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2016-04-15 01:57:43

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診療マル秘裏話 号外Vol.282 平成27年7月10日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 
 
 
 
 
目次

1)前立腺ガン男性の加工肉,赤肉,乳製品摂取後の予後
2)MRI造影剤及び中性子増感分子としてのナノマシン開発

 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 前立腺ガン男性の加工肉,赤肉,乳製品摂取後の予後

 
 
 
 
 
米国ガン学会(AACR)は6月1日、
前立腺ガンと診断された後、加工
肉、赤肉、および高脂肪乳製品
を中心に取る男性では前立腺ガン
関連死のリスクと全死因死亡の
リスクが比較的高く、野菜や
果物を中心に取る男性の全死因
死亡のリスクが比較的低いこと
を示した研究を紹介しました。
本研究は、AACR会誌である
Cancer Prevention Research誌
に掲載されました。

研究チームは、医師を対象と
した健康調査の一環として行わ
れた、臨床状態や食事に関する
アンケートのデータを分析しま
した。前立腺ガンの診断から平均
14年追跡し食事パターンが死亡
率に及ぼす影響について評価し
ました。

その結果、西洋食依存度が、
最も高い男性四分位群で、依存
度が最も低い男性四分位群より
も前立腺ガン死リスクが2.53倍高
く(153 %増)、全死因死亡リ
スクが67%高いことが分かりま
した。また、野菜、果物、魚、
および全粒粉を中心に採る男性
では全死因死亡リスクが36%低
く、前立腺ガン死リスクも低かっ
たのですが、有意差は認められ
ませんでした。

論文著者のJorge E. Chavarro
氏は「前立腺ガン患者の最も重要
な死因の一つが心血管系疾患で
あるため、全死因死亡率に関す
る所見は、予測通りだった」と
説明しました。その上で「心血
管系疾患の予防を意図した食事
勧告は、非転移性の前立腺ガンの
死亡リスク抑制にも適用可能で
あることが示唆された」との
見解を示しています。

前立腺ガンについて解説している

動画です。



 
 
 
糸を垂れる意図。笑

 
 
 
 
 
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2】 MRI造影剤及び中性子増感分子としてのナノマシン開発

 
 
 
 
放射線医学総合研究所(NIRS)
は6月5日、ガン組織に選択的に
集積してMRI 造影剤および中性
子増感分子として機能するナノ
マシンの開発を発表しました。
これは、東京大学大学院工学
系研究科/医学系研究科の片岡
一則教授、東京工業大学資源化
学研究所の西山伸宏教授、ナノ
医療イノベーションセンターMI
PENG 主任研究員、NIRS分子イ
メージング研究センターの青木
伊知男チームリーダーらの研究
チームによるものです。
研究成果は、米国化学会発行
のナノテクノロジー専門誌
「ACS Nano」に6月1日付けでオ
ンライン掲載されています。
外科手術は、ガン治療におけ
る第一選択肢ですが、侵襲性が
高く、患部の取りこぼしによる
再発の可能性も否定できません。
加えて、一般的な開腹手術によ
ってかかる患者さんへの肉体的・
経済的負担も大きな問題となっ
ていました。
一方、生体にとって安全な光、
超音波、熱中性子線を患部にピ
ンポイントで照射し、そこで、
特定の化合物を活性化すること
によってガン細胞を死滅させる
治療は、患者さんに負担の少な
い低侵襲治療法として、大きな
注目を集めています。
ケミカルサージェリー(切ら
ない手術)のなかで、近年、中
性子捕捉治療が注目を集めてい
ます。 中性子捕捉治療では、
生体に安全な熱中性子線との核
反応によって細胞傷害性の放射
線を出す化合物として、ホウ素
やガドリニウムなどが利用され
ます。
しかしながら、この治療法で
は、中性子増感分子としてガン
細胞にホウ素を取り込ませます
が、それをガン細胞に対して、
より高い選択性で送達する有効
な技術が開発されていなかった
そうです。
今回、研究グループが開発し
たナノマシンは、ガン組織に、
選択的に集積することによって
固形ガンを選択的に造影できま
す。
更に、このナノマシンによっ
て、MRI によるガンのイメージ
ングが容易となり、生体に安全
な熱中性子線の照射によって、
ガン組織をピンポイントで治療
できることが実証されたという
ことです。
同研究グループは、このナノ
マシン治療が、取りこぼしの無
い確実なガン治療へと繋がるも
のとして、ケミカルサージェリー
の実現、入院不要の日帰り治療
の実現に期待を寄せています。

ナノマシンについての動画です。



 
 
 
 
 
増感したリンパ球の治療は、
増患対策に持って来い。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

 
前立腺ガンと診断後、加工肉、
赤肉、および高脂肪乳製品を中
心に取る男性では前立腺ガン関連
死のリスクと全死因死亡のリス
クが比較的高く、野菜や果物を
中心に取る男性の全死因死亡の
リスクが比較的低いことを示し
た研究が示されました。 この
結果を踏まえて、食生活を見直
して頂ければ、幸いです。前立
腺ガンのみならず、悪性腫瘍一般
について、あてはまる事実であ
ると推測されます。
研究グループが開発したナノ
マシンは、ガン組織に、選択的
に集積することによって、固形
ガンを選択的に造影でき、更に、
このナノマシンによって、MRI
によるガンのイメージングが、
容易となり、生体に安全な熱中
性子線の照射によって、ガン組織
をピンポイントで治療できる事
が実証されたのは、偉大な業績
と言えましょう。このナノマシ
ン治療が、取りこぼしの無い
確実なガン治療へと繋がるもの
として、ケミカルサージェリー
の実現、入院不要の日帰り治療
の実現とともに期待したいと思
います。

芙蓉の花を生けるのは、不要。


 
 
 
 
 
 
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藤田 亨
職業    医師の箸くれ(はしくれ)
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