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2016-04-05 01:05:54

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診療マル秘裏話 号外Vol.275 平成27年7月1日作成
作者 医療法人社団 永徳会 藤田 亨

 
 
 
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目次

1)テロメアGテール の長さが血管内皮機能等に強く関与
2)急性薬物中毒の約4割が、規定量を超える処方

 
 
 
 
 
 
 
 
 
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医療界のトピックスを紹介するこのメールマガジンは
1週間に1回の割合で発行しています。もっと回数を増や
して欲しいという要望もあるのですが、私の能力のなさ
から1週間に1回が限度となっています。これからも当た
り前の医療をしながら、なおかつ貪欲に新しい知識を
吸収し読者の皆様に提供してゆきたいと思っております。
不撓不屈の精神で取り組む所存ですのでどうかお許し下
さい。

 
 
 
 
1】 テロメアGテール の長さが血管内皮機能等に強く関与

 
 
 
 
広島大学大学院医歯薬保健学
研究院の研究グループは、白血
球の染色体DNA最末端のテロ
メアGテールの長さが血管内皮
機能や大脳白質病変に強く関与
していることを突き止めました。
血管内皮機能障害の患者さんで
は健常者に比べ、テロメアGテ
ールの長さが半分程度でした。
血管内皮機能の障害は動脈硬化
や心血管病、大脳白質病変は脳
卒中の再発や認知症の発症リス
クとなります。 テロメアGテ
ールは染色体の機能安定化に
必修で、今後、発症リスクを
判断する新たなバイオマーカー
となる可能性があると話してい
ます。

テロメアGテールは、染色体
DNAの末端にある、テロメア
領域の最末端部分の1本鎖DN
Aです。染色体の機能維持に、
重要な役割を果たしています。
長さはテロメアが、1万~2万
塩基対に対し、テロメアGテー
ルは、200~500塩基で、
加齢にともなってテロメアと同
じく短くなります。研究グルー
プはテロメアGテール長の測定
技術を確立、この成果は広島大
発ベンチャーのミルテルで実用
化(血液検査)されています。

今回、高血圧症や糖尿病など
の心血管リスク因子を持つ患者
さん(102例)大脳白質病変
の患者さん(102例)につい
てテロメアGテール長を調べま
した。この結果、大脳白質病変
患者についても重度な患者さん
は短かいという結果がでました。
また、血管内皮機能評価で用い
られる血流依存性血管拡張反応
(FMD)や、大脳白質病変を
評価する頭部核磁気共鳴画像法
(MRI)との相関性も確認し
ました。

テロメアGテールの長さは、
加齢以外にも、ストレスや環境
因子によって、比較的短期間で
変化します。しかもストレスの
解消などで長さが改善される事
もあるそうです。

テロメアを延長することで老化を

防ぐという研究がここまで進んで

いるのかと驚いた動画です。



 
 
 
 
快勝でストレス解消。笑

 
 
 
 
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2】 急性薬物中毒の約4割が、規定量を超える処方
 
 
 
 
抗不安薬や睡眠薬を過剰服用
して意識障害などが表れる急性
薬物中毒を起こした患者さんの
約4割が、添付文書で定められ
た規定量を超える処方をされて
いたとする調査結果を医療経済
研究機構(東京)が、まとめま
した。

同機構の研究グループは、
「処方のあり方を見直す必要が
ある」と話しています。

研究グループは健康保険組合
の加入者172 万人分の診療報酬
明細書のデータを分析しました。
2012年10月~13年11月の間に、
自殺などを目的に多量の抗不安
薬や睡眠薬を服用し、急性薬物
中毒を起こした210 人について、
その3 か月前までさかのぼって
薬の処方状況を調べました。
対象者は、うつ病や統合失調症
など、精神疾患の患者さんが、
多数を占めました。

添付文書で定められた規定量
を超えて処方されていたのは82
人で、39%に上りました。処方
した医師は、精神科医が89%を
占めました。

研究グループのメンバーで、
国立精神・神経医療研究センタ
ー薬物依存研究部の松本 俊彦
部長は、「患者の求めに応じて
医師が安易に処方してしまう、
傾向がみられる。治療薬が多く
患者の手元にあると、乱用につ
ながる恐れがあり命にかかわる。
こうしたリスクを考慮し、処方
日数や量、種類は慎重に決める
べきだ」と指摘しています。

急性カフェイン中毒に関する動画

です。コーヒーを日に何十杯も飲

む人は、注意が必要です。



 
 
 
 
 
伸長著しいリーダーも、慎重
さが要求される。笑

 
 
 
 
 
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編集後記

白血球の染色体DNA最末端
のテロメアGテールの長さが、
血管内皮機能や大脳白質病変に
強く関与していることが分かっ
たのは、素晴らしい業績です。
広島大発ベンチャーのミルテ
ルで実用化(血液検査)されて
いるというのも、手回しが良い
と思いました。テロメアGテー
ルは染色体の機能安定化に必修
で、今後、発症リスクを判断す
る新たなバイオマーカーとなる
可能性を大いに追及して欲しい
と思いました。
抗不安薬や睡眠薬を過剰服用
して意識障害などが表れる急性
薬物中毒を起こした患者さんの
約4割が、添付文書で定められ
た規定量を超える処方をされて
いたとする調査結果が出たのは、
正しいと私は、考えています。
私のところにも、たくさんの
向精神薬を処方され、感情失禁
を起こして、薬のコントロール
を切に願う患者さんが多数来院
されます。同じ作用機序の薬剤
が、複数処方された結果、夜も
眠れず、セロトニン症候群と思
われる症状が出現している人も
いらっしゃいました。同じ作用
機序の薬の一方を削除したり、
漸減したりして、漢方薬や作用
の穏やかな薬に置き換えてこと
なきを得ました。自分の処方し
た薬で、患者さんが苦しんでい
ないか、十分観察することが、
必要であり、副作用あるいは、
相互作用と思われる症状の出現
時は、自分が処方されたと考え
て、薬を減らす勇気をもって頂
きたいと思います。
鑑札の車掌が、切符をしげし
げと観察した。笑

 
 
 
 
 
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