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2016-04-14 01:24:17

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診療マル秘裏話 号外Vol.281 平成27年7月8日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
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目次

1)配偶者のQOLがガン生存者の約1年後の健康転帰に影響
2)小児用補助人工心臓(VAD)「EXCOR」の承認を了承

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 配偶者のQOLがガン生存者の約1年後の健康転帰に影響

 
 
 
 
 
米国ガン学会(AACR)は6月1日、
配偶者の精神的、身体的な健康
に関連した生活の質(HRQoL)
がガン生存者の約1年後の、健康
転帰に影響することを示す研究
結果を紹介しました。Cancer
Epidemiology、Biomarkers &
Prevention誌に掲載されました。

研究では、910 人のガン患者と
その配偶者のデータから、ある
時点での配偶者の生活の質又は
抑うつ気分が約11カ月後の患者
さんが抑うつリスクにどの程度
関連しているかを調査しました。
さらにガンに関連する健康問題が
ない910 組の夫婦と比較検討し
ました。

その結果、配偶者の気分が落
ち込んでいるとガン生存者の過去
の気分や患者さんの特性、その
他の要因を調整しても、11カ月
後にガン生存者が抑うつ気分に陥
る傾向が4倍高いことが分かり
ました。逆に、配偶者のHRQoL
が高かったガン生存者の11カ月後
の抑うつ気分は30%減少しまし
た。この傾向は妻がガン患者のケ
ースで特に強くでました。一方、
ガン生存者の気分が後日配偶者に
与える影響はあまり見られず、
ガンに関連のない夫婦にこの関連
性は認められませんでした。

国立ガン研究所のKristin
Litzelman氏は、「もっと相互
な関係性を予想していたが、
配偶者がガン生存者に与える影響
の大きさに驚いている。今回の
結果を裏付けるにはさらに調査
する必要があるが、ガン生存者の
転帰に家族の健全性が重要であ
ることは明らかで、配偶者は、
自分だけのためではなく、ガン生
存者のために自分自身を大事に
する必要がある」と述べていま
す。

ガン患者さんのたらいまわしに

ついての動画です。長期入院

すると診療報酬が下がることが

問題です。それだけではなく、

身体に負担のある治療自体を

継続しようとすることも問題と

言えるでしょう。



 
 
 
 
ガン生存者の転機は、転帰が変
わることによってもたらされる。


 
 
 
 
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2】 小児用補助人工心臓(VAD)「EXCOR」の承認を了承

 
 
 
 
 
厚生労働省の薬事・食品衛生
審議会(薬食審)医療機器・
体外診断薬部会は、カルディオ
(神戸市)が申請していた、独
ベルリンハート社の小児用補助
人工心臓(VAD)「EXCO
R」の承認を了承しました。
小児用VADは国内で初めてだ
そうです。来週にも正式承認さ
れる見通しです。

同製品は、体外設置式の空気
圧駆動型VADです。血液ポン
プ、カニューレ、ドライビング
チューブ、駆動装置で構成され
ます。駆動装置によりポンプを
拍動させ、拍出量を制御する事
によって心機能を補助します。

薬物治療、外科手術、補助
循環では症状が改善しない小児
の重症心不全患者が心臓移植ま
での「つなぎ」として使用しま
す。米国では2011年、欧州
では97年に、それぞれ承認を
取得しています。

埋め込み型人工心臓について

解説している動画です。



 
 
 
 
白銅で作った心臓は、拍動し
ない。笑

 
 
 
 
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編集後記

 
配偶者の気分が落ち込んでい
るとガン生存者の過去の気分や、
患者さんの特性、その他の要因
を調整しても、11カ月後にガン生
存者が抑うつ気分に陥る傾向が
4倍高いというのは、驚くべき
結果であると思います。是非、
ガン生存者の配偶者の方はご自身
の精神状態について、至急チェ
ックして頂きたいと思いました。
小児の重症心不全患者が心臓
移植までの「つなぎ」として
使用する、小児用補助人工心臓
の承認が、米国では2011年、
欧州では97年に、それぞれ
承認を取得しているのに対し、
日本では、今頃というのは、遅
きに失した感じがします。欧米
並に、早く承認していれば、助
かる小児の命も多かったのでは、
ないかと私は、考えています。

ベニスの商人の判決の承認は、
遅きに失した感がある。笑

 
 
 
 
 
 
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