスの脳に、
iPS細胞を移植し、半年たっ
ても腫瘍を作らなかったiPS
細胞を選びました。次に、さま
ざまな神経細胞になる、神経幹
細胞に変化させ、脊髄が損傷し
たマウスに損傷9日目に50万
個移植すると、だめになった後
ろ脚を使って歩いたりできるま
でに回復しました。

一方、腫瘍化の可能性がある
iPS細胞で同じように実験す
ると、運動機能は一時的に回復
しましたが約5週間後には脊髄
内で腫瘍が形成され機能も低下
しました。岡野教授は「安全性
を厳密に評価すればiPS細胞
を将来、脊髄損傷の治療に使え
る道が開かれた」と話していま
す。

岡野教授の講演動画です。



 
 
 
治療に使える、主要なiPS
細胞は腫瘍を作らない。笑

 
 
 
 
 
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2】 細胞の移動を制御するブレーキのメカニズム の一端

 
 
 
 
 
細胞の移動を制御する「ブレ
ーキ」 のメカニズムの一端を
解明したと名古屋大大学院理学
研究科の武田修一(たけだ・し
ゅういち)研究員らのグループ
が7月6日付の米科学誌電子版
に発表しました。 細胞運動を
理解するのに役立ち、ガン細胞
の転移を防ぐ治療研究への応用
も期待できるということです。

細胞は細胞中に最も多い蛋白
質「アクチン」が、複数結合(
重合)すると移動し「アクチン
キャッピング蛋白質」(CP)
という物質がアクチンに結合す
ると、アクチンの重合を抑えて
移動を止めます。CPの「ブレ
ーキ能力」は、別の二つの蛋白
質とCPの結合によって調節さ
れることが分かっていましたが、
詳しい仕組みは未解明でした。

研究チームは大型放射光施設
「スプリング8」(兵庫県)の
エックス線解析を使い、二つの
蛋白質とCPとの結合構造を
解析しました。アクチンより先
にCPと結合して、アクチンと
CPの結合を防いだり、アクチ
ンとCPの結合力を弱めて引き
離すなどの方法で、二つの蛋白
質がCPのブレーキ能力を調節
する仕組みを解明しました。

アクチンモーターについて解説

している動画です。



 
 
 
 
 
音の長節を調節する。笑

 
 
 
 
 
 
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編集後記

マウスの場合、in vivo で脳
に移植後、腫瘍を作らないとい
った芸当ができますが、人間に
応用する場合はどのようにその
課程をクリアーするのでしょう
か? しかし、脊髄を損傷した
患者さんにとっては、朗報とい
えるでしょう。細胞の移動に関
するメカニズムを解明する実験
を特殊なエックス線解析装置を
使って行うのは、画期的な方法
と言えるでしょう。早くガンの
転移に応用することができるよ
うになることを祈っています。

懐石料理を会席して解析する。


 
 
 
 
 
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